片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

企業情報システム50年 今入力したデータを見られるのは三日後だった

2015年08月29日 | 企業情報システムの50年
新規顧客を登録する、売上データを入力する。
こういった業務は、今では、画面に向かって打ち込めばすぐに目視確認できる。必要があれば印刷もできる。
しかし黎明期は違った。
顧客登録伝票、売上伝票を起票後キーパンチに回す。
パンチカードに出来上がってくるまで、1日二日。
それをスケジューリングされたコンピューターの利用時間に合わせてカードリーダーから読み込ませ、コンピューター内部に蓄積させる。
各種マスターと突合して不整合が見つかるとエラーとしてはじかれ、エラーリストとして印刷される。
それを見て訂正伝票を起票し再度キーパンチに回し、処理する。
こんなサイクルでやっていたから、事象が発生してからコンピューター処理が終わるまでには3日はかかった。

伝票を見ながら、伝票の起票者が自ら入力するのはいいことだ、しかも入れながらエラーは警告されるのでその場で直せる。
50年前から20年ほど続いたバッチ処理の時代、その後のオンライン処理、一人一台の端末処理の時代。


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