版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

鰊漬け 2011Herring Pickles

2011-01-31 11:09:41 | 食品 Food
いゃー しばれますねぇ。

北海道の方には申し訳ないのですが こちら関東も結構寒いです。

でもこの寒さ 漬け物にはありがたいんです。
じっくり発酵が進んで 絶妙な味を作り出してくれます。

そして今年も出来ました! 「鰊漬け」

It’s freezing!
The people in Hokkaido must have a tough time now.
The cold has been piercing us to the bone in Kanto region as well.

But this coldness is good for pickles.
They are fermented slowly, which creates a nice and unique taste.


And it has well done this year! "Herring Pickles"




漬け込んでから3週間程 丁度食べごろになりました。
左上にちょこっと見えるのは 白菜漬け

Three weeks have passed since I pickled them.
Now, good for eating.
You can see Chinese cabbage pickles upper left.
(The recipe is here)

(レシピはこちらを


鰊漬け UP




野菜の量に対して身欠き鰊はかなり多めになりましたが
それが野菜にたっぷりしみ込んで いい味!!

「お茶うけ」にも「お酒のあて」にも最高です。

普段 市販の漬け物は 私には甘すぎて 薬漬けみたいで 
発酵などには縁遠い味なので ほとんど食べる事はありません。 
ですからこの季節 「発酵物好き」の私にとっては天国です。

I used much herring compare to the mount of vegetables, which has made the taste superb.
This goes best with Sake or tea (particularly Hojicha… hot roasted tea)

Ordinarily, I rarely eat ready-made pickles because they seem to be full of sugar
and additive, moreover not to be fermented enough.

So I who am a fermented food-lover feel like being in heaven in this season.



でもって 次回は「沢庵漬け」です。
The next time, I’m going on Takuan pickles.

「ぶらり札幌 郷愁編 Part2」その2

2011-01-27 16:39:43 | その他 Other


NORIKO先生に精力的に取材していただいた札幌の懐かしい建物も今回が最終となりました。

古い建築物を見るにつけ 咄嗟に「あっ いいなぁー」と感じるのは
とりもなおさず 現代建築には無い 何ものかを見ているのでしょうね。

話しが長くなりそうなので 進めます。


cafe siesta      札幌市東区伏古3条5丁目
築約60年の倉庫

前回も出ていましたが 東区伏古 というところには 随分古い建物が残っている様ですね。
私はこの地域はまったく知りませんが このcafe siestaのすぐ前は札幌刑務所と少年院だそうです。


苗穂小学校      札幌市北区北9条東13丁目
新校舎と同じ敷地内に保存されている旧校舎

私が通った山鼻小学校も木造二階建てでした。
すり減った廊下 テカテカに光っていた階段手すり 
隙き間風と雪の入る窓 臭い便所 快適とは言えずとも 温もりは今でも想い出されます。


秋野総本店薬局      札幌市中央区南1条西1丁目(現本屋ジュンク向かい)
1901年竣工 
石造倉に隣が店舗、南サイドは木造住宅。開拓使が札幌の街造りを始めた時期を一にして老舗中の老舗


余談ですが このすぐ近く 創成川沿いを北へ1丁上がった所に「北一条交番」がありました。
レンガ造り 瓦屋根の小さな交番でしたが 子供ながらにもいいなぁと感じたものです。

(あまりにも素敵で小さい交番だったので どこかへ移築・保存されていると聞いたのですが....
 真偽の程は確かではありません)




芙蓉館    東区札幌ファクトリー近く 多分ずいぶん古くからある建物と思います

これは職人宿ですかね。
二条市場周辺には この様な宿がたくさんあったの憶えています。


そして ここ

取り壊しが決まった 五番館

この建物自体はさほど古くはないようですが 札幌一の老舗デパートが姿を消すのは淋しい限りです。
ここはヨドバシカメラになるそうです あのド派手な看板の.....


いよいよ最後です といってもかなり私の個人的な話しで恐縮ですが....
NORIKO先生が 子供の頃私が住んでいた山鼻地区をわざわざ訪ねて 取材していただいた内の1点です。



このお店は 小学校の同級生の家です。
当時からラーメン屋さんで(50年以上前から!) 
「ラーメン屋さんの子は毎日ラーメン食べられていいなぁー」と羨ましく思ったものです。
今でも続いているなんて 感激です。



といったところで いかがでしたか?
札幌近郊中心でしたので 出身者にとっては涙物の画像ばかりでしたが
そうでない方にも 観光名所以外の 
北海道の生活の一端 あるいは(オーバーですが)歴史の一端を少しは感じていただけたのではないでしょうか。

これもすべて 寒い中 忙しい中 貴重な時間を割いて 取材していただいたNORIKO先生のお陰であります。
先生ありがとうございました!


「ぶらり札幌 郷愁編 Part2」その1

2011-01-22 10:49:54 | その他 Other

最近 昔の街並を積極的に保存したり 再現している地方が多い様です。
懐かしくって 温もりがあって 癒される 
尚かつ 人の営みが感じられるところがいいんでしょうね。

北海道にもその様な古い建物は多いのですが
いかんせん 散在していて 一つの街並として残っていないのが残念です。

今回はその様な北海道的な古い建造物を 札幌近郊を中心に
NORIKO先生に取材していただきました。

ではまず レンガ建築を中心に (今回画像が多いです)


蔵乃カフェ       札幌市東区伏古9条3丁目
築約60年元牧草の貯蔵庫

同じく蔵乃カフェの敷地内にあった建物






いいですね! レンガ建てというだけで どうしてこんなに風情があるんでしょうね。
聞く所によると レンガはコンクリーよりもかなり耐久性が優れているそうです。 雪国向きです。


どんどん行きます


hot spice       札幌市東区伏古9条3丁目
築年数は不明だが60年は経っている、元馬小屋
このレンガは「フランス積み」という積み方で(レンガの長編と短辺が交互に並ぶように積む)積まれているそうです



北海湯       札幌市北区北7条東3丁目
築明治40年 市内で最古の銭湯で今はギャラリー貸しスタジオ

後ろに煙突がまだ残っているんですね。
こんな銭湯に是非入ってみたいという人は多いかと思うのですが
やはり経営的には難しいのでしょうね。



元豊水小学校図書館      札幌市中央区南3条西7丁目      
小学校は現在資生館小学校に統合され、建物は市民に開放されて利用されています。


私 初めて聞く小学校なので ちょっと調べてみました。

「資生館小学校は、都心部人口の空洞化により児童数の少なくなった、
4つの小学校(創成小、大通小、豊水小、曙小)を統合し、旧創成小学校の跡地に建てられました。」


札幌もどんどん変わっていきますね。

そんな中でも 出来るなら 歴史を感じる建造物は残してもらいたいものです。
何故なら 司馬遼太郎氏いう所の文化
「不合理なところがあっても どこかしら精神の癒しがあるもの」そのものと 私も思うのです。


といったところで 次回に続きますが
その前に お知らせ

NORIKO先生の歯科医院のホームページが新しく開設されましたのでご紹介します。
こちら 幌南こども歯科

毎月コラムや話題画像を送っていただく先生の活動拠点です。
一度ご覧ください。






新作「花シリーズ」その3「百合」Series of Flowers 3 Yuri(Lily)

2011-01-18 10:43:24 | 作品 Works
花シリーズの3作目です。


「百合」290×200mm ED 70  15色23回刷り 中金箔使用
Yuri 290x200mm ED70 15colors 23times impressions chu-kin leaf


百合の絵に「百合」のタイトルは あまりにまんまですが
「LiLy」にすると わたし的には 映画男はつらいよの「リリーさん」のイメージに引っ張られそうで
あえてストレートなタイトルにしました。

背景とほとんどのパーツ(花びら・茎)に グラデーションをかけたので
刷りは相当手間のかかったものになりました。

この花シリーズすべてに言える事なのですが 
刷りが複雑で 後日刷り増しをする時に悩みそうですが
しかし シルクスクリーン版画の魅力を充分出し得たのではないかと自負しています。

完成した花シリーズは今のところこの3点ですが 
引き続き「水仙」・「チュウリップ」・「コスモス」の制作を予定しています。
その前にお伽草子2点の制作もあって 年初から創作意欲が旺盛で 我ながらわくわくしています。

I titled it just Yuri in Japanese

If in English, it’s reminiscent of a heroin “Lily” in the movie “Tora-san..
It’s Tough Being a Man”
I used gradation printing for the background and most of the parts (petals, stems).
So, it took extra time and efforts to finish.
The process of printing is so complicated that I must be troubled with reprinting later.
But I could show enough the charm of silkscreen printing, I believe.

I’ll make Narcissus, Tulip and Cosmos continuously.
And I’ve already set about two folk tales.
Since the New Year has started, I’ve been full of drive and excited.


(余談ですが この百合の「鱗茎」ユリ根 は食用になるのですが
この調理法について相方とひと悶着ありました。 後日画像入りでお話します。)
Incidentally, some lilies’ cloves are edible.
We quarreled a little over how to cook them a couple of the days ago.
May be later about it.



<業務連絡>
「百合香ちゃん 気に入ってくれました?」



と云う所で 次回はNORIKO先生 総力取材の「ぶらり札幌 郷愁編 パート2」をお送りします。



断食記念日Fasting Anniversary

2011-01-14 11:29:41 | その他 Other
「お腹目立つわねぇ」と君が言ったから一月十二日は断食記念日

「断食2食でメタボ解消」なんて 言っちゃっていいの

(俵万智さん 御免なさい)

と云う訳で 先日12日は2食断食減量1周年記念日でした。



早いものです。
昨年のお正月時の体重70kgを 4ヶ月で9kg減量して以来 現在も61kg台を維持しています。

朝食は「味噌汁1杯」はほとんど変わりませんが 昼食は少し野菜系と炭水化物系を増やしました。
夜はもちろんビール・お酒付きの無制限食です。
Because you told me, “Look at the enlarged waistline,”
January 12th
shall be from this day forward
Fasting Anniversary.

“Are you all right?
saying
“My metabolic syndrome has gone on one- meal-a-day diet”
…Sorry Machi-san…
On January 12th was my first fasting anniversary.
Time flies.
My weight was 70 kg the last New Year.
After four months, I lost 9kg and keep weighing around 61kg since then.

For breakfast, a cup of Miso soup as before.
But for lunch, I’ve come to eat a little more vegetables and carbohydrates these days.
At dinner, there is no limit for food. AND Beer, Sake, Shochu, you name it.
..Izakaya state of mind….



ある日の昼食 水だし緑茶・カレースープ・チーズ・パン半分・りんご半分
(以前なら絶対考えられない献立です)
One day’s lunch
….Green tea, curry soup, a sliced cheese, a half of sliced bread and apple each.


1年間通して気がついた点は 脂肪が減るとともに 筋肉も減ってしまうんだ と云う事でした。
足が妙に萎えたような 力が入らない感じがしたり 夕刻頃になると以前より疲れるようになったり.....
減らしたいのは脂肪だけだったんですが どうもこちらの都合通りにはいかないようです。
(単に歳の性かも.....)
 
そこで最近は 足に1kgのダンベルを付けた運動と 腹筋・背筋のexerciseを繰り返しています。
と言っても1日置きくらいですが....

もう一つ 以前より甘いものを食べる様になりました。
食べると云っても 相方の饅頭を一口かじらせてもらう程度ですが。
多分 炭水化物が減った分 身体が体内のブドウ糖量を調節するためでは と勝手に思っています。
(単に歳の性かも.....)


そして 結論としては やはり快調!ですね。

これからも変わらずこの食習慣は続けてゆくつもりです。
What I realized through the year is not only fat but muscle has been reduced.
I sometimes feel the strength of my legs weaken or feel more tired than before.
What I want to reduce is just fat.
Anyhow, not everything seems to go without a hitch.
So, I do some physical exercises every other day.
In addition, I’ve come to eat sweets asking my partner to give a bite of her
Manju (bean paste bun) recently.
Since an intake of carbohydrates has reduced, some adjustment may be needed in my body.
Or I may just get older.
Any way, I’m really in good shape now, I’ll keep on this diet.




身欠きニシン Dried Herrings

2011-01-10 10:51:36 | 食品 Food
前回「いい身欠きニシン」を送って貰ったと お話しましたが
私が言ういい身欠きニシンとは どんなものか そんな話題です。

こちら内地のスーパーで見る身欠きニシンは(以後身欠きと書きます)
軽く干したかなり生っぽい身欠きか かちんかちんに干し上げた身欠きの二種類がほとんどです。

軽く干した方は単純に焼いて大根おろしで食べる様です。(私はあまり好みません)

カチンカチンの方は米汁などで戻して 
「鰊そば」とか「昆布巻き」「甘露煮」などに利用していますね。
(これも好みません 余計ですが......)

私の言うのは上記二種類の丁度中間の干し具合で 熟成させた身欠きです。
この様な身欠きは内地ではほとんど見かけません。
北海道でも食べる人が少なくなったようで 最近は手に入りづらい様です。

随分くどい言い回しになりました。
では「いい身欠き」をどうやって食べるかと云うと これです。

I’ll start to talk about “good dried herrings” posted last time.
We rarely get them in super- markets in Kanto area.
Usually we see half-dried ones, so still row or too much dried here.
The half-dried ones are grilled and served with grated Daikon and soy sauce.
And very dried ones are soaked in water with which we washed rice and are cooked for some dishes such as "Kanroni"(stew them in soy sauce and sugar)
But what I say is moderately dried one and difficult to get even in Hokkaido these days.

Please guess how to eat good ones. This is it.



この画像で「中間的な柔らかさ」が判りますでしょうか。
指で押すと結構弾力があります。

これをそのまま(生の状態)で むしりながら 味噌を付けていただきます。

これがまた 旨いのなんの! いやでもお酒がはかどりますな。  
ワイルドで懐かしい北海道の味そのものです。

(北海道出身の方でも意外と知らない人が多い様ですが)



こればかりではもったいないので 今年は鰊漬けも作りました。
I wonder if you can tell “the moderately softness” just from the photo.
When you press it with your finger it’ll feel slightly soft.
I tear and eat them raw with Miso( soybean paste)
How good! It speeds up drinking. The taste of Hokkaido.

And I also pickled herrings and vegetables this year.



キャベツ1個 大根1本 人参小1本 上記の身欠きを5~6本 塩は総量の5% 麹少々
(この麹がいい旨味を出すんですね)

これらを「鉈(なた)切り」(いわゆる乱切り)にして 漬け込みます。



ひと月ほどで完成  いやはや 今から愉しみです!

Cabbage, Daikon and carrot.. one each. (cut them coarsely)
Herrings the above…5to6 sticks
Salt (5% of the amount)
Some malted rice.

We can eat them in a month. I’m already exited







新作「花シリーズ」その2「虞美人草」Series of Flowers 2       Field Poppies ”Gubijinso”

2011-01-06 11:50:02 | 作品 Works
花シリーズの2作目です。
the second flower of this series


「虞美人草」 290×205mm ED 70 
9色20回刷り 赤貝箔・中金箔使用
Gubijinnso 290x205mm ED70
9colors, 20 times impressions, red shell leaf and Chu-kin leaf


芥子の一種「ポピー」ですが 
この作品の雰囲気から和名の「ヒナゲシ」か「虞美人草」のどちらにするか迷いまして.....
ヒナゲシですと アグネスチャンを連想しそうで..... いや 悪くはないんですが.....
漱石の小説「虞美人草」 あるいは項羽の愛人「虞」のイメージの方が合いそうでこちらを選びました。

しかし 実際にサインの段階になって 画数の多さに気ずいて ちょっと後悔しています。

色数は多くはないのですが 花びら1枚1枚をグラデーション刷りしたので
刷り回数が増えて 刷りとしてはかなり手間のかかった作品になりました。


この作品もこのブログでの初公開です。

(関心のおありの方はこちら養清堂ギャラリーへ 
水落啓の「花シリーズ」と言ってお問い合わせ下さい)

This is a kind of poppy, but from the image of this work, I titled it in Japanese.
At first I was torn between “ Hinageshi” and “ Gubijinnso”.
If taking the one, you may associate it with Agnes Chan.. of course not bad though..
I chose the latter with “Gubijinso” by Soseki or Kohu’s lover “Gu” in mind.

Writing in the title, I regretted a little “How many strokes this Chinese character has!”
Used colors are not so many but it required time and great care because of gradation printing for each petal.

I’m also showing it for the first time.
If you are interested in it, please contact Yoseido Gallery




と云う所で 今年も漬け物シーズンになりました。

Now, the season of pickles!


毎年恒例の「沢庵漬け」と「白菜漬け」の他に 
今年は札幌の実家からいい身欠きニシンを送ってもらったので
久し振りに「鰊漬け」も漬けようと思っています。

ちょっと気温が気になりますが(もちろん 低い方がいいのです) 
果たして旨く漬かりますか どうか.....

食べごろはひと月後位ですかね 楽しみです。

I’m going to make Takuan and pickle Chinese cabbages.
In addition, I try to pickle herring and vegetables,
as I got good dried herrings from Sapporo.
I’m concerned about the temperature (the lower, the better of course)
I hope it will be done well.

2011年 明けましておめでとうございます

2011-01-02 11:16:50 | その他 Other





我が家の年越しは 相方と二人 TVを見ながら 
ちびちび もくもく がつがつ ぐびぐび だらだら うとうと.......

例年 ああでもない こうでもないと言いながら 紅白を見る事が多いのですが
今年は吉田類氏の「特番 酒場放浪記」(BS TBS)を見ながらの年越しでした。

中年のおっさんが各地の居酒屋を訪ね歩いて 飲みまくるというだけの番組なのですが
(普段は毎週月曜夜9時から)
これがなんとも味のある類さんと いい感じの酒場が沢山出てきて 
最近の我が家のお気に入り番組になっています。


酒を飲みながら 酒場の番組を見るなんて 理解出来ない方も多いと思いますが
多分飲ん平ならこの感じ判るのでは.....


と言った所で 今年もゆるーーーーく始まった我が家です。

本年もよろしくお願いいたします。