物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

10年に一つはアイディアを

2015-05-09 11:00:07 | 日記
IT企業に勤める子どもが困っている。それはある分野の専門家として10年ほど過ごしてきたのだが、その分野での業績が伸び悩んでいるという。

最近の話は聞いていないので、ひょっとすると持ち直しているかもしれないが、多分そうではないであろう。妻が言うには今の時代には10年それで飯が食えれば万々歳だろうという。

もしそうなら、10年に十分準備して、またつぎの10年をそれで食べて行けるような分野というかアディアを出さなければならないということであろう。厳しい時代ではあるが、現代に生きている以上その試練に絶えなければならない。

また、妻も私もなんとかそのようなことできる能力を子どもがもっていると信じたい。

もし、10年を一つアイディアで業績をあげて、なんとかIT企業で生き残るためには、実は100くらいの思いつきがなくてはならないだろう。というのはいろいろな思いつきの中で実際にそれが経済的な営業成績に結びつくようなものは100に1つあればいい方だろうから。

確かに厳しい時代である。だが、それを何とか生き抜いていかなくてはならない。そういう時代に私たちは生きている。泣き言をいっても始まらない。心を決めて新しい分野を開発できるようにIT企業に勤める人に願わずにはいられない。

妻と文字タイル

2015-05-09 10:37:47 | 日記
毎月の第4土曜の午後に行っている、雑談会でレポートを予定していた K さんが転倒事故のため来れなくなった。それで急遽ピンチヒッターとして「平方完成と2次式」題する2次式についての報告をした。

そのときにはちょっとした文書はつくっていたのだが、図をつける暇がなかった。それでその説明にその場で紙に「文字タイル」といわれるものを描いて示した。そのとき、妻は何も言わなかったのだが、数日後の朝食後に数学や物理の話になり、あの図を描いての説明は目新しかったと言われた、

「あれは『文字タイル』とか『べきタイル』とか呼ばれているもので、最近の中学生や高校生に数学の代数式を教えるときによく使われているよ」といったら、「そういうのが私の高校生時代にもあったらよかったのにね」といった。

代数になじんだ人にとっては何でもないことだが、数学に馴染みのない人にとってははっとするような感じがするらしい。

いつだったかこの文字タイルを使った簡単な因数分解の話をドイツ語のクラスでちょっとしたら、それはわかりやすくていいと元牧師のOさんがひどく感心してくれたこともあった。

多分、代数式は図形とは関係がないという思いこみがあるのであろう。もっとも文字タイルとかいわなくても物理学者の伏見康治さんの本にはそのような図が出ていたりする。だから、文字タイルは私の所属する数学教育協議会の専売特許ではない。だが、それを使った代数を教える伝道師くらいの役割を果たしてはいるだろうか。