KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

神が遊んで歩く音

2013-01-10 13:03:45 | 自然情報(Nature Information)

さて。

屈斜路湖にフロストフラワーが咲き始めると、

湖畔に暮らす住民たちの間では、

「なき始めたね」

「夕べなんて、大なきだったっしょ」

な~んて会話が飛び交うようになります。

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、

耳をすまして聞いてみてください↓

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そう、

ないているのは屈斜路湖なんです。

 

張ったもののまだ薄い氷は、

気温や水温の上下とともに、伸縮を繰り返すわけですが、

その際に割れたり裂けたりする音が発生するのです。

 

陽が落ちて一段と冷え込むと、

低くくぐもった音はどんどん大きくなり、

湖を取り囲むように連なる山々にこだまして、

地鳴りのように響き渡ります。

 

昔からこの地に住む先住民族アイヌの人たちは、

この音のことを、「トーコロカムイ(アイヌ語で“湖の神”)が遊んで歩く音だ」

といっています。

 

皆さんには、どう聞こえるでしょうか?

 


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