美濃屋商店〈瓶詰の古本日誌〉

呑んだくれの下郎ながら本を読めるというだけでも、古本に感謝せざるを得ない。

杉山茂丸の「俗戦国策」

2008年11月11日 | 瓶詰の古本

    先週買った杉山茂丸の「俗戦国策」は、均一本の棚に列んでいた。書肆心水という本屋さんが、立派な新装本を発刊してくれたので、この古本も均一本に流れてきたものと思われる。それなりに汚れているが、本として読むのには何の差し支えもない状態である。ほかにも、「百魔」、「百魔続編」が同じ本屋さんから復刊されているので、あわよくば、どこかの均一台で「百魔」の古本にも出会えたらと虫の良いことを考えてしまう。
   そんな出会いでもないことには、なかなか手に取って具に読もうという機縁はやって来ないような気がする。と言うか、本の大海に潜って、これぞという古本を探し回る体力は既にない。出会い頭の因縁に縋って、導かれるままに手に触れた古本を買い求める時間しか残されていないのである。辛気くさいと言われればその通りだが、是非もないという心境である。

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