今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

村上春樹の書物を久しぶりに読み終えて・・・・・・

2012-07-07 08:19:31 | 読書

村上春樹著書の本を一冊読み終えました。

上・下巻の分厚い単行本でしたから、二冊と言うべきでしょうか。

本の題名は、海辺のカフカ

          

 

たまたま次女の部屋の書棚にあり、手に取り読み始めた私です。

夫の話によると、次女がまだ娘の頃、長女婿のHさんから借り、それを夫が又借し、読んだとの事。

そのまま返しもせず、我が家の本棚に置きっ放しとは。

失礼なことをしてしまったようですね~

少し前、その話を彼にしたところ、「返してくれなくてもいいですよ。随分古い本だな~」と、言ってました。

 

ノーベル文学賞候補とまで言われ、作家としての才能を認められ、世界中の若者たちの心を掴んで離さない書物との私の印象。

ですのにまだ読んだのは、50代の頃、手にしたノルウェイの森一冊だけ。

授賞した川端康成と大江健三郎氏以外で、ノーベル賞候補に挙がった日本の作家と言えば、他に、遠藤周作氏、安達公房氏等が思い出されます。

安達公房著の砂の女の印象は強烈でした。

遠藤周作氏の書物は、それなりに若い時期、親しみましたが、なんといっても一番感動したのは、映画化もされた沈黙です。

私が大学生の頃、大変話題になりました。

共感を覚え、心惹かれた書物が多かったですね~

 

それに比べ、ノルウェィの森の読後感は、何とも形容しがたく、感動といった言葉からは、程遠いものだったような・・・・・・

粗筋は、ほとんど覚えていません。

ゆえに、まことにうろ覚えな感想ですが、、虚無感のようなものが漂っていて、書物から明るさは見いだせなかったような気がします。

私が好むタイプの書物ではないと感じ、50代の頃、読んで以来、この人の本は一度も手にしていません。

 

何を思いたってか、この歳になり、また急に読みたくなり、身近にあった海辺のカフカを読みはじめたという訳です。

その後も、ますますブームを巻き起こした世界的人気作家の思想と本の魅力を、何としても知りたいとの思いからだったような気がします。

 

さて読み終えた今、読後感を書きたいのですが、私は、まともなことを書く自信など全くありません。

この書物は、いったい読者に何を訴えたかったのだろう、と自問自答しても、混沌としており、何も答えが返ってこない。

所詮、私のように年を重ねた女性には、ふさわしくない本。

でも若者には、おそらく理解できるのでは。

ゼネレーションギャップに突き当たったような気分です。

いえいえ、私に読解力が欠けているだけでしょう。

私の年代でも、この書物の言わんとすることが分かる方は、大勢いらっしゃるのかもしれません。

 

夫に尋ねたところ、村上春樹の書物を嫌ってはいないようです。

でも特別好きっていうわけでもないらしく、一言漏らした感想が面白かったです。

彼の本には、

「僕の言うこと分かる?」

「わかるような気がする」

っていう会話がよく出てくると。

 

確かにそうなんですね~

海辺のカフカでも、この会話が幾度か出てきます。

会話を交わす二人には無論分っているのでしょうが、私には、今ひとつよく分からない。(笑)

若者たちには、分かるのでしょうか?

 

私の誠に未熟な独断で、勝手にお話を要約させて頂くなら、悩み多き15歳の少年の、心の成長物語、といったことになるのかしら???

おいたちの悩みを心の葛藤として抱く少年が、そこから脱皮していく姿を描いたお話しのようにも感じました。

人生にそれぞれ問題を抱えた個性的な登場人物たちが、少年を取り巻くように、何人も登場します。

同時並行で、別のお話しのように描かれますが、直接的、間接的に、主人公の少年の成長を助け導いていく。

そんな風にも受け止められましたね~

 

物語は大人のファンタジーといった方がいいのかしら。

現実にはあり得ないことがたくさん出てきて、その比喩が意味することとなると、とても難解です。

 

しかしストーリーそのものは、非常に明快で分かりやすく、文章も驚くほど平易。

そしてワンセンテンスが、非常に短いですね~

ですから、深い文脈は理解できていなくとも、読みやすく、肩の凝らないお話でした。

とは言いましたが、最初は混乱しますよ。

お話の設定が複雑だから・・・・・

読み進むうちに、混乱した紐がほどけていきます。

それなりに面白かったけれど、感動はしませんでした、と言ったところです。

 

村上春樹の文学的価値なんて、この本を読んだだけでは、私には、とんと分かりません。

何だか、あまりに情けないので、あと数冊読んでみようと思いました。

昨日の夕食の折、夫にお願いしました。

「あなたの書斎にある村上春樹の書物を数冊出しておいてくれない」と。

起床して階下に降りると、テーブルの上に三冊置いてくれていました。

すべて文庫本ですが、それで十分。

嬉しかったです。

          

 

さぁ~どの本から読みましょうか。

エッセイにしてみようかな~

何だかちょっと、少女のようにワクワクしてきました。

これって、私はやはり、この人の小説の面白さに、多少なりとも惹かれているのかしら。

何かが、あまりに違い過ぎる、といった気もするのだけれど。

あと数冊読めば、ノーベル文学賞候補とまで言われるこの作家の魅力が、幾分わかって来るのではないか、と期待しています。

 

日記を書き終えた今、恐る恐る海辺のカフカの書評を検索して、幾つか読んでみました。

先に読んでブログに読後感想を綴れば、上手にまとめられたかもしれませんが。

それでは、借りものになってしまいそう。

ですから、予備知識なく、まっさらな気持ちで私の感想を述べましたが・・・・・・

あぁ~やっぱり駄目。

深読みが全然できていません。

但し、この人の作品の中でも、海辺のカフカは、解釈が非常に難解な書物のようでした。

年取った私に限らず、一般の読者にも、そのような印象で受け留められているようです。

まだ二冊目ですから、もっと分かり易いお話しにすべきでしたね~

私の年齢には、相応しくない書物と思いつつ・・・・・・・

最後まで、よく読み通したものです。

自分の頑張りを、ちょっぴり褒めてあげたい気分で、今はいます。

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