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好きな本 ( 浅田次郎氏の「赤猫異聞」 )

2015-04-20 15:02:16 | 好きな本
仲良しのIちゃんから本をお借りしました。


     
     Iちゃんの大好きな「浅田次郎氏」の「赤猫異聞」


 大きな本で本屋さんに並んでいたときに気になっていた本でした。もう文庫本になっていたのですね。

『時は、明治元年暮。火の手の迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった訳ありの重罪人たちーーー博打打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙。牢屋同心の「三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪」との言葉を胸に、自由の身となった三人の向う先には・・・・・。
幕末から明治へ、激動の時代をいかに生きるかを描いた、傑作時代長編。』(裏表紙の解説より)

 
 「生きていてよかった。」
岩瀬七之丞が述べる感想が、このお話の主題だ。
牢屋敷同心 中野新之助、工部省御雇技官エイブラハム・コンノオト氏夫人 スウェイニイ・コンノオト、高島交易商会社長 高島善右衛門、陸軍士官学校教官 工兵少佐岩瀬忠勇、曹洞宗寂桂寺住職 湛月和尚と5人の人が、語り継ぐ。
それぞれの行動や思いが丁寧に描かれている。特に興味深かったのは、時代が江戸から明治に変わって行く境目での武士の戸惑いの部分だ。どのような生き方をするのか、どんな死に方をするのか、どのような状況に置かれても、選ぶのは自分自身。一様に厳しく尊い。
 「法は民の父母なり」
いかなる時も「法」は人々を厳しくも慈しむ父母のようで在ってほしいと切に願う。


 


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