妙心寺塔頭の大法院の秋の特別拝観に行ってまいりました。 妙心寺では、常時拝観できる塔頭は4ケ寺程となっており季節に応じて特別拝観を
行っておられます。
妙心寺の東側の花園会館の駐車場に車を停め境内に入ります。 駐車場の北側に建つ長興院の紅葉です。
方丈の南側の法堂です。
法堂の西側の石畳を北に進みますと大法院の案内板が見えてまいります。
聖澤院
霊雲院
霊雲院を過ぎて左手に曲がりますと正面に大法院の門が見えます。
大龍院
大法院は、江戸時代の寛永二年(1612)、松代藩主だった真田信之(大阪の陣で知られる真田幸村の兄)の孫・長姫が、信之の遺命により菩提
寺として妙心寺山内に創建した塔頭です。
長姫は妙心寺四派の一つ東海派玉浦下(ぎょくほか)の妙心寺百七十五世・絶江紹堤(ぜっこうしょうだい)禅師に禅を学んでいたことから、その法
嗣にあたる淡道宗廉(たんどうそうれん 大転法輪禅師)を開祖としました。院号は真田信之の法名「大法院殿徹岩一明大居士」に因んでおりま
す。 以後、松代藩・真田家より、毎年五十石が施入れされ、藩寺として外護された。 その後、光国院の梁南禅棟により中興された。以後、龍泉
派柏庭下となり、塔頭・成徳院も併合され現在に至っております。 塔頭・盛徳院は、徳川家康長女・亀姫(1560-1625)の法名であり、その菩提
寺となります。
また、幕末に活躍した思想家・兵学者として知られる佐久間象山(1811~64)は、松代藩主真田幸貫の家臣だったため、元治元年(1864)に
京都三条木屋町で攘夷派の熊本藩士・河上彦斎らに暗殺された後、この大法院に墓が建てられ弔われております。
左手が墓所に通じる門になっております。 長姫の姻戚関係により、真田家、千種家、久我家、内藤家の菩提所になっており、信濃松代藩真田一門
の墓、佐久間象山の墓があります。
庫裡の南側庭園
庫裡玄関
拝観料(600円)には、お抹茶とお菓子が付いております。 客殿南庭園
庭園 方丈西、南、東に露地庭園があり、西が外露地となり、飛石は腰掛待合に続き中露地を経て、茶室「有隣軒」の内露地があり、三段茶庭に
なっております。庭には飛石、延段、灯籠、蹲踞が据えられ、楓などの植栽がなされた茶室を中心に作られた庭園になっております。
庭園の東側に茶室「有隣軒」が建ちます。
西側庭園
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