3月13日 比叡山延暦寺大護摩供法要:東日本大震災からの復興の祈りに内外から延べ3500名もの方々が訪れ、黙祷の後法要が営まれました。
1990年の比叡山宗教サミットをきっかけに始まった「第23回世界平和祈願比叡山大護摩供(おおごまく)」(比叡の大護摩)は、比叡山ドライブウェイの東塔・
西塔から横川へつながる道の途中、峰道の展望レストランの駐車場に建つ伝教大師最澄像の前で行われました。
法要参加者の皆さんは、右側のテントで、護摩木に願いを書き奉納いたします。護摩木1本五百円で奉納いたしますと、「世界平和と除災招福」のお守
りがいただけます。
10時から1回目の法要が始まり、北嶺大行満 上原行照阿闍梨による護摩焚きがすでに始まっておりました。
1回目の護摩焚きが終わりますと、山伏行者の方を先頭に、番傘に阿闍梨と回峰行者の方々が御加持をなさいながら参拝者の間を進まれます。
上原行照阿闍梨 信徒の方々の頭に数珠をのせ、御加持をなさりながら回られます。御加持とは、神仏からさしのべられる力の事で、仏様のお力を頂
き、願いが成就するよう祈祷していただきます。
御加持をしていただいた方々の表情が、とても満足そうで印象的でした。
参列席でも、左右二手に分かれた回峰行者の方々は、お参りの方すべてに御加持をなさいます。
1回目が終了し、2回目は、11時から執り行われます。 この日の比叡山の気温は、0度以下を指しており、昨夜降った雪が木々に残っておりました。
展望台の向こうには、琵琶湖が広がります。
2回目が始まる前に、参拝客が入れ替わります。
護摩壇は、砂の上に設えてありました。
大師像前の炉には、根本中堂の「不滅の法灯」から採った火をともし、信徒の方々が奉納された護摩木を入れていかれます。
雲の流れが速く、先ほどまで出ていた太陽が隠れてしまい、北の方から雪が舞ってまいりました。
奉納された護摩木は、1万5千本にも及んだそうです。
そんな中、11時になり2回目の行者さん方が入って来られました。
二回目の法要は、半田天台座主が行われますので、比叡山の高僧が多数随行なされておりました。
第256世の半田孝淳(こうじゅん)・天台座主が「人類の安寧と永久の世界平和を祈念する」との祭文を読み上げられ、東日本大震災の被災なされた
方々に黙祷を捧げ、一日も早い復興を祈願なされておりました。
座主の法要のあと、大執行の挨拶がありました。
座主の退席のあと、11時30分から第3座の護摩供養が行われます。
11時30分、第3座、北嶺大行満 光永圓道阿闍梨による護摩供養が始まりました。
装束にたすきを掛け準備を進められます。
この後、 12:30(第4座)北嶺大行満 藤波源信阿闍梨 13:30(第5座)大導師 天台座主猊下 14:00(結願)北嶺大行満 叡南俊照阿闍梨と法要
は続きます。
今年23回目を迎えた「比叡の大護摩」は、毎年、3月13日に執り行われます。
会場には、甘酒や小芋煮が無料で振る舞われており、小雪が降る中皆さん甘酒で温まっておられました。
会場には駐車スペースが無い為、東塔と横川から無料シャトルバスが、15分おきに巡回してくれます。東塔の駐車場からは、約7分で運んでくれます。
気温が上がらない中、楓に積もった雪景色が、とても綺麗でした。比叡山の春は、まだしばらく訪れそうにありません。5月の連休あたりが、遅咲きの八
重桜が満開を迎えます。
東塔バス乗り場
比叡山国宝殿 この建物の右手から根本中堂に向かう道が続きます。
帰り道は、眼下に琵琶湖と大津市を眺めながらのドライブになります。
写真中央は、近江大橋
昨年5月の奥比叡の桜
http://blog.goo.ne.jp/kappou-fujiwara/preview?eid=ca11390bb244f4205436cfa9667e6ae8&t=1331797347444
地図
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E135.50.26.744N35.4.22.805&ZM=8
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