鳴海 章
月のない夜
中年営業課長のスリリングな人生
こいつはおれだ!!
なんと・・・
興味ある帯なんだ
と思わず本屋で手にとった。
ほんとにこの主人公の営業課長43歳のスリリングさに脱帽というか、少々あきれてしまう。
泥沼だ!オフイス機器販売会社 営業課長の岸川は業績悪化でリストラに怯え、そして夫婦仲も冷え切っていた。
それもそのはず、外で若い女に手をだして、あれやこれやとプレゼント、おまけにサラ金に手をだして300万以上の借金が、元本の支払いはできず、毎月金利を8万ほど支払うことに・・
そんな中、借金を忘れようと・・またまた女に走ってしまう、悪循環
ついに・・金利も支払うことができずに・・得意先で集金した金に手をだしてしまう。
何を彼をそうさせたのだろうか・・
でもだれでもそんな危険はいつでも隣にひそんでるような気もする。
人生の陰の部分に追い込まれていく男の中で、何かがはじけとぶ。
恐いものはなにもないのだ・・・
それにしても、これだけリアリティのある小説もすごい。
いや・・・一寸先は闇だな・・・