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大島紬を着てリヒテンシュタイン展に行く

2020-11-15 | きもの

さて、本日夜まで一人なので、時間が全部自分のために使えます。ずっと続くと寂しいけど、たまにはね。

ああ、この解放感。

午前中、次に織る保多織りの機ごしらえ。粗筬に通す。

綾を4本ごとに取っている。なんで????意味わからん。

ここで天からの(亡くなってないけど)先生の声。もうお、**さん、あんたあ、いつになったらきちんとできるんね。よいよーー

何歳になっても叱ってくれる人のいる限り、成長できるはず。この失敗を次の糧にしたいものでありますって、こんなんばっか。しかし辻褄合わせもできるようになったので、多少成長したかな。綾の間違い、途中でどうにでもできる。130㎝と短い整経、織るところより、捨てるところが多いようで。やれやれ。


昼前、着物着ます。

本日は藍色の大島紬。

白い帯、三本出してみました。

結局、一番地味なのに。

帯締、帯揚げも出す。

着付けは二枚の鏡を斜めに向かい合わせて、背中をしっかり確認。

着物の背中の皴を両脇に寄せ、帯の歪みを直す。

小さい鏡は引き出しの中に置く。古い帯で硬くて締めにくかった。


すぐに脱いで服に着替えて美術館行くつもりだったけど、せっかくなので着たままでかけることにする。

電停八丁堀から白島線待たずに歩いて行く。ショーウィンドウに映る着姿、実母にそっくり。着物着たからと特に美人になるわけではない。それなりの人が着物着て、それなりのまま歩いている。

がしかし、本人は別人になっているようで、昭和30年代でも通用する姿で、密かに楽しい。まだまだ、歩けるうちは着物着てどんどんお出かけしましょう。

県立美術館。

全国6か所かを巡回中。

リヒテンシュタインはスイスとオーストリアの間の小さな国。

昔から美術品を集めるのが家の掟、その収集で有名になった侯爵家はのちに王家としてブルボン朝から認められ、国を建てる。

第二次大戦中は、ナチスドイツから美術品を守るのに苦心したそう。収集は今も続いています。

三階が会場。ロビーから隣の縮景園。大名庭園。桜の葉が色づいています。


会場は王家の歴史とコレクションの説明から始まり、肖像画、歴史画、宗教画、風景画、陶器など、分かりやすく展示されていました。

最後のコーナーは撮影自由。ここは静物画のみでした。

本物のようなみずみずしい油絵。

花と静物など。

花。

中国風の壺やサテン地のリボンの表現。

東洋の絵付け磁器には金で取っ手や蓋を付けて豪華にバージョンアップ。

大型の花瓶。

食器セット。

王家のお宝は豪華で、優美でした。しばしその世界に酔いしれて、帰宅。

会期は29日まで。お天気のいい日に思い切って出かけてよかったです。


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5 コメント

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Unknown (tsubone)
2020-11-16 19:39:54
お着物素敵ですね。
個人的には椿の帯、しめてみたいです。
着物ってコスプレ願望を満足させますね。

リヒテンシュタインの絵画、本当に手で触れたら花弁が吸い付いてくるようなみずみずしさですね。
本物を見たくなりました。
返信する
tsubone様へ (frozenrose)
2020-11-16 20:00:01
こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうですね。おっしゃる通り、着物が地味なので、帯は椿でもよかったですね。娘時代の帯なので、帯に気後れしましたが、今度締めてみます。
アドバイス、ありがとうございました。

リヒテンシュタインのコレクション、色あせないのは画材がよくて保存もいいから?
まさにお宝ですすね。
返信する
いいですねぇ。 (yo-サン)
2020-11-16 22:42:20
何度も拝見。大島も帯もよくお似合いですね!!
画像ではよくは分かりませぬが、お召しになられた帯は「本築博多」の八寸ではないかしら。
本筑は着用回数が少ないと、どうしてもコワバリ感があります。使いこみますと締める時に
絹鳴りがしていいものですよ。椿の柄は紬の八寸かと。他の1本は西陣の「織り九寸」かしら。
それとも「綴れ」、或いは「染帯」にも見えたり?帯締め・帯揚げも同系色でセンスがいいですねっ。

実は、私宅は戦前父の代から絹織物産地問屋、戦後は機業(機や・織物工場)経営、そして
戦後は京友禅や織物問屋等を経て呉服太物商に。レンタル部も併営にて今日に至っています。
なので私は子どもの頃から絹織物・反物を見て大きくなりました。専門職に就きましたが、
織物・着物についても一家言あります。着物関連の講演やエッセイなども書いています。
末筆になりましたが、貴ブログの機織りの記事を楽しみにしております。今宵はこれにて。
(今回のURLは画面下部にお店の画像があります。ご笑覧下さい。)
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yo-サン様へ (frozenrose)
2020-11-17 00:26:02
こんばんは。
見ていただいてありがとうございます。
また帯のこと、いろいろ教えていただいて感謝します。親に作ってもらったりした古い帯、菊だけは自分でネットで買いました。染帯ですが、白が多くてうっかり汚したことも。白はお洒落だけど扱い難しいですね。
御地は絹織物の一大産地、今も取引など、盛んなことでしょう。少なくはなってもすたれることがないのが和服、節目節目の時、和服で助けられました。今は少数派から絶滅危惧種になっていますが、頑張って着てみます。
URLはコメントで反映されない設定みたいで、あとでお訪ねさせてください。
ご丁寧なコメント、ありがとうございました。
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ステキ~~ (きもの大好き)
2020-11-17 11:16:10
大島紬で美術館。なんてステキなんでしょう
どの帯も紺の大島と相性ピッタリですね。小物の刺し色も好きです
バラの絵も大好き。立体感があって本物の花を見ているよう。抽象的な絵より、こちらの絵の方が好きです。部屋に飾りたい(笑)この絵に合う部屋がない現実(笑)
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