片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

企業情報システム50年 たかが番号、されど番号、それも時代と共に

2015年08月26日 | 企業情報システムの50年
工場で製品を作る時製造番号を付ける。
目的は、その番号ですべての経費を集めて原価計算をしたり、工程の進捗管理をしたり、売上を計上したり、支払いを計上したりするためだ。
ではどんな風に付けるか?
何もかも作る順番に1から連番を振る方法もあるが、それでは番号だけ見たのではまったく製品のイメージが湧かない。
特に一人一台のパソコン端末があるならコードを叩けば詳細が出てくるが、昔はそうはいかなかった。
そこでさまざまに工夫した。
たとえば、頭二桁は西暦で製造年の下2ケタ、次の2ケタを英文字で製品の大分類、次の3ケタで中分類、あとは連番というふうに。
会社の事業を俯瞰して、どのような事業をやってきて、これからどんなことをしようとしているのか、そこまで考えないとコード体系を決めるのは至難の業だった。だいたい5年も経つとどこかの桁がパンクしたり、もっと細かく分類が必要になったりする。先見の明が問われたものだ。

しかし今では端末があるから、コードで意味を知る必要もない、ただの連番で構わなくなった。もっと言えば、コードはあるが、それはできるだけコンピューターの内部だけのことにしておいて、できるだけ人の目に触れないように済ますことも考えられてきている。

みなさんの会社の社員番号はどういう考えで付けられいるだろうか。入社順の番号であっても会社が合併したらどうするか。一度退職して復職したらどうするか。社員番号ですら意味を持たせようとすると結構大変だ。

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