手品に泣き出す子供

日本の手品師が、マサイ族の人たちに手品を見せるＴＶ番組を見た。彼らは笑わない。子供は恐ろしさに耐えかねて泣き出したり、逃げ出したりしていた。
昨日、「宮沢賢治の謎」という本を、神保町の古本屋、小宮山書店で買った。そこに、気のいい火山弾という作品の話が載っていた。石の言葉、柏の言葉、おみなえしの言葉、苔の言葉を聴く話がでてくるが、どうしてそれが聴けるのでしょうというくだりがあった。そういえば松任谷由美がモンゴルの遊牧民の長老に、石はなぜ地面に落ちるのでしょうと聞いているＴＶ番組を何年か前に見た。長老は「石は落ちたいから落ちるのじゃ」と、何を聞いているのか？といった風で、松任谷由美は感動していた。
人間は自然から離れて、ずいぶん遠いところまで来てしまったなあと思った。