4月26日から1週間21座執り行われる、三面大黒堂の浴餅供の法要に伺いました。年一回行われる行事で、この間店舗や自宅でお祀りしている御本
尊を大黒堂に預け、1日3回行われる法要で述べ21座念を入れていただきます。 この日は、山全体に靄がかかり幻想的な景色を見ることが出来ました。
京都市内は、ほとんど桜も散ってしまいましたが、お山ではまだ染井吉野が咲き、5月の上旬から八重桜が満開を迎えます。
さすがにこの天気では、参拝客もまばらでした。
根本中堂 延暦寺では三塔即ち東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂があり、これを「中堂」と呼んでいますが、東塔の根本中堂はその最大の
仏堂であり、延暦寺の総本堂となり、御本尊は薬師如来が祀られております。延暦寺を開いた伝教大師最澄が延暦7年(788)に創建した一乗止観院
(いちじょうしかんいん)が元であり、その後何回も災害に遭いましたが、復興の度に規模も大きくなりました。現在の姿は徳川家光公の命で寛永19年
(1642)に竣工したもので、ご本尊の前には、千二百年間灯り続けている「不滅の法灯」も安置されております。建物は国宝に指定されております。
萬拝堂は根本中堂大坂を登ったところにあり、日本全国の神社仏閣の諸仏諸菩薩諸天善神を勧請し、合わせて世界に遍満する神々をも共に迎えて奉
安して、日夜平和と人類の平安を祈願している平成の新堂です。
三面大黒堂 伝教大師最澄が比叡山へ登った折、この地において大黒天を感見したところであり、日本の大黒天信仰の発祥の地と言われています。
本尊の大黒天は、「三面出世大黒天」と言われ大黒天と毘沙門と弁財天が一体になった姿をしています。
大黒天縁起、三面大黒天説明詳細はこちらをご覧下さい。 大黒天の縁日である甲子の日などに法要を行っています。詳しくは、こちらをご覧下さい。
5月3日、1週間の法要の最後の結願法要に伺いました。
根本中堂前から文殊楼につながる階段です。
階段の左手に建つ、伝教大師最澄幼少時の立像です。
根本中堂前を北に進みますと、星峯稲荷社があります。
こちらの星峯稲荷では、吒枳尼天(ダキニ)さんをお祀りしており、三面大黒天の甲子の法要のあと、お堂では護摩焚きが行われます。
星峯稲荷の横の道を進みますと、文殊楼に出ます。
文殊楼は延暦寺の山門にあたり、徒歩で坂本から本坂を登ってくると、まずこの門を潜ることになります。 慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂に
倣って創建したものですが寛文8年(1668)に焼け、その後建てられたのが現建築です。
法要を終えた後、咲き始めた八重桜を見ながら西塔を抜け横川に向かいます。
西塔への入口です。 西塔には本堂にあたる釈迦堂を中心とする区域で、東塔から北へ1キロメートルほどのところにあり、第2世天台座主寂光大師円
澄によって開かれました。本堂は釈迦堂(転法輪堂)です。他に修行のお堂であるにない堂や伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院などがありま
す。 また、一般の方々の研修道場である居士林もあり、修行体験をすることができます。
西塔から横川へぬける途中にある峰道の展望レストランからの琵琶湖の眺めです。
毎年、3月13日には、この駐車場の伝教大師像前で比叡山延暦寺大護摩供法要がとりおこなわれます。
2012年 比叡山延暦寺大護摩供法要
http://blog.goo.ne.jp/kappou-fujiwara/preview?eid=274c3612ff8cd41df8766a0214f9edf5&t=1336727906851
横川 西塔から北へ4キロメートルほどのところにあり、第3世天台座主慈覚大師円仁によって開かれました。本堂は、遣唐使船をモデルとした舞台造
りの横川中堂です。 他に往生要集著者の源信僧都が隠居していた恵心堂やおみくじ・魔除けの角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季
講堂(元三大師堂)などがあります。
参道には、比叡山で修業を積んだ、親鸞や日蓮などの略歴が紙芝居の様に説明されております。
龍ヶ池
横川中堂
慈恵大師(良源)(元三大師)の住居跡と伝えられる元三大師堂は、康保4年(967年)、村上天皇の勅命によって四季に法華経が論議されたことから
四季講堂とも呼ばれています。
現代のおみくじの形は、元三慈恵大師良源が考え出したと言われており、この元三大師堂はおみくじ発祥の地となります。ここでは、角大師(つのだい
し)のお姿を授与しており、魔除けの護符になっております。
毎年一度、お札をいただきに伺っております。ちなみに、1枚500円です。
海軍通信学校 慰霊碑
恵心僧都源信の旧跡であり、阿弥陀如来を祀り、念仏三昧の道場です。源信はこの恵心堂において『往生要集』や『二十五三昧式』などを著わし、後の
浄土宗や浄土真宗などの源となる日本浄土教の基礎を築きました。 ※恵心堂は内部非公開です。
来た道を戻り、鐘楼の前の道を左に進みますと横川中堂に突き当たります。
横川域内には、西国三十三観音霊場の観音像が、配置されております。
横川中堂は、舞台造りで全体的に見て船が浮かんでいる姿に見えるのが特徴です。お堂の中央部が2メートル
程下がっていて、そこに本尊として慈覚大師作と伝えられる聖観音菩薩が祀られています。 現在の建物は昭和
46年に再興された建物です。
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