KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

季節は流れて

2007年11月24日 | 2007年のブログ
山には雪が降り積もり、平地でも霜に覆われる季節となりました。
暖かい千葉でもさすがに虫を見かけなくなりました。

今虫が見られるのは、暖かい小春日和の日中だけになりました。
この虫たちは2つのパターンに分かれます。
このまま成虫越冬をするものと、寒さに耐えられず寿命を迎えるものたちです。
明暗が分かれてしまいますね、みんな暖かい春を迎えさせてあげたいですが・・・。

 <ヒメアカタテハの日光浴 2007/11/12:千葉市>
小春日和と言えど朝は5℃ぐらいまで下がる様になりました。
変温動物の昆虫には、陽に当たる以外に体温を上げるすべはありません。

 <ヒメアカタテハ 2007/11/18:千葉市>
温帯以北の昆虫には決まった越冬態がありますが、南方系のヒメアカタテハは越冬サイクルが決まっていません。
おそらく-5度ぐらいに下がると全て死滅すると思われます。
今年は4月に綺麗な成虫を見かけましたが、どのステージで越冬できたんでしょうね?。
温暖化になった今、ちょうど関東が越冬の北限の様です。

 <キタテハ 2007/11/12:千葉市>
温帯の代表的なタテハチョウのキタテハは越冬間近。
秋遅くまで姿を見せますが、ムラサキシジミなどと違って一度越冬に入ると冬はなかなか出てきません。

 <オオアオイトトンボ 2007/11/12:千葉市>
秋遅くまで見られる日本最大のイトトンボ、オオアオイトトンボが、水辺に張り出した小枝に何匹か集まっていました。
とても変わったトンボで、水中ではなく、こんな木の枝に卵を産みます。
樹皮下で越冬した卵からは、春に幼虫が出てきて水に落ちます。

 <アカトンボ 2007/11/22:千葉市>
水辺にまだアカトンボがいました。
アキアカネでしょうか?、もう種類がよく解らないほどに色褪せています。
残された日々ももう僅かの様です。

 <ホソヒラタアブ 2007/11/12:千葉市>
ハナアブやヒラタアブの仲間は、真冬でも少し暖かな日には元気に飛び回ります。
ムラサキツバメやムラサキシジミとならんで、真冬に撮影出来る数少ない虫です。

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なかなか虫をアップ出来ない季節に突入しました。
同じ様な虫ばかりになりますが、冬も出来る限りアップして行きます。