片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

NHK「ヒューマン なぜ人間になれたのか 第4集 そしてお金が生まれた」を見て

2012年02月26日 | Weblog
アフリカのある部族。
これまでお金とは無縁の生活を続けてきたにお金が入ってきた。
狩猟採集民族にお金が入ってきたのだ。
それまでの自給自足の暮らしは徹底した平等の世界。
取ってきた食料は平等に分配する。
蓄えることができないその日暮らしの生活では、そうしないと生きていけないからだ。
ぬきんでることはできない。
平等に生きるしかないのだ。

町から仲買人がやってきた。
ある男が、取ってきた食料をみんなで配る前に一部町から来た仲買人に売った。
それで石鹸や塩を買った。
彼はカカオ農園を作ってもっと儲けたいと思っている。
奥さんはお金が手に入って、いろいろ買えて幸せだという。
男は友達に農園で働かないかと声をかけた。
雇用者と被雇用者が生まれた瞬間だ。

お金は集団からの孤立ではあるが、開放でもある。
お金が個人を作った。
お金が職業を作った。
お金が都市を作った。

番組の最後で、お金を稼ぐだけではなく相手に分かち合う気持ちもあることを実験していた。
寄付をしたり、慈善事業をするのも、太古の昔に分かち合っていた心が残っているからだろうか。

とてもいい番組だったが、今の世の、お金がお金を産むコンピュータ社会の問題にも踏み込んで欲しかった。
それが残念。

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