化野念仏寺は、二尊院から清滝に向かう愛宕山の一の鳥居のふもとに建つ寺院で、寺伝によりますと、化野の地にお寺が建立されたのは、約千
百年前、弘法大師が、五智山如来寺を開創され、その後、法然上人の常念仏道場となり、現在、華西山東漸院念仏寺と称し浄土宗に属します。
「あだしの」は「化野」と表し「あだし」とははかない、むなしいとの意で、又「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極
楽浄土に往来する願いなどを意図しているそうです。
参道山門前に佇む釈迦・彌陀二尊像は、本尊の阿弥陀仏座像と共に鎌倉彫刻の秀作とされております。
この地は古来より葬送の地で、初めは風葬でしたが、後世土葬となり人々が石仏を奉り、永遠の別離を悲しんだ所でります。
境内に奉る多くの石仏・石塔は往古あだしの一帯に葬られた人々のお墓でり、何百年という歳月を経て無縁仏と化し、あだしのの山野に散乱埋没
しておりました。明治中期に地元の人々の協力を得て集め、釈尊宝塔説法を聴く人々になぞらえ配列安祀してあります。賽の河原に模して「西院
の河原」と名付けられました。
西院の河原
参拝受付を済ませて、参拝順路に従い進んでまいります。
納骨堂の仏舎利塔
仏舎利塔(納骨堂)の前の鳥居(トラナ) トラナとは、インドの仏教やヒンドゥー教寺院にみられる門のことで、サンスクリットで「塔門」を意味するそ
うです。
仏舎利塔の内部は、納骨堂になっており一時預かり納骨、永代供養納骨など、御遺骨を納めていただけます。
仏舎利塔を進みますと墓所の横を通り正面に本堂が建ちます。
本堂には、御本尊の阿弥陀如来像が祀られております。
本堂の左手には、水子地蔵を祀る祠が建ちその奥に竹林が続きます。
右手が、水子地蔵尊堂
竹林の階段を登りますと、視野が開け墓所や六面六体地蔵があります。
六面六体地蔵 お地蔵様はあらゆる所お祀りされてあり、一番身近に拝むことの出来る仏様です。 地獄・餓鬼・畜生
・修羅・人道・天道の六つの世界を六道といいます。 この六面六体地蔵さまはそれぞれにお地蔵様が居られ人々を救
われる姿を現したものです。
本堂横の庫裡
庫裡の戸口には、「子供叱るな来た道だ、年寄笑うな行く道だ」と書かれた紙が張られております。
「西院の河原」への入口の鐘楼
化野念仏寺をさらに清滝方面に進みますと、愛宕神社の鳥居が建ちます。
鳥居本の平野屋(鮎が有名な料理屋です。)
道を進みますと愛宕(おたぎ)念仏寺があります。
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