版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

梅雨入り....

2011-05-29 12:02:57 | その他 Other

今年は昨年より17日も早く梅雨入りしました。
ブログ書いている今もじゃんじゃん降りです....
おまけに 明日は関東に大型台風も接近するそうで 何とも鬱陶しい五月の末になりました。

震災以降 我が工房の仕事も信じられない程大幅に減って 震災の影響の大きさにちょっと驚いています。
版画の動きもほとんどみられず 困ったものです.....
(新作は時間があるのでどんどん出来るのですが....)

事 関東近辺に限っても 何となく元気が感じられません。
車の通りが少ない 日中の街中でも人出が少ない 夜も暗い.....

まっ 嘆いてばかりいてもしょうがありません....
今回は こちらのそんな気分を少しでも払ってくれる様な 素敵な画像をお送りします。



札幌大通り公園                  photo by NORIKO
木立の影がはっきりして日差しの強さが判りますね。  


ライラック
大通り公園でライラック祭りが始まったそうです。

やはり光線がこちらとは全然違いますね。
目映い光! いいですね。


ライラックはいい香りがするんですよ。
でも この時期ミツバチもライラック目がけて沢山飛んでくるので 
うっかり鼻を近づけたりすると 刺される事があります。
(このライラックから造られた蜂蜜は なまら旨い そうです)


白いライラック?
私 初めて見ました。(でも 違うんでないかい? ライラックでないわ.... きっと....)


いかがでしたか ちょっとの間 憂さを忘れる素敵な画像でした。
NORIKO先生ありがとうございました。


今回は そんな訳で<今日の花>は お休みしました。




 

鯨って....

2011-05-25 11:25:22 | 食品 Food

最近珍しく近くのスーパーで「鯨のお刺身」が売っていました。
もちろん 私 大好きなので早速買ってきました。

今回は久し振りに食べ物のお話です。




近海のミンク鯨かイワシ鯨でしょうかね 私には区別は出来ませんが 
脂が少なく ねっとりとして柔らかく美味しい鯨でした。
鯨刺しは 近頃ではめったに食べられませんが 小さい頃から好きでしたね。

当時(1960年前後)の食料事情から タンパク源として 代用肉として
鯨カツとか 竜田揚げ 南蛮焼きなんかはよく食べさせられましたが
これらは 固くて筋っぽくて ぼそぼそで どちらかと云えば あまり好きではありませんでした。

お刺身が一番好きでしたが
鯨で他に好きだったのは こちら



ベーコン!です。
無駄にちょっとUP


これも たまたま先日相方が買ってきたものです。

私など 小学校4年頃に本当の豚ベーコンを初めて食べるまで ベーコンって 鯨だと思っていました。
豚肉なんかより よほど馴染み深い食品でしたね。
鯨カツなどは給食にも出ましたし 肝油ゼリー(鯨の肝臓から作られる)なんかも 栄養補助食品として食べました。
マーガリン・石けんも鯨油から作られて
我々世代の多くが 鯨は身近なものとして接していた時代でした。


この馴染み深い鯨が 今一層「反捕鯨」とかで騒がれています。

鯨を天然資源とみるか 保護対象の野生動物とみるか等の見解の違いを越えて
一部の「反捕鯨」行動の 強引でヒステリックな捕鯨全否定と 価値観の押し付けには 無性にムカっ腹が立ちます。
もちろん 鯨大好きの私は 細々でも鯨漁はつづけて欲しいのですが 
でも 積極的に「これからも捕鯨推進を」とも云えない思いです。

現代では 鯨の多くは「珍味」としてだけ食べられているようですし(実際私も酒のつまみ程度での執着です)
食の文化・伝統と言っても これからの世代が支持し その需要が無ければいづれ廃れるものかも知れません。
ただそれを決めるのは この伝統を持つ日本の次世代だ ということです。

でも これからの若い人 そんなに鯨 食べないだろうなぁ.....


で 今回の話題とは関係ありませんが <今日の花>は 蓮


城山公園の池に咲いていました。

ここ埼玉に 蓮の実を甘納豆にした和菓子を出しているお店があります。
「ふくさや」さんの「蓮の実甘納豆」 ちょっと苦みのある美味しいお菓子です。
我が家では 埼玉の数少ないお土産として使っています。




 

日本って....

2011-05-21 10:47:55 | その他 Other


がんばれ日本! と云えば  
がんばれ日本! と云う

日本はひとつ! と云えば  
日本はひとつ! と云う

(どこぞからの声) 今 いいチャンスだ! ついでに

全員起立! と云えば 
全員起立! と云う

それって こだま?
いいえ いつか聞いた声

てな訳で (みすゞさん御免なさい)
一丸となる強さも
一色となる怖さも
充分知っている日本人ですが
いかがお過ごしでしょうか。

浜岡原発停止は 多くの要望を汲んだ首相の決断ではなく 
(聞いた話し)みんなアメリカの強い指示らしい と云う様な事もさて置いて....


今回はNORIKO先生から送って貰った札幌三吉神社の楽しいお祭りの画像をお送りします。
(めちゃくちゃな展開で御免なさい)

では早速


渡御ですね。
「さんきちさん」のお祭りは 札幌の初夏を告げる風物詩
私個人としては懐かしい限りです。





上の写真は「梵天」 下は良く知られた「ナマハゲ」
札幌三吉神社は秋田県にある「太平山三吉神社総本宮」の流れを継いでいるので 本宮から応援に来たのでしょうね。
(私は初めて見ました)

詳しくはこちらを http://www.miyoshi.or.jp/   太平山三吉神社総本宮
それとこちらも http://www.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8622  同期の秋山君のブログです。



これは ちょっと...... 淋しいですな
お祭りですから 差し障りがなければ練り歩いてほしいですね。


と云う事で 最近の私の気分を反映した なんとも取り止めの無いお話になってしまいました。

<今日の花>は次回で

  

チャリティー展案内

2011-05-17 11:18:31 | 作品 Works

私が所属する日本版画協会が震災支援のチャリティー展を開催いたします。



版画家として出来る事はやはりチャリティー目的の販売会を開く事がまず手っ取り早い方法かと思います。
我々が出来る事は限られていますし 微力ではありますが 少しでもお役に立ちたいと願っています。

私は「花シリーズ」の「Calla」「虞美人草」「百合」を市販価格の半額で出品いたしました。

開催は金土の2日間ですが 多くの方に来ていただければ幸いです。


震災後「いくらかでも 心休まる絵を」と言う事で始めた原画花シリーズも
私の単なる気休め あるいは自己満足に過ぎないかもしれませんが
被災地の復興を心から願う真情と受け止めていただければ嬉しいのですが....


そこで今回も<今日の花> 



「ツツジ」です。洋名「アザリア」
「躑躅」とも書きますが 難しい漢字としてもよく取り上げられますね。
この辺りではもう盛りは過ぎた様ですが 
強い花木なので被災地でもきっとこれから咲き始めるのではないでしょうか。







目に青葉

2011-05-13 11:09:55 | その他 Other



水芭蕉     Photo by NORIKO


ビン・ラディンさんの凶事は へぇーー と云う事でさて置いて
浜岡原発停止はとりあえず吉事
福島原発1号機はメルトダウンしていたなんて.... 最悪の凶事
夏場の電力供給はなんとか保たれそうだというのは 慶事
神奈川のお茶から高い放射線検出は凶事
「設計不備を改善しなかった」「正確な情報を素早く開示しない」東電と
震災以後のすっきりしない政府の動きは 凶事の上塗り..... ですかな......

いずれにせよ 不安な状況には変わりないようです。

内田樹氏はブログで疎開を勧め
きっこの日記のきっこさんはさっさと800km圏外の中国地方へ避難するなどしている様ですが
私などは「そこまでしなくとも.....」「今更じたばたしたくない」
と 呑気に構えています。

しかし
 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」  美しい日本の五月 皐月!  
に 放射線がこれから先 どんどん降り積もり続けたとしたら
「目にする青葉に放射能 鳴くほととぎすに放射能 食べる鰹に放射能」......

何だか 暗い話題になってしまいました....


気を取り直して <今日の花>は「あやめ」



「文目」「菖蒲」「杜若」「アイリス」 区別のつけにくい花としてもよく話題になりますね。

「いずれあやめか かきつばた こぶしにもくれん しゃくやく・ぼたん おすぎにピーこ かにかまぼこ」


 



「jin-仁」

2011-05-09 10:54:56 | その他 Other


私はTV番組を見ると云えば 報道・相撲・野球(ヤクルト戦)・たまに映画くらいで
連続ドラマはあまり見る事がありませんでした。(ほとんどは つまらないので....)
が 珍しく最近 タイトルの「jin-仁」を見始めてしまいました。
(相方はずっと韓流ドラマの虜ですが....)

今回はNORIKO先生から送って貰ったばかりの画像と共に いつもの肩の凝らない話題です。
(今日の花はお休みします)


エゾノリュウキンカ   photo by NORIKO

SFとかタイムスリップ物の面白さは 大嘘をいかに納得させてくれるか が見どころと思うのですが
この「jin」 なかなかいけますね。

醤油屋さんとペニシリンを作ったり!
(戦後初めて日本に入った抗生物質を江戸時代で造ってみせるとは!)
昨日なんかは木製の歯車と桶で遠心分離機を造って血液型を調べる!という ぶっ飛んだお話でした。

この飛躍さ加減が痛快ですっかり好きになってしまいました。
(私が今取り組んでいる版画「お伽草子・昔話」の解釈に相通じるものがあるのかもしれません。
 「jin」ほどの飛躍はありませんが)



キタコブシ

幕末の多彩な登場人物との絡みや
ぶっ飛んではいながら 何となく根拠もありそうと思わせる治療法など
原作の漫画は見ていませんが 作家村上もとかさんの頭の柔らかさに感心してしまします。

それにしても 江戸時代は電気が無くとも暮らしていたんだよな と思いながら
日曜夜 ちびちびと酒をすすってのテレビ鑑賞でした。


モクレン

(先生 画像ありがとうございました。
 札幌もいよいよ春ですね。 また何か撮れましたらお願いします)













菜の花や

2011-05-06 09:54:58 | 作品 Works



近頃埼玉あたりでは余震もだいぶ少なくなってきました。
でも あればあったで不安ですし 無くても何となく不気味で嫌なものです。

と言った所で この連休いかがお過ごしでしたでしょうか。
私は こどもの日のご招待で息子のところへ行った以外は引き籠り状態でした.....

最近はこのブログも不安な話題が続きましたので 
今回は私得意の 閑話本題(こんな四文字熟語はありませんが)でのんびりいきたいと思います。





この画像は家から歩いて1分程にある城山公園の向かいにある荒れ地です。
人の手がまったく入らない自然がかなりの広さで残っています。
この時期は 菜の花が咲き乱れて なかなかいい風情です。
菜の花と云えば

 菜の花や 月は東に日は西に      与謝蕪村

実に絵画的・日本画的な句です。
季節は丁度今頃なので上記の荒れ地の中で
この句と同じ状況を見てみたいと思うのですが 
片方に曇が架かっていたり 雨だったりで 今年も実現出来ませんでした。


また この状況とまったく逆の情景もあります。

 ひむがしの 野にかぎろひの立つみえて かえりみすれば月かたぶきぬ    柿本人麻呂

(かぎろいは朝焼け)

この場所はどこなのか 季節もいつなのかは 私には判りませんが 
何となく うら侘しさが漂う風景のようです。
俳句と和歌で日と月の位置が逆になっているところが面白いです。

で 突然ですがクイズ  上記の月二つはどんな形でしょうか。
理科の得意な方はすぐ判りますね。

そこで<今日の花>も 菜の花



菜の花は別名「アブラナ」
絵の状態まで育ってしまうと食べられませんが 花芽の出たては美味しいです。
私は塩漬けが好きなのですが 相方はお浸し どちらもちょっと「苦み」が大人の味になっていますね。
(私は、菜の花畑を見ると、”うまそー”と思ってしまいます・・・・相方)