という書(鳥影社、2016)を昔の知人である N さん(金沢大学)から新年早々に送っていただいた。少々私がドイツ語を解するということから送ってくれたのであろう。
もともと、このNさんが10年くらいにわたって論文として発表してきたものを一つの書としてまとめたものである。立派なものであるが、その中に引用されたドイツ語のカフカの文章のいろいろの翻訳者の翻訳のしかたもいろいろ変わっており、その人の意味のとり方の違いが窺われてとてもおもしろいものである。
もっとも私などはなかなかドイツ語の原文を見てもそのまますぐには意味が理解できないものが多い。NHKのラジオのドイツ語講座を何年も聞いているので、その間には確かにカフカの小説の短編なども取り上げられたものもあるが、それらをよく分かっているわけではない。
お返しに私の古い旧著をお送りしようかと思っている。