物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

マンガアニメとシャワートイレ

2008-07-21 13:47:44 | 日記・エッセイ・コラム

先日の日独協会の講演の後の懇親会で女子学生が言っていたのがシャワートイレのことだった。日本の文化としてマンガがよく読まれているのは全世界共通のことだが、ドイツではマンガカ(漫画家)という新しい職業までもができているらしい。

ところでと、この女子学生は言う。ドイツ人がドイツの日本料理店に行って感激することの一つがシャワートイレだという。あるドイツ人が日本に来たのだが私のところにはシャワートイレがなかったので、あるデパートまで出向いて用を足し、感激していたという。

トートーだとかイナックスだとかのメーカーさん、ご自分たちの販路が洋々と開けていることをご存知なのだろうか。もちろん、ご存知でしょうね。

もっとも日本文化が以前は浮世絵、歌舞伎、能だとか普通の日本人があまり知らないものであったが、カラオケ文化を経て、最近はアニメ・マンガといったものになっている。これは少なくともヨーロッパ全体にいきわたっているらしい。その古い方の文化にも新しい文化にも疎いものとしては少々困惑を感じる。

「そんなものにしか日本文化はなかったの」ともいいたくはなるが、しかしインパクトを与えているのはそういうものだという。トヨタの車だとかホンダの車に乗って、日本のカメラで写真をとり、ソニーのテレビを見るのも一方の現実だろうが、どうもそういうものを越えた時代が来ている。

この間ドイツ語のクラスでドイツ語風にゾーニーと発音したら、ドイツではソーニーで通っていると先生のR氏に言われた。

湯川の中間子論とか朝永の超多時間理論にわくわくしたヨーロッパの若者の存在は半世紀以上の昔のこととなってしまった。


大洲の鵜飼

2008-07-21 13:15:20 | 日記・エッセイ・コラム

生まれて初めて昨夜大洲の鵜飼の見学に家族や友人たちと出かけた。大洲市の観光協会がやっている乗り合い船に乗り込んでの数時間での鵜飼の見学である。

もっとも鵜飼そのものは10分程度であったが、まじかで鵜飼を見ることができた。それで鵜飼のことを紹介すべきなのだろうが、印象に残ったことは直接は鵜飼に関係することではない。

小さな川舟に18時30分頃、乗ってまず食事の弁当を食べた。少し暗くなって明かりをつけると虫が来るからというので早々に弁当を平らげた。

そのときにいくらか上流まで船を上げてから、ゆっくりと流れにまかせて下るのである。それもできるだけ流れの遅いところを進むか進まないかの速さで下る。ちょうど川が曲がっているところは瀬になっているとかでほとんど水が流れてはいないという。

ゆっくりと下るものだから時間がゆっくりと流れているようで日ごろのせわしい日常を忘れさせるようなひとときである。川の水は船端のすぐそこにある。久しく味わったことのない感覚を味わうことができた。

さぎがいるとか、鮎が水面をはねたとか船頭が教えてくれる。川のそばに山があり、その濃い緑がいい。落ち着いた雰囲気で静かである。寿命が延びるという表現があるが、寿命が延びそうな気がする。

今日の新聞によると昨日の日中には大洲市は38.2度の猛暑であったらしいが、夕方は涼しくなっていた。見学が終わって帰宅すれば、10時を過ぎていた。