版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

「ぶらり札幌 郷愁編」 その2

2010-11-30 10:58:40 | その他 Other

前回は「札幌軟石」で出来た建物のお話でしたが
他にも有名処では「小樽運河倉庫群」「札幌市資料館」などがあります。

資料館はこちら

(Wikipediaさんよりお借りしました。許可は得ていません。訴えないで下さい。kei)
元控訴院・札幌高等裁判所を改装して資料館やギャラリーとして公開しています。

札幌市中央区大通り西13丁目(大通り公園の西端)


で 札幌軟石の次はやはり レンガ造りです。
レンガ造りと云えば旧北海道庁舎が有名ですが 今回はNORIKO先生から送られてきた他の画像を掲載します。

まず「札幌ビール工場」



この中はビール博物館やレストラン「サッポロビール園」があります。
(ほとんど余計ですが このビール園のジンギスカンはタレが甘くて私はあまり好きではありません kei)

住所は 札幌市東区北7条東9-1-1


次はこれ 


cafe rosso 明治40年代築

「さっぽろ ふるさと文化百選」の一つ
  旧福山商店と言ってもピンと来ないかもしれませんが、北海道のしょうゆメジャーブランド
  「トモエ」の製造会社の前身。
  明治の建物でレンガ作りは珍しく、倉庫や工場ではなく商店というのはさらに珍しいそうです。
  札幌ビール園のすぐそばにあります。  先生解説

(市内にさりげなく建っていて 今も喫茶店として営業しているのがいいですね kei)


レンガ造りは他にも残っているのでしょうが 次にいきます。


これも雰囲気のいい喫茶店です。

喫茶店 森彦

多分昭和20年代築
現在のオーナーがそれまで使われていた古材を使ってリノベーションしたそうですが、
正面からは看板もはっきりせず、唯一建物横の屋根下にあるだけ。

住所は 札幌市中央区南2条西26丁目




Brown Brooks Cafe

築40年
 1階がコーヒー豆を売る店舗、外階段を上がって2階がカフェ   
 この狭さ!

住所は 札幌市中央区南3条西26丁目   森彦のすぐそばにあります。


森彦もBrown Books Cafeも、探して行ってもわからないような場所にあり、
よっぽどのオタクか、常連しか行かない所だと思います。
が.....  本の影響でしょうか、森彦は外から見る限り結構人がいました。

又、私が写真を撮るための数分の間に3人もの人が入って行きました。
(そのうち二人はカメラ片手でしたので、きっとミーハーです)
 
中に入れば、いろいろ古き良き物がたくさんあって面白そうですが、
本が出たばっかりでいかにもミーハーぽっくて
カメラを持って入るのは潔しとせず...... やはり私はあまのじゃくです。
(もっとも、外観だけは撮りに行きましたが........笑)  先生談


(「きっとミーハーです」って 先生.... 結構可笑しいですね..... kei )




つづく


「ぶらり札幌 郷愁編」その1

2010-11-26 16:47:28 | その他 Other
今回から3回に分けてNORIKO先生から送っていただいた「ぶらり札幌」の写真特集をお送りします。

札幌育ちには懐かしく郷愁に誘われる事 間違いなし!
そうでない方もそれなりに昭和taste溢れる画像を楽しんでいただける事と思います。

では

「今回私の興味本位で歩き回って撮った写真ばかりで極めてローカルな話題です。
本屋で何気なく立ち見した[札幌の「古民家」「石蔵」「レンガ倉庫」めぐり]なのですが、
いわゆる歴史的建造物ではなく、普通に使われていた建造物をその後、古い建物を維持ながら
利用している「古民家カフェ」です。
こういった建物も札幌の遺産、財産の一つじゃないか?と作者は問いかけており、
納得してしまい探し歩きました。
本の題名は「店にレトロの風情あり」で、建物の説明はここから引用しました。」先生談




茶房 石乃蔵
 札幌軟石で昭和6年竣工
 入り口上に「青果輸出入問屋」とあるのはこの建物がかつてバナナ倉庫として使われていました。



同じく石乃蔵
 隣はドルチェ石乃蔵   
 こちらは、「古勇崎恒次郎商店」とあり、商店だった。

住所は 札幌市中央区北1条東2丁目


(「札幌軟石」と云うのは明治時代から防火建材として使われてきたものです。
この石を切り出した跡が こちら

photo by NORIKO

今はコンサートや演劇舞台として使われているようです。 kei補足)


他にもその札幌軟石の建物



レストラン のや   大正末期に建てられた。

住所は 札幌市中央区北2条東11丁目




元祖 雷除志ん古(かみなりよけしんこ)の店舗

 築年数不明、小樽で150年続いている餅屋「雷除志ん古」を札幌で始めて現在の店主が4代目。
 建物は元々質屋だった。
 ここのお餅は上品と言うのとは又違い、私にはとてもしっくりする味でした。
 中島中学校の隣ですので、ここに通っていた人達は知っているかもしれません。

住所は 札幌市中央区南13条西7丁目


(今回紹介した建物は 私は知りませんでしたが
昔は札幌軟石で出来た建物が沢山あったので雰囲気は良く判ります。
古い建物を巧く利用して残すのは嬉しいですね。

それにしても先生 一つ一つ本を見ながら探したんですね。
ありがとうございます。    kei)
  

つづく


第18回 東京テクテク歩き隊 その2

2010-11-22 10:33:44 | 散歩 Walk
「頼りない政府であっても 何とかやっていけてる日本は とりあえず素晴らしい国である」
と言っているのは内田樹氏ですが....  
果たしてこの先はどうなんだろう?と思いつつ テクテク歩き隊の続きです。


後半の地図です。



紀尾井町の清水谷公園に寄った折
「確かここは数十年前 学生デモ隊の集結場所だったよな」
「意外と狭いね」などと話しながら
大久保利光公暗殺の碑を眺めて 赤坂見附へ
ここでも警備の警官達の視線を浴びながら 石垣だけの見附跡を見学

No.6

溜池方面へ渡る歩道橋から
いかにも東京らしい風景です。

そしていよいよ昼食

No.7


赤坂ぼてぢゅうでお好み焼き4種の食べ比べ
(普通のお好み焼き+かきおこ+広島焼き+大阪モダン焼き+ビールと日本酒)

ちょっと甘めでしたが結構なお味で パクパク・ぐびぐび 大満足!

お腹がいっぱいになったところで 日枝神社へ


(地図上にナンバーを入れ忘れました)


2台の屋外エスカレーター!で境内へ
丁度七五三の時期とあって 高そうな着物を着飾ったおかぁさんが沢山いましたね。
取り立てて面白いものもないので 赤坂氷川神社へ向かいます。


No.8

氷川神社境内

この近くに 坂本龍馬が勝海舟を暗殺目的で訪ねたという 屋敷跡があるというので
探してみましたが 結局見つからず
NHK大河ドラマ「龍馬伝」では 
「三菱の関係者はドラマが早く終わる事を願っている」というような話しをしながら
最後の目的地 愛宕山へ


だいぶ疲れたので愛宕山まではタクシーで
(地図上の赤い破線です)


どんどんくたびれてきたので ここでもエレベーターで山の上へ

NHK放送博物館を見学

No.9


懐かしい「ひょっこりひょうたん島」の人形


ここ愛宕山神社は
桜田門外の変に参加した浪士達が集結した場所として
あるいは 
曲垣平九朗が馬で石段を駆け上がって梅の枝を採って徳川家光に献上した話などでも有名です。

No.10


石段89段(多分..... 我々登らなかったので)
確かに 馬が駆け上がるのは大変そうです。
で 登った後ここを降りたんですからね  馬が 人を乗せて.....
馬に同情しますな。


ということで 今回は偶然にも神社巡りのようになりましたが
ためになる話 ならない話  取り混ぜた会話を楽しみながらの散策でした。

最終地新橋駅でお茶をして 解散 結構な1日でした!




第18回 東京テクテク歩き隊 その1

2010-11-17 16:23:34 | 散歩 Walk


私たち 高校同期4人が都内各所の探訪を始めて はや18回目を迎えました。
都内の由緒ある場所を訪ね歩いて 歴史を実感する事を目的に
旨い昼飯と たわいない会話を楽しむという まぁ ちょっと「じじ・ばば行脚」的散策です.....

今回は先日の日曜 江戸城外堀東側を歩いてみました。

まず 前半歩いた地図から


(map内の赤線は歩いた動線 番号は画像番号)

出発点は市ヶ谷駅  

No.1


この日は曇ってはいましたが 風もなく 穏やかな散歩日和でした。

No.2


濠を挟んだ駅の向かいにある市ヶ谷亀岡八幡宮
太田道灌が鎌倉八幡を観請したという由緒深いお宮です。

若い男子学生2人が 妙に....熱心に.....境内を掃いているのが不思議でした。
この八幡さんの左側は三島由紀夫が割腹自殺した自衛隊市ヶ谷駐屯地
(そのせいか......?)

ここから四谷を経て 迎賓館へ

N0.3


この日は横浜でAPECが開かれていたせいか この辺りも警官が沢山いました。
隊長が 迎賓館の内部は最近公開していないのか 何気なく警備の警官に尋ねた所
「ない!」の ひと言 
(愛嬌ない返事..... それどころじゃなかったんですね)

No.4


食違見附付近からお濠を望む
(余計ですが 右側の高いビルは 「超変な体操のCM」のアルソック本社)

No.5


ホテル・ニューオオタニを右手に見ながら清水谷公園へ向かう途中
道路の補修跡にあった猫の足跡 
こういうの見るとホッとします。


つづく




秋散歩 時々俳句

2010-11-13 11:39:22 | 散歩 Walk


この数日 暖かく穏やかな日が続いています。

昨日はあまりに気持ちのいい日でしたので 久し振りに散歩に出てみました。
実に1年振り位でしょうか。

今年は断食のお陰でダイエット効果が大きかったので
せっせと歩く必要が無くなって すっかりご無沙汰していました。

合目的の散歩ではなく ただのぶらぶら歩きはかえって健康的かも知れません。




色鮮やかな菊が咲き乱れていました。



丹誠込めて咲かせている菊ではなく 道端にぼそぼそと咲いている野菊です。



で 一句

 無造作に 菊咲き競う 鄙(ひな)の道



荒川にはススキが揺れて いい秋風情です。



で また一句

 荒川の みじか日孕んで 金芒(きんすすき)


小一時間ほどの散歩でしたが 小汗をかいて 少々疲れました。
やはり歩かないとだめですね.....

明日はこれまた久し振りのテクテク隊があるので 今回は予行練習も兼ねています。




で 最後の一句

 風止んで 鴉も飽きた 柿残る




自画像

2010-11-08 10:38:40 | 作品 Works

前回は自分を素材にした おふざけ画像をお送りしましたが
この「自分を題材にする」という創作は昔から「自画像」として
多くの画家達によって描かれてきたのはご存知の事と思います。
(東京芸大の卒業制作の一部としての自画像なども良く知られていますね)

すぐに思い浮かぶ超名作も多いのですが
私自身はほとんど「自画像」には関心がありません。

自画像を描く動機としては 自分自身をどこまで客観視出来るか
あるいは自分の内面をどれだけ探求できるか というところでしょうが
私の場合 自分の内側などいくら探ってみても たいしたものは出てこない 
というのが結論なので ほとんど制作したことはありません。
(若い頃1~2点描いてみた事はありますが....)
 
しかし今回 私の所属する全道展の65周年記念企画として
「もうひとつの顔展」が来月12月9日から開かれることになりまして
この「もうひとつの顔」というテーマに引かれて 久し振りに私も制作してみようと思い立ちました。

前回のおふざけ画像もそんな事情もあって作ってみた訳です。

あの写真をそのまま出品できれば 面白いのですが
背景素材も加工技術も借り物なので 問題があります。

そこで 新たに制作してみたのが これです。



300×400mm デジタル出力・加工と手作業による転写と描画

昨今 版画の領域にもデジタル出力による作品が多くなりました。
私には大した技術が無いのですが 今回挑戦してみたものです。

でも 失敗です。
ちょっと お行儀が良すぎて 気取りも出てしまいました。
諧謔的な面でもインパクトでも 前回の「おふざけ」が勝っているようです。

さてどうしたものか.....




庭に咲いていた「ホトトギス」




「版画草子」4周年記念 

2010-11-04 12:33:13 | その他 Other


この「版画草子」も とうとう5年目に入りました。

そろそろ新しい企画でブログを一新しようかとも 考えましたが
やはり億劫が先にたち このままの日記風でやっていきたいと思います。

マンネリに飽きた方もいらっしゃるかも知れませんが
どうぞこれからものんびりお付き合い下さい。


4周年記念企画も 毎年恒例となったような Crazy Photoをお送りします。

今回はちょっと 不気味シリーズです。

お笑い下さい。


まず 20年後の「私」



20年後にしては まぁ若そうですが 気持ち悪いです.....
写真加工の限界ですかね。
(アメリカのサービスサイトhttp://www.in20years.com/を使用)


たて続きに不気味な写真です。




胸が大きい私.....




実に怪しげ.....
ちょっと かまやつひろし に似ています....




自分で作っておきながら あまりのいかがわしさに声を出して笑ってしまいました。

決して自虐趣味でも 女装に憧れている訳でもありませんが....

(いずれもhttp://www.photofunia.com/を使用)



お口直しに 来年のカレンダーをお送りします。
写真は相方特製ラーメンです。
(但し カレンダーは米国版なので 祝日などは入っていません)




(うまく取り出せると A4版でプリント出来ます)



いやはや 今回はおふざけがすぎましたかね.....

では これからもどうぞよろしくお願いいたします。