物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

愛媛日独協会総会

2008-07-20 12:14:13 | 日記・エッセイ・コラム

昨日愛媛日独協会の2008年度総会があった。講演が2つあって、どちらもなかなか興味深いものであった。

一つはフライブルクに一年留学していた学生の報告で写真がたくさんあってどういう交友活動があったかがわかった。どこでもそうだろうが、パーティーで料理が出て飲み物があってということで盛り上がっていたようである。

交友もそこから広がる。特に女子学生は料理も得意であろうから、そういうときに腕をふるって大いに交流を深めたらしい。すばらしいことである。男性ならこうはいかないのではないか。

議論の仕方や意見発表(いわゆるプレゼンテーション)の仕方まで教えてくれる友人ができたという。

もう一つの講演は「ドイツのいま」という感じのもので、なかなかリアルに現在のドイツがどうなっているかの一面を覗かせてくれた。この講演をしたのはドイツ語の先生でインターネットでの情報を仕入れてきて面白おかしく話をしてくれた。こういう講演にもその人の人柄や性格がでてくる。

この講演をしたUさんは私の長年の友人でもあるが、いつもひょうひょうとしていて面白いジョークや皮肉を言っている人であり、また自分で歌をつくってときどきはギターをひいて自前のコンサートをするというタレントでもある。


鏡の中の像はなぜ左右反対か

2008-07-20 00:01:54 | 物理学

標記のことについてあまりごちゃごちゃしたことを言わないで簡単にわかるように説明したものを知らないと先日書いたが、ファインマンについての随筆を書いたサイトがあって、そこに多幡達夫さんという方の説明があり、今度読んだらわかった。

簡単に説明をできることかどうかはわからないが、自分で読んで理解することができたので、物理学者である多幡さんの説明を私も支持をしたい。

「ファインマン」で検索をしてみれば、そのサイトは出てくる。ただ、普通の人が読んでわかるかどうかはわからないので、それをわかりやすく解説をすることは必要だろう。

この話については雪の研究で有名な中谷宇吉郎博士の随筆や数学者の矢野健太郎氏の随筆とか、はたまた物理学者の朝永振一郎氏の随筆とかがあって材料には事欠かない。また、岩波書店から「鏡の中のミステリー」だったかという題で1冊本を書いて出した人までいる。

多幡氏の説明は朝永さんの説明とよく似ているかまたは同じなのではなかろうか。皆さんも一つお考えになってはいかがでしょうか。

私のように左右の区別がわからない人間にはどうでもいい話のようだが、好奇心をそそられる話ではある。この謎を始めて聞いたのはもう50年近い昔で電磁気学を教えてくださったT先生が一年上の学年の人の試験問題に出したのかまたは授業で話題にされたのを一年上の学生から聞いたのだった。

その頃はまだ朝永さんのエッセイは出ていなかったと思う。中谷さんのエッセイは出ていたかもしれないが、私は読んではいなかった。矢野健太郎博士のエッセイも出てはいなかったのではなかろうか。ちょっと書庫の古い本を引っ張り出してくればわかることではあるが、面倒くさい。

鏡の謎を聞いたよりはあとだが、40年前ごろに「私は左右の区別ができないのです」といったら、ある方に小さいときに左利きから右利きに矯正されたからではないかといわれた。多分それはあたっているだろうが、私には意識するような記憶はない。

しかし、普通食事のときのナイフは右で、フォークは左で持つ人が多いだろうが、私には反対にもつことにあまり違和感がなかった。いまではそうではないけれども。