版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

実録「死ぬか生きるか」第2話 その3

2009-05-30 11:02:55 | その他 Other

二輪草      Photo by NORIKO


骨を遮二無二へし折られたような痛みが
緩慢なく それも右肩上がり一直線に酷くなっていきました。

その昔 痛風になった大名があまりの痛さに
刀で足首を切り落としたという話しを
後になって読んだ時は さも有りなん と....

私もその痛みが取れずにずっと続くようなら 
絶望的になって 何を仕出かしたか判りません。

朝までなんとか我慢して 一番で病院に行こうと思っていたのですが
まだ午前2時 痛みは増々暴れ狂うように酷くなるようでした。

痛くて痛くて涙さえ出てきました....

とうとう我慢出来ず 相方に救急車を呼ぶように頼みました。
真夜中ですし 御近所にも悪いので
くれぐれもサイレンを鳴らさずに来てくれるようにとも頼みました。

電話して4・5分 けたたましいサイレンと共に
ギラギラ回る赤色灯を光らせて 救急車は我が家の前に到着しました....

つづく





藤棚
札幌のどこなんでしょう.... 空も綺麗ですね。



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実録「死ぬか生きるか」第2話 その2

2009-05-27 10:30:59 | その他 Other

ムスカリ       Photo by NORIKO

しくしくした痛みが2・3日続いて 
少しビッコをひかなければ歩けなくなったので
明日にでも病院に行ってみるかと思っていたその日
1995年1月30日(阪神大震災のすぐ後です)

夕食までは普段どおりの生活で
夕食ももちろんお酒と一緒に美味しくいただいて
床についたのが12時ころ

うとうととしていた時 突然!

痛ーーーーっ!

右足の親指の付け根辺りが 爆発したみたいに痛みだしました。
痛いのなんの...
どんな言葉をどれだけ使っても足らない痛さです。

私はその時ハッと思いつきました。
「もしかして これは痛風?」

痛風のことは当時名前くらいしか知りませんでしたが
取りあえず「ノーシン」を飲んでみました。
 
まったく良くなる兆候はありません。

痛みはどんどん どんどん激しくなってきます。

その痛みを絵にすると



痛風図 drawn by kei


あまりの痛さに判断力はすっかり無くなって
ノーシンをもう二包み 
それでも効かないので わけも判らずルルを4・5錠

(完全におかしくなっていました)

氷で冷やしてみましたが 増々痛くなります.... 

相方も母もただただ おろおろするばかり.....


つづく




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実録「死ぬか生きるか」第2話 その1

2009-05-24 12:33:19 | その他 Other
昨年の11月第1話として
アニサキスの怖い体験をお話をしましたが
今回から第2話の「死ぬか生きるか」をお送りします。



ムスカリとチューリップ    Photo by NORIKO


私は若い頃から食いしん坊でお酒が好きで
「君は食べ過ぎ飲み過ぎに特に注意しなさい」と医者や周りから言われても
「なぜこんな美味しい物を途中で止めなければならないの?」という感じで
若さに任せて暴飲・暴食の限りを尽くしていました....



カタクリ

お酒はウィスキーなら半ボトル ビールなら大ビン4本+他のお酒 
ほぼ毎日! (相方も一緒!)

つまみは魚から肉までなんでも 
特に内蔵関係・魚卵関係・珍味関係などなど 
時には 〆に大盛りラーメン....
(ラーメンは5食立て続けに つまり 
 朝・昼・晩・朝・昼 食べたこともありました)

そんな無敵で楽しい日々を送っていた15年程前のある日
右足の親指辺りがしくしく痛くなりました。
軽いねんざだろう位に思っていたのですが....

(もうお判りの方もいますね...)


つづく



オオバナエンレイソウ



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制作と篠笛

2009-05-21 10:04:20 | 作品 Works

春の展覧会シーズンが終わり
これからはまた 来年かけてひたすら新作創りとなります。

数あるお伽噺を私流の解釈と造形でどこまで作り上げられるか...
楽しみな挑戦ではあります。


今日の作業机
傍らに今愛用している篠笛があります。

原画を構想したり 描いたりする合間に笛を吹いたりしています。
端から見ると制作しているのか 遊んでいるのか
判らないかも知れませんが....
本人は至って真剣です。



黒笛「夢」
この笛は息子に私用に(左利き用に)作ってもらった笛です。
六本調子唄用



絵柄は赤貝・青貝・金箔を使って私好みに仕上げました。

音はもちろん デザインもなかなかいい出来となりました。

この調子で作品もどんどん出来るといいのですが...



レンギョウ    Photo by NORIKO





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09年 第83回 国画会展

2009-05-18 10:14:09 | その他 Other
先日の10日 暑いくらいの陽気のなか
新国立美術館で開かれている「国画会展」に行ってきました。


新国立美術館

(余計ですが 前面ガラス張りはさぞ空調費が掛かるのでは...)

第83回というのは 86回の春陽会・93回の二科展とならんで 
歴史の長い公募団体です。(長いのは他にもありますが)
ちなみに日本版画協会展は77回です。
いずれも戦前から続いているんですね。


まず絵画部から(下記の文と直接関係はありません)

国画会は 一般出品者・会友・準会員・会員という
ピラミッド型の作家構成になっていて 一つ一つのステージをクリアして
会員になるのはかなり時間がかかりそうです。

私の感じた限りでは
一般・会友の作品は創作・造形とはかけ離れた感情の吐き出し
(それがパワーだと 言う方もいるでしょうが...)
もっと言うと何かイライラして ほんとは描きたく無いのでは?と
思ってしまうような作品が妙に多かったように思います。

それに比べやはり会員の作品は
自分のオリジナルな世界を作り上げようとする姿勢と
見る側に共感の波を伝える創作の力を強く感じました。
(つまり 作品の前に立つ時間が長いんです)



版画部

大作は多くはありませんが 新技法に挑んだ作品
(ミクストメディアやインクジェット等)もあったり
会員の作品には自身のコメントが付けられたりして
楽しめる展示になっていました。

版数・刷り回数を表示した作品もあって 
制作の大変さが判っていいのですが
「ほんと?」と疑う程プロセスの多い作品もあって
ちょっと苦笑しました.....




工芸部

このコーナーに来ると いつもホッとします。
見る人を 「触発してやろう」 とか
「どうだっ これがオレの創作だっ」 とか言った
声高な作品を見た後は特に感じる 静かな主張の世界。

ただ我が儘を言えば もう少し技術的にも表現的にも
「んぅーー」と唸る様な「驚き」が欲しかったです。

彫刻部もありましたが 会場が暗くて写真は撮れませんでした。
それにしても何故彫刻だけあんなに暗い照明にするんでしょう?
雰囲気作りですかね.... 
だからと言う訳ではないのですが 
あまり記憶に残っていません...


長い歴史を誇る(埃る?) 各美術公募団体の「問題」は
その種の団体展の会員として属している私も(日本版画協会・全道展)
いろいろ感じるところがあります。
いずれ機会をみて書いてみたいと考えています。


<余談>
先日のバーベキュウで鮪の頭の丸焼きのお話をしましたが
この「頭丸ごと」の購入先 大阪・日本橋「魚丸」さんのブログ
「まぐろ道」にその時の写真が紹介されました。
ホームページにも 美味しそうな鮪が沢山でていますよ。
「んぅーーーん 食べたい!」 



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版画家のお友達 歯科医師編(52)Special Column(52)

2009-05-15 10:20:55 | その他 Other
春たけなわの北海道の画像と共に
「噛み合わせ」のお話のつづきです。


さくら     Photo by NORIKO

「姿勢とかみ合わせ」
最近、立たせると肩がどちらかに下がっている子が目立ちます。
例えば右肩下がりの場合、体のバランスをとるために頭は左に傾き、
重い頭を支えるため顎をずらして噛むことでバランスを取るようになります。
この状態が続くと、かみ合わせのずれ、顎関節症を引き起こす原因となります。
また、軟体動物のように、くにゃくにゃして、
しっかり立っていられない子供もいます。

中学生くらいになると中身の詰まった重いカバンを肩にかけることが多くなりますが、
時々かける側を変えてバランスをとることも大切だと思います。
近年矯正治療の必要な子供が増えているのも、
こういった原因もひとつではないかと考えられます。



エゾエンゴサク

鏡の前に立ってみてどちらかの肩が下がっているようでしたら、
例えばいつもカバンを持つ手を逆の手にしてみるなど
簡単な工夫をしてみるとかみ合わせが変わり、
肩こりや腰痛が軽減するかも知れません。

これは左右のバランスだけでなく、
前後的アンバランスの場合にも同じことが言えます。
腰を曲げると、顎を前方へ出して頭が後方へ反り返るようになります。
背中が伸びると顎が引かれますので、かみ合わせは当然変わってきます。

では姿勢の改善が先か?、かみ合わせの治療が先か?という話になりますと、
かみ合わせの治療は非常に難しいところがありますので、個人的には
まず、ご自分で気がついた簡単にできる姿勢の改善をされると二次的に起こりうる
肩こり、腰痛、片頭痛などの軽減に役立つのではないかと思います。


姿勢の参考図(kei案)
紫線が正中基準線 正しい姿勢で立つと基準線と肩の線が並行。
         顔の正中は基準線と肩にほぼ直角になり、正しくかみ合う
赤線       左肩下がり 頭が右に傾き、かみ合わせが偏位する

(実際はNORIKO先生自ら被写体となった
 説得力も迫力もある画像を送っていただいたのですが....
 そちらの方が良かったかも)



キバナカタクリ

NORIKO先生ありがとうございました。

次回は新国立美術館での国画会展の様子をお送りします。



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版画家のお友達 歯科医師編(51)Special Column(51)

2009-05-12 09:52:34 | その他 Other

先月は私の都合でお休みしてしまいました。
今回から「噛み合わせの」お話です。


つくし       photo by NORIKO

「スポーツとかみ合わせ」
女子マラソンの土佐礼子選手は記憶に残っている方も多いことと思いますが、
土佐選手が歯列矯正をしていたことは御存じでしょうか。

私はスポーツ選手で矯正は珍しいと思いながらいつも口元が気になっていました。
日経新聞によりますと、矯正治療を始めたのは走りのバランスを整える目的で、
治療後のフォームは以前に比べ、右肩下がりの癖がなくなり、
それにより、成績が向上したそうです。



水芭蕉

けれど、北京オリンピックの成績は全くふるいませんでした。
「外反母趾の悪化」が原因であると報じられました。

オリンピック出場の時、矯正装置は付いていませんでした。
それで、歯科的一説として、矯正治療は終了したけれど、
後戻り(多少のものは常にあります)により
微妙なかみ合わせのずれが生じ、
外反母趾の悪化につながったとする考え方もあります。

スケートや陸上トラックは左回りで、まわる時体は左に傾斜しています。
常にこのように一方に傾斜した運動をしていると、
身体のバランスをとろうとして かみ合わせは偏位してきます。
外観からも明らかに顎がずれているスポーツ選手もいます。

つづく

(見事に顎がずれているスピードスケートの大選手の
 画像があるんですが... ご本人の了解を取るのが無理なので諦めました.... kei)


福寿草


<余談>


我が家の外猫として遊びに来ていた姉妹猫の内の
妹の子供たちです。3匹いました。めんこいです!

姉の方もお腹が大きかったのでどこかで生んでいると思います。
そのうちお披露目にくるでしょう。



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09 年 ダイナミック バーベキュウ!

2009-05-09 11:22:50 | その他 Other
連休いかがお過ごしでしたか?

我が家は3日に2年振りのバーベキュウを開いたほかは
特に変わった事もなくのんびり過ごしました。
(バーベキュウが凄すぎたので....)

今回はそのBBQの様子をお送りします。

今年の目玉食材は2点ありました。



その1は ダチョウの卵です。
(左の比較画像は左から うずら・鶏卵・ダチョウ です)

鶏卵の25個分 1.5kgを 2時間かけてゆで卵にしました。
お味は... 鶏卵とほぼ同じなのですが 
食べたあと感が妙に濃いと言うか 重いと言うか でも美味しかったですよ。




メバチ鮪の頭の丸焼き!
(右が焼き上がり)

7kgほどの頭を庭にはえている棕櫚(シュロ)の葉で包んで
2時間 蒸し焼きにしました。

これがまた大変美味しいもので
初めはみんな気持ち悪がって 食べないかと思ったのですが
とんでもない! 13名であっという間に平らげてしまいました。


私も夢中で食べています。

残った部分は外猫たちが食べたのは言うまでもありません。

茹で上がりや焼き上がりを待つ間は
例年のように息子たちの演奏会です。


相変わらず凄まじい背景ではあります。
(この演奏メンバーの中には今回のBBQのために 
 青森・北海道から来てくれた人達もいます!)


(元自衛隊吹奏楽団・元ディーズニーパレード演奏者)


今回一番注目を浴びたのこぎり演奏
(かすんでいるのはたき火の煙のせいです)

という訳で 
朝11時から夜11時まで 実に楽しい一日を過ごしました。

私・相方も含め 参加された皆様 ご苦労様でした。


ちなみに ダチョウの卵の購入等は
こちら

鮪に関しては
こちらのホームページをご覧下さい。

今年は上記おふたつの会社のお陰で貴重な体験ができました。
ありがとうございました。


(さて... 来年は何をしようか... )



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