物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

書くことがないが、・・・

2015-05-23 10:55:22 | 日記
NHKの「ハリウッド白熱映画教室」の第4回目を昨夜見た。普段は先に就寝してしまう妻が傍で「ふんふん」とうなずきながら見ていた。

映画にはいろいろな技法があってそれらを駆使して映画がつくられており、それを知っているとよりよく映画が鑑賞できるという。

そうだろうが、そういう技法があってもその知識は私たちにはなかなか身につかないので、いつも漫然と映画を見てしまう。

映画はカットで構成され、カットが集まってシーンとなり、シーンが集まってシークエンスとなるという。それで全体のストーリがつくられている。

なるほどそうかとは思うが、頭の中を右の耳から入って、左の耳からこのような知識は抜けて行く。一つも頭には残らないということである。それで結局映画の見方はちっとも変わらない。

映画でも音楽でもいろいろ深い約束事だとかいろいろあるようだが、どうもそれを知る機会はあまりない。だから、「ハリウッド白熱映画教室」なんてものも意義があるのだろう。

坂本龍一の音楽のスコラだったかエコールだったかいろいろ音楽についてもNHKで放送があったが、それも面白いと思って見ていた。なかなかそれでも音楽についてもわからないことばかりだ。

理系の文化と文系の文化とがあり、それらはほとんど交わらないとか言ったイギリス人がいたが、音楽のわかる人とわからない人とか、映画のわかる人とかわからない人といった類別も可能であろう。

ただ、映画も音楽もそういう技法なり、約束事を知らなくてもいくぶんは鑑賞できるところが科学や数学とは違うかもしれない。

私の兄は法学部の出身だが、半年程前だったか、さる数学の数学者が書いた初歩の数学書を読んでいたから見上げたものだ。もっとも私に「お前の書いた数学の本はまったくわからん」と言われたので、こちらはギャフンであった。