版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

行く夏を惜しんで 「08札幌の夏」その1

2008-08-29 12:03:01 | その他 Other

お盆を過ぎて こちら内地も妙に涼しくなってきました。
北海道はもう寒い位なのかもしれません。
今回から2回に分けてNORIKO先生から送っていただいた
夏の札幌の表情をお送りします。

(画像が多いので少し重いかもしれません)



よく見かける花ですが名はちょっと解りません。 
バックの白樺が涼しげです。



銭函海岸 
札幌近郊では石狩浜と並んで海水浴と釣りのメッカです。



よさこい祭り
元気なのはいいのですが
ちょっと統制がとれ過ぎていると感じるのは
私だけでしょうか.....



札幌シティジャズのために大通りに作られた「ホワイトロック」
秋吉敏子などが出演したそうです。



夏の日に輝くクレマチィス

つづく



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版画家のお友達 歯科医師編(37)Spcial Column (37)

2008-08-27 11:13:59 | その他 Other



ばら1    photo by NORIKO


診療室の子供達 その3

こんな微笑ましい話ばかりではありません。

最近、通り魔殺人事件があちらこちらで頻発していますが、
その関連ニュースでチラッと見かけた名前に記憶があり、
調べましたら、犯人は残念な事に昔私が診ていた子でした。

小学生の頃しか知りませんが、10ー15年経って
このような形で消息を知るとは・・
ショックでもあり、何かやり切れない思いでした。

成長してゆくのは楽しみでも
「子供達のその後」は知らない方が幸せなこともあるのですね。


(ちょっとショックなお話ではありますが
数多くの患者さんを診ていると こういう事もあるんですね..... kei )




ばら2

牡丹かシャクヤクの様な変わったバラですね。



ひまわり1

葉っぱも花びらも虫が食っているところがいいですね。
どんな元気な虫が食べているのか 見てみたいものです。



ひまわり2

札幌の夏ももう終わりですね。
次回はその夏を惜しんでNORIKO先生の写真集をお送りします。




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版画家のお友達 歯科医師編(36)Spcial Column (36)

2008-08-24 11:03:48 | その他 Other

紫陽花1     Photo by NORIKO
内地では梅雨時の花ですが 札幌では夏も咲いています。


診療室の子供達 その2

お父さんの転勤で遠くへお引越しのI君が最後の治療を終えた後、
まったく予期しない事が起きました。
私も初めての経験です。

I君と少しお話をしていましたら、急に抱きついてきました。
言葉が少し不自由なので何を言っているのか理解できませんでしたが、
何か言いながらしばらくの間しっかり抱きついているのです。
それを見ていたお母さんが
「以前の歯科ではずいぶん手こずりましたが、ここへ来て3回目位からでしたか、
歯医者さんが好きになったんです」と 仰いました。

最初あれほど手を焼いた子が“好きになった!”・・小児歯科をやっている
者にしか味わえない嬉しさです。
I君のhugはきっと彼なりのお別れの表現か愛情の表現だったのでしょう。

それにしても、診療室で子供とDrがhugしている光景って
全国さがしても、なかなか見られる光景ではないと自負していますが・・

つづく


(小さい子供だからいいんですね..... おじさんはしたくても 出来ません.... kei )



紫陽花2


紫陽花3


紫陽花4

NORIKO先生の写真はいつも感心するのですが
今回は特に構図がいいなぁと感じました。
素敵な画像です。    kei





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版画家のお友達 歯科医師編(35)Spcial Column (35)

2008-08-21 10:42:21 | その他 Other

皆さんはどのような夏休みをお過ごしでしたでしょうか。

あぁー 腑甲斐無い..  とか
いぃー 悔しいっ   とか
うぅー 残念!    とか
えぇー 官費懸け過ぎ とか
おぉー やったぁー! とか
ところで チベットは?とか

いろいろ話題の尽きない五輪話はさておき
今日から3回に分けてNORIKO先生の患者さんのお話をお送りします。




まだ青いぶどう   Photo by NORIKO


診療室の子供達 その1

「うちで作った大根です。今、抜いて来ました。食べてください」と言って
5歳と3歳の兄弟が診療室に大きな大根を届けてくれました。
庭の隅に畑をつくり、種を蒔いて、いろいろな野菜を育てているそうです。
その後しばらくして、レタスも届けてくれました。
大根は切ると水が滴り落ち、生でそのまま美味しくいただけました。

野菜がいつまでもみずみずしいものではなく、
「曲がりキュウリもきゅうり」と 自然に知ることが出来るこの子達は
良い体験をし、本当の味を知る大人になってくれると思います。

つづく




食べごろのベニバナスモモ


糸とんぼ
埼玉辺りでは見かけないとんぼですね。





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プレゼント終了

2008-08-13 10:47:04 | 作品 Works

版画プレゼントへの応募ありがとうございました。

当選されたのは埼玉の長岡さんでした。

早速明日発送いたします。



これからも 数多くの「版画」に関心をもって見ていただければ幸いです。

明日から20日まで このブログもお盆休みといたします。
休み明けはNORIKO先生のコラムをお送りします。

では皆さん良い夏休みを!



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残暑お見舞い申し上げます The late-summer greetings

2008-08-10 12:42:20 | 作品 Works
オリンピックが始まった途端 ロシアとグルジアの紛争が起って
増々暑い夏になってきましたが 皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私と言えば 毎日1リットル(+α)のビールを生き甲斐に
せっせと刷りに励んでおります。
As soon as the Olympic began, the conflict between Russia and Georgia has started.
It’s getting hotter and hotter. How have you been?

Living for more than 1litre of beer, I’m working on printing everyday.


「天姫」2008年8月制作 150×140mm ED 70
Sky Princess 2008 August
前回の「海姫」と同時に作り始めたシリーズの新作です。
しばらくはこの様な「お話」ー昔話のような世界ーを
テーマにイメージを展開してみようと思っています。

This is another work of the new series. I made it along with “Sea Princess”
For time being, I’ll try to develop the world of old tales like this.

耕す人祭りの余韻などの作品の延長として
あるいは旅する人海へ旅する人荒野へに共通する物語性の強い作品を目指しています。

この様な作品は作っていても 何かワクワクする高揚感や緊張感があります。
この感覚が私には一番重要な創作意欲の源です。

By extension of works like “Plowing Man” or “Afterglow of a festival”, or I aim for
the work with narrativity common to “Sea Fantasy” or “Desert Fantasy”
These works make me excited and the sense of exaltation or tension like this
is the most important origin of my inspiration.

ちなみに 前回の「海姫」プレゼントへの応募は
いまのところまったくありません.....

自作をプレゼントなんて おこがましたったんでしようかね.....
このブログを見ている方は皆同業という訳でもないんでしょうが....

気がむいた方メールを送ってみて下さい。確率が高いと思います。



一部送れない方がいるようですのでもう一度載せてみました。

12日の午後お知らせします。



<今日の一句>

遠雷に 蝉鳴き止んで 風動く   啓




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なぜ 版画? その17 プレゼント Why Hanga? 17 Present

2008-08-07 10:52:31 | 作品 Works
版画のお話を随分長きに渡って書き綴ってきました。

「自画・自刷りの版画」の魅力 あるいは可能性を
多くの方に知っていただきたくて 
版画家の立場からの想いをお伝えしたかったのですが 
果たして皆さんに感じてもらえたでしょうか.....

やはりここは 実物を手に取って見てもらうのが一番かと思いまして
私の新作を1点 このブログを読んでいただいている人に
プレゼントしようと思い立ちました。
I’ve talked at length about the Hangas in which an artist engages during all the process.
However, I’m wondering whether I could make it understood…

The best way to know the fascination and possibilities of them is
to take a good look at them firsthand, I believe.
Then, I hit on an idea to present my latest creation to a visitor of my blog.



「海姫」2008年8月制作 150×140mm  ED 70部 
(下地白と保護クリァーを合わせ15色刷り・箔2種貼り)
ED入り・額付き(254×203mm)でお送りします。
"Sea Princess" 2008 August 150x140mm ED70
(15colores and 2kind of silver leaves)
Sending framed one with ED.

興味のある方はこのブログの一番最後にある宛先までメールを送って下さい。

ハンドルネーム・ニックネームでもかまいません。
「版画希望」とだけ書いてお送り下さい。
住所等はこの時はまだいりません。
応募はお一人1回だけ 海外の方も結構です。

但し まずいらしゃらないと思いますが主旨が主旨だけに
同業の方はご遠慮下さい。
いたずら・からかいもご勘弁を。

締め切りは8月12日正午
応募いただいた全員の丁度真ん中の方に差し上げたいと思います。
その方のみこちらから改めてご連絡をして
送り先等の確認をいたします。

シルクスクリーン版画のグラデーションの美しさ
インクと箔の色合い 微妙なインクの盛り上がり
手刷りの迫力などをじっくり眺めて楽しんでいただければと思います。

<宛先> 

If you are interested in this plan, please email to the following address.

Your handle name or nickname will do with a note just “Request Hanga”
Once per person.
Application from overseas is of course welcome.
The deadline is August 12th, high noon.
The winner is the middle person in order by application.
I’ll get in touch with him or her later and ask the address.

I hope you’ll enjoy a silkscreen Hanga with beautiful gradation, shades of ink and leaf
the rise of ink or power of hand-printing etc.

Address
kei-print@mail.goo.ne.jp



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なぜ 版画? その16 Why Hanga? 16

2008-08-04 11:39:33 | 作品 Works
暑中お見舞い申し上げます。

Midsommer Greetings.

1985年制作 暑中見舞い用の銅版画


「版」をなくてはならない媒介として 表現手段として
制作する「版画家」の場合は
製版や刷りも自分でこなすので 
自ずと作家それぞれの工夫やアイディアが盛り込まれます。
職人との共同作業である工房制作とはまた違う
オリジナリティー溢れる作品が制作されるように思います。

作家本人でなければ どのように仕上げれたのか解らない場合もあって
その独自性が魅力ともなっています。

このように様々なTextureを駆使し
1枚1枚がまさにオリジナルとして
鑑賞に堪える作品が数多くの版画家によって制作されているのですが
しかし まだその認識が広く行き渡っているとは言えない状況が
ちょっと残念ではあります。

逆に考えると作品の魅力も価値も充分あるはずなので
市場としてはこれから大きく伸びてゆく可能性を秘めていると思います。

つづく

Hanga artists who use plates or frames as integral medium or as one of representations
manage to make the plates or frames and do printings by themselves.
So their contrivances and ideas are naturally incorporated in their works respectively.
The works with full of originalities can be made and they are different from the work
with division of labor.
Sometimes no one but the artist knows how the work was made, and such a uniqueness
makes it attractive.

Thus, making full use of various elements, many Hanga artists make praiseworthy
prints as the original sheet by sheet.
It is a shame that recognition of Hanga like this hasn’t been wildly spread yet.

To put it the other way around, they are so fascinating and valuable that those markets
could have great possibilities of expanding for the future.


20年位前の暑中見舞い用葉書 銅版画による空刷り
(かなり深く腐蝕した銅板をインクを詰めずに空刷りしたもです。
周りの網状のものは網戸の網をソフトグランド技法で移しとったものです)






真夏の夜の一杯
ギンギンに冷やした辛口とししゃも 梅干しは新物
ヒグラシの鳴き声を聞きながらの一杯は格別です。




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なぜ 版画? その15 Why Hanga? 15

2008-08-01 11:08:08 | 作品 Works

ゆり その1   Photo by NORIKO


世界的には版画制作は 絵画(あるいは彫刻)などの作家が
版画工房や職人達との協同作業で創られる場合が多いようです。

作家が手を下すのはほとんどは原画の段階までで
「製版」や「刷り」は職人が担当する分業作業です。

日本の浮世絵などもこの方法で製作されていました。

これに比べ現代日本での「版画家」というのは
原画から版作り・刷りまで一貫して作家本人が制作する人を言います。

つまり 作家役と職人役を一人で担う訳です。

こういう状態は世界的にみてもかなり特殊なArtistのようです。

つづく

Worldwide, most of the printmakings are joint operations with an artist (painter or sculptor etc.), and artisans in a Hanga studio.
What artists do themselves is just designing images, as for plate or frame making
and printing, the artisans assume the role.
Japanese woodblock prints “Ukiyoe” were made this way.

Compared to this, Hanga artists in Japan now refer to the creators who perform
all the process including designing, making plates and printing in person.
They undertake both an artist’s role and an artisan’ one, which is the unique situation
as artists in a global sense.






先月漬けた「梅漬け」を土用の丑の日前後の強い日差しに三日三晩晒し
「梅干し」にします。



こうすると常温でカビも生えず100年でも持つんですね。
昔の人の知恵はたいしたものです。




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