版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

篠笛の絵柄

2013-03-22 17:30:29 | 作品 Works


東京は早くも桜が満開となりました。
上野・千鳥が淵など ニュース等で見事な桜が紹介されています。
我々テクテク隊7名も24日に花見見物を予定していますが
昨日までは当日は雨の予想..... でも最新の情報では なんとか曇りのようです。
さて どうなりますか.... 早めの花より団子宴会となるやも.....


というところで 今回は篠笛の絵付けのお話です。
お陰さまで
前例のない「箔で絵を施した篠笛」ということで 数多くの篠笛愛好者に利用していただいています。


多くは「定番」として3種の絵柄から選んでもらっています。



上から 黒笛「天の川」「花吹雪」「雲形」 赤笛も同様 
笛本体としては他に茶笛もあって同じ様に絵柄を施します。

いずれも日本の自然を感じさせる形象をデザイン化したもので
眺めても飽きず 華やかで 持っている事自体 喜びになる様な笛を目指して制作してきました。 


たまに定番3種以外に 自分だけのデザインが欲しいという奏者のために
オリジナルデザインも受けています。



家紋の「下がり藤」を入れて欲しいという注文で 
紋だけでは寂しいので華やかな花吹雪を組み合わせたものです。




家紋ですと笛に合わせて大きさを調節するのはさほど難しくはないのですが
篠笛のたて幅(直径)はほぼ20mm前後なので デザイン化も難しい場合があります。




これは 花札の「猪の鹿蝶」の鹿を入れて欲しいという注文でした。
結構難儀なデザインでしたが 花札の縦に長い鹿を 強引に走らせて横柄にしてみました。



この絵柄は何とかこなせましたが もし「麒麟の絵」を なんて云われたら きっと悩むでしょうな。
(麒麟が昼寝している絵になるかもしれません.....)


最近では 京都の方から「満月と雲」という注文がありまして





銀散らし・金箔雲形・虹彩箔満月をあしらったゴージャスな篠笛を3本制作しました。
この笛で演奏する舞台は さぞ華やかなことと思います。


写真が残っていないものでは 



2点のデザイン図です。
上は「鳳凰」 
発注者からネットにあったという画像が送られてきまして それを元にデザイン化したものです。
発注者がどの様なイメージを持っているのかを推測しながら 
幅20mmに収まる絵を制作するので やはり難しい仕事でした。

下は「蓮」
蓮紋様を黒笛に入れて欲しいという注文に さてさて 困りました。
というのは 黒地に金の蓮を描くと ほとんど「仏壇」風になってしまうからです。
この場合も 何とか華やかさをだして 発注者に満足してもらいました。


オリジナルの特注デザイン笛は 思いがけない要望があって 
面白くもありますが 悩みも多いです。
でも 苦労して完成させ 喜んでもらった時は 絵描き冥利ですね。



蛇足ですが もっと興味のある方 あるいは発注したい方は
どうぞこちらも御覧下さい。

http://rippei.com/


 


泣き嫌料理 その15

2013-03-16 16:35:48 | 食品 Food



ようやく暖かくなりました。
なんでも東京は昨年より15日も早く桜が開花したそうです。
あんなに寒かったのに不思議ですね。

その影響で 「春のテクテク隊お花見企画」を計画している隊長は大慌て
最初は4月6か7日 急遽3月30か31日へ でも 花見頃は23か24日頃とか
どうなるのでしょうね.... そのお話はいずれまた

今回は延びていた相方の泣き嫌料理です。
その料理は『キムタクご飯』
ではどぞ (相方の原文を一部修正)

『泣き嫌料理 随分ご無沙汰しております。
イソイソ喜んで料理に励んでいたもので..... てな事は もちろん ありません!
(ただ 毎晩楽しく家庭内居酒屋はやっていましたが)

今回の「キムタクご飯」というのは キムチと豚肉の炊き込みご飯に 
蒸らす時 刻んだ沢庵を混ぜたもので キムチ沢庵 で キムタクご飯.....
このご飯の名付け親は
一昨年私が股関節の手術で入院していた時 同じ手術で同室だった元学校の栄養士さん。
給食で大好評を博した献立だったそうです。
美味しさもさることながら ネイミングも一役かっているかもしれません。



術後ベッドに横たわったまま いつもおしゃべりし 意気投合
痛さを共に耐えぬいた同志のような感じで 今も連絡を取り合っています。
彼女の給食にかける情熱には感銘をうけっぱなし
またいつかご紹介できればと 思っています。


キムタクご飯UP

このご飯 相方(kei)特製のキムチと沢庵だったため
甘味無しのハードなお味に仕上がりました。
彩りが寂しいので頂き物の黄色い沢庵を刻んでのせてみた次第です。

もし レシピが必要な方はご連絡を     』



出来立ても もちろん美味しいのですが (焼酎のお湯割りが合いますね)
翌日残った「冷たいキムタク」 これがまた不思議といけました。
噛んでいると 徐々に沢庵の味がしてきて 豚肉やニンニクのコクが混ざって
キムタクご飯でご飯もいただける そんなお勧めの一品です。



さて 桜ももう直き見頃ですが 我が家では一足先に桜が咲きました。



お雛様の頃 てっきり桃と思って 市内の農協で買い求めたのですが
(値段だけで 花名が付いていませんでした)
咲いてみると なんと桜!
農協の人も小さな蕾だけでは 判らなかったのかもしれません。

では 皆様もいいお花見を
 








大震災から2年

2013-03-11 12:01:09 | その他 Other



東日本大震災から2年が経ちました。
2万人以上の死者と 
今だに30万人を越える人が避難生活を余儀なくされている状態は 尋常ではありません。

各報道でも詳しく現状が伝えられていますので 私が特に書く事もないのですが
今朝の朝日俳壇の句に心動かされて
予定(泣き嫌料理)を変更して 書き留めたいと思います。

その紹介されていた句というのは 長谷川櫂氏の震災を詠んだ句です。

 幾万の雛 わだつみを 漂へる

2年前の3月11日 多分片付けたばかりの雛人形が たくさん津波に流されたのでしょう。
いや 雛が人にも想えてくる怖さも 句の中にはある様に思います。

丁度当時 私もTV の映像に 瓦礫と共にちらりと映った雛人形が忘れられず
咄嗟にメモした文があります。

 流さるる 雛の目 見ひらいたまま
 
句にも歌にもなっていませんが いずれ句の形にしようと思っていました......
でも 私は一度も被災地を訪れた事もなく 単に映像を見続けていただけでしたので
句として作り上げるのは 何となく「気取り」あるいは「不遜」かなと感じて 躊躇っていました。

しかし震災から2年経った今
進まない被災地の復興や 脱原発から再稼働への動きなどを見るにつけ
「まばたきもせず流される雛の目」は 
そのまま非力な私自身の目であると 気づきました......


被害に遭われた多くの方々が 一日も早く穏やかな生活を取り戻せます様 切に願っております。











版画家のお友達 歯科医師編(90その2) Special Column(90 No,2)

2013-03-05 12:26:26 | その他 Other



このご時世 
観光客誘致の企画を最優先する「さっぽろ雪祭り」「すすき野氷祭り」も充分解りますし
市民中心に皆で楽しもう企画「ゆきあかりin中島公園」は本来の素朴な祭りの気分があって素敵でした。
これらの催し物がセットになって 
結局札幌の image up に繋がっているところあたり 羨ましいですね。

いいイメージを地域に根付かせるのは 実に大変な事だ とつくづく感じるのは 
埼玉などに住んでいるせいかもしれません.....
(桶川もイメージ悪いから....)

今回は引き続きNORIKO先生の画像から
札幌以上に 観光的にも市民の愉しみにも 雪国をスマートに 上手に利用して
素敵な街を演出している小樽の様子をお送りします。
「小樽雪明かり」ではどぞ

<アート系>

このお祭りそのものが市民ボランティアによるものなのですが、
wax ball は風船に水入れそれを、溶かしたワックスに何度も浸して作ったものです。 先生談








<ほのぼの系>

街中には雪だるまがたくさん飾られてあり、どれも可愛い傑作でした。












<運河>

小樽運河に氷が張る事はほとんどないそうなのですが、今年はハス状の氷が張っていました。




この画像集からだけでも 行ってみたくなりますな。




今回も沢山の写真ありがとうございました!
北海道はまだまだ厳しい暴風雪が猛威をふるっている様ですが
先生もお気をつけて。





次回は久し振りに相方の「泣き嫌料理」を予定しています。
(ただし 泣き嫌なので 変更があるかもしれません.... )