物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

障害者は生きる価値がないか

2016-07-28 11:46:35 | 日記
最近、障害者を収容する施設に押し入り、障害者を19人も殺害した事件が起こった。痛ましい事件である。

事件を起こした犯人は自分で警察に自首してきたというから、犯罪だということは自覚していると思う。それでも障害者個人が自分は生きている価値がないと思うのならばともかく、他人が生きる価値がないなどと勝手に決めつけるのはやはり決して、してはいけないことだろう。

深く理解をすれば、障害者だって生きる価値を自分で見つけているだろうが、それを他人が外から知ることなどできないものだ。もっとも犯人はこの施設に数年勤めていたというから、驚く。勤めていた間に何を見たり、体験したりしていたのだろう。

もしか、そういう施設に働いていながら、むしろそこで生活している障害者のことをまったく理解できないやつは殺すともし言われたら、ではそうしてくださいとでもいうのだろうか。

人間はなんでも相対的なものであり、絶対的な基準など存在しない。だから、勝手に誰かが相対的な基準を絶対的なものだと考えたら、自分だって殺害の対象になりうる。そういうことは誰だってされたくはないから、他人にも同じような相対的な基準を絶対的な基準にすることはしてはいけない。

人を殺すという権利は誰にもないことを知るべきであろう。