ブログ

 

人の愚痴が聞ける人間になりたいけど

2019-10-03 | 随想

時々お邪魔するブログに、「愚痴は言っていいんですよ」という記事があった。

目からうろこの落ちまくり。私は常々、解決のつかない愚痴を垂れ流す人間には、なるだけなりたくないと思っていたので。

文意は小さな愚痴を小出しにして、大きく不満をため込まないようにしようというもの。

うん、それならわかる。

そして、私自身がそういう話を黙って聞いて、共感できるところはそう伝えて、相手の心が軽くなるお手伝いができればなおいいでしょう。

小出しの愚痴を黙って聞いてくれる人、そしてこちらも抵抗なく相手の話を聞ける。となると、(相続などで)利害関係のない遠縁の人とか、昔から知っている境遇のあまり違わない友達となるのでしょうか。

先日一緒に旅行した人は、お互いその任にはうってつけ。というか、彼女も私も、それがしたいために旅行している感じ。

彼女の姑様は10年以上前に亡くなったけど、なかなか強烈な姑様だったようで。嫁はうまく使ってこその姑、嫁を遊ばせておくのは姑の恥という人だったらしい。

驚くのは、遊ぶのには仕事に行くのも含まれていること。仕事に行って自分の自由にできるお金を儲けるのも遊びのうちという人だったそうで、あとは推して知るべし。

入院したらナースコールのボタンを5分おきにならして、あれこれ訴えてとうとう病院追い出されたとか。

同じ話を何度もするのは、話しても話しても気が済まないからでしょう。

で、そういう姑様に限って、たいして寝込みもせずあっけなくfade outされたそうで。

「だから私は姑さんのオシメなんて替えてない」と言うので「それはまた何と嫁孝行、息子孝行のお義母さんだこと」とほめて差し上げた。

本人はその苦労していないので、自分の幸運を喜ぶでもない。まあ、しなくて済む苦労なら、それでいいんじゃないでしょうか。


 うちの姑様は今年の秋で、オシメ歴4年になる。業界にだいぶ貢献している。

2015年、手首骨折して入院、入院してすぐ看護師さんから勧められると憤然と断り、結果、間に合わないこと再々。新築10日もしない新しい病棟の、差額ベッド代払う個室の最初の患者。やれやれ。汚した下着はその都度私が持ち帰って洗いました。

これもこの世の行きがかり。誰からも礼とねぎらいの一言も言われなくても、放っておけないので私がする。これからもこういうことはあると思うけど、そういう場合はもう腹をくくる。

それで、私は初めて、家でも同じ状態だったことを知るわけです。そういえばと、思い当たることもそれまでにありました。まだ頭はしっかりしていたので、そこまで気が付かなかった私の落ち度でもありますが、それまでも姑様の衰えたことを指摘すると夫が怒るので、なるだけ見ないように、考えないようにしていたのです。

でももうそうも言っておれません。退院後、オシメにしたらと夫と義妹に言ったら、本人のプライドがどうのこうのと夫は抵抗しましたが、近所のホームセンターへ義妹が買いに行ってくれました。よかった。よかった。

オシメはねえ・・・燃えるゴミの日まで家で保管。これから経験する方、よほどきちんと包んでおかないと匂います。先輩から涙の忠告。

我家は夫が替えていたので、匂いのこと、きつく言えなかったし、保管のことも口出しすると機嫌悪いので、私が我慢していました。消臭剤を使ったら臭いとまた激怒されるし、もうお、どうしたらいいのよ。

子供って、元々、親の出す匂いは気にならないのかも。

時々行く姑様の施設、そういう匂いが全くしないので、さすがプロの仕事と感謝しています。そしてあれだけ頑固にこびりついていた匂いも、なるだけ開け放すようにしていたら、今は消えました。よかった、よかった。


で、しみじみ思うのは人生で体験することは何一つ無駄がないということ。

いやそうではなくて、どんな体験でもそれを次に生かすかどうかは自分次第だということ。

ささやかな介護の経験は、自分のこれからを考えるのにとても参考になったということ。ですか。。。。

おやまあ、ここでこんなに愚痴を書いてしまって。でもだいぶ心が晴れました。

もう一つ解せないのは、私の生んだ息子が国立大学の医学部に現役合格しても、おめでとうの一言も、祝い金の一円もなかったこと。

お金はともかく、おめでとうなんて、言うのに5秒もかからない。何で機嫌が悪かったのか謎。

私なら、孫がいい学校に入れたら、一緒に喜ぶけどね。

まあ、人のすることは謎だらけ。考えても分からないので気にしない。自分は同じことしないと決めるだけかな。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 9/1 六甲高山植物園へ行く | トップ | 9/1 六甲ガーデンテラスと摩... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。