神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

天水田圃4

2017-04-10 06:57:53 | 善福寺川3

 天水田圃を灌漑していた水路をたどり、三本あるうちの真ん中のものの続きです。その先端が青梅街道に向かっていることから、「杉並の川と橋」(平成21年 杉並区郷土博物館)では、「千川用水を分流したと思われる」と書いています。ただ、文献にその記載はなく、街道沿いの雨水の排水溝だった可能性も捨てきれません。なお、この水路の先端部分は、現行の住居表示ではまったく無視されていますが、下荻窪村と田端村(明治に入り、井荻村大字下荻窪と杉並村大字田端)の村境と重なってるのも特徴です。

 

Tensui4

    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 前回の続きで、建物に挟まれたコンクリート蓋ですが、途中で通り抜けできなくなります。

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    2. 迂回した先で見つけたもので、1.からは左折、右折のクランクになっているようです。

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    3. ここも迂回して見つけたものです。この先開渠の排水溝が断続的に続きますが、通り抜けできません。

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    4. 読書の森公園に向かいます。公園の整備に伴い、その西縁に沿っていたものは撤去されたようです。

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    5. 右手は荻窪体育館です。青梅街道まで100mほどですが、この先の痕跡は不明です。