善福寺川緑地の上流端に架かるのが神通橋です。五日市街道と青梅街道を結び、田端村の中央を縦断する古道に架かり、→ 「田端村絵図」には、田端村で唯一描かれています。「杉並の川と橋」(平成21年 杉並区立郷土博物館)によると、鎌倉道ともいわれる古道が左岸段丘を上る途中に田端神社があり、腰痛、足痛が治るとの評判があったことから、その霊験にあやかって神通橋と付けたといいます。もっとも、そうなったのは比較的新しいようで、日本地形社の1/3000地形図(昭和11年測図同22年補修)では、付近の字をとって大ヶ谷戸橋となっています。
- ・ 善福寺川 奥に見えるのが神通橋です。左カーブ付近の右岸が広くなっていますが、右岸流がいったん合流し、再度分岐していたところです。
- ・ 神通橋 左岸方向のショットで、奥の茂みの手前を前回の左岸流が横切っていました。その先で 矢倉台と呼ばれる左岸段丘に差し掛かります。
- ・ 田端神社 神通橋から300m強の左手に、100mを越える長い参道があります。写真は参道途中の木の鳥居で、江戸時代のものといわれています。
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