KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

ハラビロトンボ

2007年05月10日 | 2007年のブログ
 <ハラビロトンボ 2007/5/4:茨城県水戸市>

5月4日、水戸の実家近くの河原へギンイチモンジセセリという蝶を探しに行きました。
行ってみて驚いたのが、川の流れ自体が工事で変えられていた事。
新しい川筋には高速道路の様な立派な土手が築かれ、法面専用の青い草がびっしりと生えていました。
昔の河原近くの雑木林にも行ってみましたが、背丈を越える笹が密生し、入る事すら出来ません。

このあたりは昔は雑木林や土手の草刈りがされていて、林床にはスミレやキンラン・ギンランが咲き、
土手の草地にはギンイチモンジセセリも沢山飛んでいました。
6月にはウラゴマダラシジミやオオミドリシジミ、アカシジミなどが梢を飛び交い、
秋には沢山のツマグロキチョウが河原を舞っていました。

昔ギンイチモンジセセリのいた土手を歩いてみました。
葛のツルに覆われ、セイタカアワダチソウの新芽がびっしりと生えた土手の上を、
春だというのに新鮮なヒメアカタテハが舞っていました。

きっともうこのあたりでギンイチモンジセセリやツマグロキチョウに出会う事は永遠に無いのでしょうね。

帰り道、細長い池の様になってしまった昔の川筋のほとりに、ハラビロトンボがいました。
この日に見た、自然が豊かだった頃を偲ばせる唯一の虫でした。

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済みません、またボヤいてしまいましたね。