版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医師編(82)その2 Special Column(82)

2012-04-29 16:48:04 | その他 Other

いよいよ黄金週間が始まりましたね。
今日は全国的にも好天に恵まれて 行楽地は賑わっているんでしょうね。

前回の更新から一週間経った昨日 NORIKO先生からまたまた旬の画像を送って貰いましたので
急遽 劇的に変化する北国の春をお送りします。

まず 前回はまだ雪がかなり残っていた札幌百合が原公園の一週間後の様子


photo by NORIKO

北海道は徐除に・・と言うより「一気に」春になってしまいます。 先生談

すごい変化ですね。

では 春を待ちわびた花達が一斉に咲き始めた様子を連続してお送りします。









春の息吹そのものですね。

松任谷由実の
「春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢を くれし君の 眼差しが肩を抱く」
の歌詞がふっと口をついて出てきます。
この歌 いいですな。

いつまでもこの様な穏やかな春を迎えたいものです。

では皆様も素敵なGWを。

NORIKO先生 ありがとうございました。






版画家のお友達 歯科医師編(82)その1 Special Column(82)

2012-04-22 11:14:02 | その他 Other


今回は久し振りにNORIKO先生から送って貰った 早春の札幌の様子と
私がネット上で見つけた「ちょっといい話」をお送りします。

まずは雪解けの始まった札幌


photo by NORIKO

今年は冬も寒く 春もなかなか訪れないぐずついた気候のようでしたが やっと札幌にも春が来たんですね。


ふきのとう


水仙の蕾


ここでちょっと唐突ですが長生きに関する面白いデータを見つけましたので ご紹介します。

「アメリカの実験でとっても興味深い研究結果があります。
早死にするタイプと、長生きするタイプ。
この違いはなんなのか、7000人以上の人を対象に9年間も追跡調査したそうです。
喫煙量、飲酒量、仕事ぶり、社会的地位、
経済状況、人間関係など、ほんとうに細かく徹底的に。

すると、意外な事実に辿り着いたのです。
『タバコやお酒は寿命に影響してくるだろう』
という当初の予測が外れている事が、まずわかったそうです。
無関係ではないにしろ、それほど大きな影響を持ってなかったのです。

では、仕事ぶり?社会的地位?経済状況?
しかし、どれも決定的な要因ではなかったそうです。
そして突き止めたのです。
寿命が長い人たちの、たった一つの共通点を。

それは『友人達の数』だったそうです。
友達の数が少ないほど、病気になりやすいことがわかったそうです。
分かち合える友達と過ごす時間が、ストレスを大幅に緩和してくれているんでしょうね。」
出典『一押しの人・物・情報をあなたに』 小田真嘉著


いつの頃の どこの研究機関の調査かが明記されていないのが気になりますが
でも さもありなんという話しなので 載せてみました。

歳を取るにつれ 私も友人の大切さをしみじみと感じますね。




クロッカス



最後に札幌百合が原公園の温室の「こんにゃくの花」です。



先生談
「肉が腐ったような強烈なにおいがするので、カバーがかかっています。
花が咲くためにはある程度イモの大きさがなくてはいけません。
およそ4~5年かけて大きくなったものが開花すると言われています。
食卓にあがるコンニャクは、このイモから作られます。
コンニャクにするのはだいたい3年目のイモ。
開花の前に収穫されますから、畑周辺が臭うことはないそうです」

初めて知りました こんにゃくの花が臭いなんて。
もし花満開のこんにゃく畑があったら大変ですな.....

そこでこんにゃくに関して私が知っているもう一つのお話

ここ関東では群馬のこんにゃくが有名ですが
戦時中 そのこんにゃくを糊として使った「風船爆弾」を作ってアメリカに向けて飛ばしたそうです。
その内の何発かは はるばる太平洋を横断して 西海岸に落下し山火事などを起こしたとか。
それほどこんにゃくの糊は丈夫だったんですね。

まっ どうでもいい話ではありますが......

歳を取るにつれ 無駄な話しばかりが記憶されるようで.....


と云う所で NORIKO先生ありがとうございました。
また よろしく





 




2012年 春三題

2012-04-15 12:02:14 | その他 Other

先週はここ埼玉でも桜の満開を迎え ようやく春爛漫となりました。

「爛漫」を広辞苑で調べると 
1 花の咲き乱れる様
2 あきらかに現れる様  とありました。

春爛漫どころではない 爛漫状態になってしまった「かの国」は
これからどうなるのだろう..... と云う事は さて置いて
我が家の春にちなんだ話題を三つ

まず すぐそばの城山公園の桜



先週の火曜に相方とお花見をしてきました。
穏やかで 風もなく お花見にうってつけの日でした。
二人だけだったので 手ぶらで行ったのがちょっと残念。
缶ビールでも持って行けばと後悔しましたが まっ たまには酒無しの静かな花見もいいでしょう。




これからまた花の季節となるので 花の原画も再開しようかと 思っています。

花だけでは済まないのが我が家
当然団子のお話



昨夜いただいた「若竹煮」 今年のお初です。
地物のタケノコはまだ早いし 今年はセシュームなんていう無粋な問題もあるので
熊本産を買ってきました。
若竹煮にはmustな山椒の若芽は我が家産です。


もう一品



春の「ぬた」
カスベ(エイのひれ 北海道産)と若竹の穂先 春ネギ(地物 お隣市議さんの畑)
ワカメ(再開された三陸産の塩ワカメ) コンニャク(多分埼玉産)を辛子酢味噌でいただきます。

いやはや 結構なお味でした。

放射能を気にして旬の食材を選ぶなんて 情けない国になったものです......
国民を不安がらせる情けなさに於いては かの国に引けを取らないかもしれませんな。



次回は久し振りにNORIKO先生の登場です。



第20回てくてく歩き隊 その3

2012-04-07 10:17:49 | 作品 Works


突然ですが
札幌市が「がれき処理」受け入れを拒否しましたね......
放射能への不安を理由に「受け入れはできない」と......
明確に拒否したのは5県3市(長野・和歌山・徳島・香川・宮崎 札幌・名古屋・福岡)

地方と国の権限問題や がれき自体の捉え方 汚染物を拡散させるなどとんでもない 
あるいは がれき処理で被災地にも雇用創出などの経済効果もあるはずだ 
などの意見もあるようですが.....

昨年の震災以降 日本のどこに住んでも いづれは我が身という現実を負った今
人的な受け入れはもちろん がれきであっても
まずは「助け合う」という原点で考えられないものでしょうかね。
私としては故郷札幌が拒否した事は 非常に残念でなりません。


というところで
てくてく隊のつづきです。

放射線も線量が低ければ大丈夫らしいよ いや大丈夫であって欲しい 多分大丈夫.....
低線量のレベル基準もはっきりしない状態ですが
首都圏に住む我々は そんな不安感を抱きながら暮らしているのが現状でしょう。

でも そんな不安をものともせず 
(老い先も見えて来た)てくてく隊は元気に歩きます。

菊坂を抜けて東大構内へと向かいました。


都心とは思えない自然が残っている三四郎池
かつての加賀藩邸 さすがに優雅なお庭です。
ひとつ谷を経た本郷の庶民地域と雲泥の差です。



東大構内から見た東京スカイツリー


その後 啄木ゆかりの理髪店などを見ながら 切り通し坂を経て湯島天神へ


梅は少し盛りを過ぎていたようです。
それでも日曜とあって 大変な人出でした。


ちょうど 神前結婚式の場面に出会いました。


天神名物 願掛け絵馬
中に「慶応・早稲田・立教・明治の補欠募集が広がって合格しますように」というのがあって 思わず笑ってしまいました。
この人 その後どうなったんでしょうか。


さて お昼も1時をとうに過ぎてお腹が空いてきたので
今回のメインかもしれない 池之端の鰻専門店「伊豆榮」へと向かいました。
さすが日曜なので大勢の人が並んでいましたが なんとか5人分の席を確保
ご存知の様に 鰻屋は出てくるまでが長い!
ついついお酒が増えてしまいます。


写真を撮るのも忘れて食べてしまった後です。

今年はうなぎ稚魚が不漁とかで この時も値上げした直後で お高かったですね。
うな重 上ランクで¥4,600ほど (いや私たちがいただいたのは¥2,700のです)
まっ 暫くの食べ納めですな  美味しかったです。


と云う所で 20回目のてくてく隊も楽しく終了 次回の再会を約して解散

最後に 湯島の白梅




不安満載の日本ですが 何とか乗り切りたいものです。

長々のお付き合い ありがとうございました。













第20回てくてく歩き隊 その2

2012-04-01 16:39:14 | その他 Other

NHK番組「ブラタモリ」も都内を歩きながら 江戸から東京に至る
いろいろなエピソードを紹介する楽しい番組ですが
都内散策の発想・実行は我々の方が古く 
番組初期は我々が歩いたコースを妙に辿っている様に展開していました。(エヘン!)

最近はNHKの力を存分に発揮して 一般が入れない様な場所などを盛んに放送していますが
我々の隊長も人柄を存分に発揮して テクテク実行日の前に 分厚い資料を送って来ます.....



今回は17ページ!
かなり勉強臭い資料を 私も前日に必死に読みました。 いわゆる 一夜漬け.....



さて 今回のコースです。



地下鉄春日駅近くの交差点で待ち合わせ
ここを起点に本郷周辺から上野へ出て 「伊豆榮」のうなぎで昼食 というコースです。
隊員の一部は ほとんどうなぎに釣られて歩きました。

まず 一葉終焉の地を訪ねました。



ここは当時丸山福山町と言われ 一葉は死ぬまでの14ヶ月を過ごしますが
その間 「たけくらべ」「にごりえ」「大つごもり」「一三夜」「わかれ道」などを書き上げています。
驚異的ですな。
明治二十九年十一月二十三日病没 享年二十五歳   もったいない.....



その後菊坂方面へ



石川啄木が金田一京助の援助で住んだ 当時は「蓋平館」と言われた下宿屋
現在も大栄館旅館として営業しています。

啄木は知人・友人には決してなりたくない 実に嫌な奴だったそうな などという話しをしながら
菊坂を登って行きます。




菊坂に一葉が一時住んだ旧居近くにある共同井戸(一葉家族も当時使った)
現在も利用されていますが 飲用にはできない様です。

随分狭い場所で 住居が建て込んでいます。
散策客・見物客が多いので住民はかなり迷惑しているそうです。

上の写真にも見えますが 井戸のすぐ先の木戸付きの階段を上ります。



随分古いですが いい雰囲気です。
今回から新しく参加した裕子女史隊員曰く
「古い建物って 自分では決して住みたいと思わないけど 残しておいて欲しいわよね」
言えてますな。

私はここを見たとき 咄嗟に黒澤明監督の「どん底」のシーンを想い出しました。
崖の下に建て込んだ家々の雰囲気が似ていましたね。
崖の上は武士階層・富裕層 その下の狭い土地に何倍もの庶民が肩寄せ合って
倹しく(つましく)暮らしていたのが江戸なんですな。


江戸はまた 坂の多い町でもあったんですね。
今回も菊坂の他に「炭団(たどん)坂」「切り通し」など風情のある名の坂を歩きました。

現在の菊坂


左隅にちょこっと写っているのが一葉も通った「伊勢屋質店」
一葉の命日十一月二十三日に土蔵を開放して見学出来るそうです。


炭団坂



江戸当時この一帯に炭団屋が多く集まっていたという説があるらしいのですが
隊員のほとんどが炭団を知りませんでした。
私は40数年前 都内雑司ヶ谷の燃料屋の店先で見た憶えがあります。
ソフトボールくらいの真っ黒な炭の塊でした。
ただ どうやって 何に使うのかは判りませんでしたね。
北海道にはありませんでしたから。

などと話しが弾みながら 一同テクテク歩きます。    つづく