先日の夜に妻が息子に電話をかけていた。近々上京するのでそのときに息子に会いたいという電話だった。息子は忙しいので、会えないと断ったらしい。妻はぷんぷんとしばらく怒っていたが、後で息子から「ごめんね」と電話がかかってきて機嫌をなおしていた。
今回は私は都合で上京できないので、一人で夕食するのはさびしいのでにぎやかなことが好きな妻は二男に電話をかけたらしい。
こういうときになかなかなんでも以前なら断ることのできない性質(それはまったく妻の性質でもある)の二男なら、忙しくてもなんとか都合をつけてそのためにますます自分の仕事が忙しくなるということ風にことが進んだかもしれない。でも今回はうまくは断れなかったかもしれないが、なんとか断ることができるようになったのは二男に人とのつきあい方に大いに進歩が見られるような気がする。
もっとも断り方がうまくないと親子の断絶へとつながりかねない。そこが本当に忙しいのか、単に親に会いたくないのかというところがきわめて微妙である。本当に息子が忙しいのに無理やり会いたいという親はいない。どう自分の事情を素直に表現するのかなかなか難しい。