版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

大江戸水路めぐり その2

2014-10-22 11:48:54 | 散歩 Walk



さてと 
日本の政治風土は未だ前近代的だな と思わされる事の多い この頃ですが
その前近代の江戸を偲ぶ水路めぐりの続きです。


この日乗船前に渡されたのがこの「穴あきうちわ」

(画像処理に失敗 見づらくてすいません)

今回の旅行社が企画するコースが書かれています。
(選挙でだめでも こういう場合は「穴あき」より
「骨と柄が付いたうちわ」にすべきですな 川下りの風情によく合うし)

といったところで
我々の船は隅田川から神田川に入ります。


神田川に入るとそこは柳橋 かつての花街ですな。
川縁には 伊藤博文も利用したという料亭「亀清楼(かめせいろう)」も見えます。

その直ぐ先に屋形船の船宿「小松屋」があって
そこで三味線を聞きながら ちょいと休憩 ついでに佃煮も買わされました。
(江戸風の佃煮の多くは 概して甘すぎるし えらい高いので私は買いませんでした)



暫く行くと万世橋


橋を下から見上げるのはこの水路めぐりの醍醐味かもしれません。



お茶の水にある聖橋が見えてきました。
 


最近はこの神田川も 随分浄化されて綺麗になったと言われますが
でも まだまだ「ドブ臭」が漂っていて 川遊び風情とはいかない様に思いました。



いまいちアングルが悪いですが 聖橋の下から

橋の上からは珍しそうに手を振る人もいましたね。


そうこうしている内に 日本橋川に入って 瞬く間に終点の船着き場に着きました。

うぅーん ちょっと物足りない感じもありましたが
解説してくれるガイドさんも丁寧で まずまずですかね。 


おかに上がってぶらぶらと日本橋界隈を散策
三越前で記念撮影



これは広重の錦絵「駿河町」を意識して撮ったものです。



同じアングルから 当時は富士山が見えたようですが 今では望むべくもありません。
(この絵の富士の位置は高すぎますが 構図的な作為ですな)


で 期待の昼食


日本橋「大江戸」の鰻です。
土曜ランチサービスで肝吸い・お新香付きで \2,200
日本橋でこのお値段 お勧めです。



創業 江戸寛政年間(1800年)というお店
今の雰囲気もレトロな感じで みんな大満足


一行はこの後 小伝馬町から水天宮方面へ散策に出かけますが
私一人 分かれて三越で開催されている「日本伝統工芸展」に行きました。
夕方の打ち上げ飲み会に参加出来なかったのは残念でしたが
優れた工芸の数々を観て 眼福のひと時を過ごせたのは大きな収穫でした。


大いなる江戸と大いなる現代
意外と身近に繋がっているんだと改めて感じましたね。




次回は久し振りに井上君の「ニセコ便り」をお送りします。









大江戸水路めぐり

2014-10-10 16:59:14 | 散歩 Walk



しかし何ですな 日本はこんなに小さいのに 災害の多い国ですね。
地震・台風・大水・噴火.....

それにもめげず これほど繁栄してきたのは どうゆう訳なんでしょうな。
粉骨砕身・刻苦勉励・切磋琢磨・日々精進 のお陰ですかね。

ノーベル物理学賞も受賞しましたし  偉いもんです。



と云った所で 
努力とはほど遠い私は 先日仲間達と江戸水路巡りのクルージングに行ってきました。

以前は同好の有志達がゴムボート等でこじんまり巡っていたようですが
この2~3年に盛んになったようで 最近は大手の旅行会社も参入して賑わいをみせているようです。
「ぶらタモリ」で紹介された影響も大きんでしょうね。

では まずそのコースから



日本橋を起点に隅田川から神田川 日本橋川に戻って来るコースです。
江戸時代 水路を中心に最も賑わっていた界隈を目線を変えて 水上から眺めようという趣向です。


参加者は12名
無様に高速道が覆っている日本橋でまずは記念撮影


日本橋船着き場の門
この門を見ると船着き場としては かなり古くからあったようです。

そして我々が乗船した船

44人乗り
一巡り50分 ガイド付きで一人\3,990 微妙な値段です。


いよいよ出発


高速道がなければ よほどいい眺めなんでしょうが 残念です。

東京オリンピックの頃 高度成長期に
土地買収経費を削減するため 水路(あるいはお堀)の上を利用して道を作ったそうですが
かつては 水路に運搬船であふれかえって賑わっていた江戸時代 
現代はその上の道路に引っ切り無しに車が行き来しているところは 
今も昔も そうは変わっていないのかもしれません。

日本橋川から隅田川へ入ります。



入ってすぐ 右側を眺めると永代橋が見えます。
その左奥に微かに佃島が遠望されます。



左を見るとスカイツリーが真正面にそびえ立っています。
手前の橋は隅田川大橋



スカイツリーをバックに記念の一枚



船内は満席
お天気も良く 川風が気持ちのよい快適なクルージングです。



つづきは次回で