善福寺川緑地は神通橋から白山前橋まで、善福寺川中流域のおよそ2.3kmの間に帯状に広がる都立公園です。総面積18.4万㎡をようし、武蔵野の面影を残す数千本の木立の間に、野球場、テニスコートや各種の広場が点在しています。とはいっても、元から武蔵野の自然林だったわけではありません。昭和30年代に善福寺川を改修したのに合わせ、流域の水田を埋め立てて整地し、桜などを植樹して昭和39年(1964年)に開園しました。2年前に地下鉄丸ノ内線は青梅街道下を荻窪まで延長されましたが、その工事によって生じた大量の残土を埋め立てに利用したといわれています。(なお、白山前橋以降連続する同じ都立の和田堀公園を合わせると、延長は4.2km、面積は40万㎡近くになる一大緑地公園です。)
- ・ 「昭和38年国土地理院撮影の空中写真」 同一場所、同一縮尺の「昭和22年米軍撮影の空中写真」は→ こちらでどうぞ。
- ・ 善福寺川緑地 五日市街道に架かる尾崎橋近くに据えられた石には「善福寺川緑地」とあり、一方、神通橋横の公園入口には「善福寺川公園」と書かれています。
- ・ 善福寺川 神通橋から下流方向です。1時間50mm程度の集中豪雨に対応するため、左手のなかよし広場地下に調整池を建設中で、あわせて護岸工事も行っています。
- ・ 善福寺川 尾崎橋から上流方向を振り返っての撮影です。善福寺川緑地には400本ほどの桜が植えられ、特に屋倉橋から尾崎橋にかけては桜の名所となっています。