京都市北区、金閣寺の北側に位置する「しょうざんリゾート・京都」は35,000坪もの 敷地内に日本庭園園、料亭、レストラン、ギャラリー、 京土産、和の
邸宅、チャペル、ボーリング場、プールなど様々な設備が揃う京都の方なら皆さんご存知のリゾート施設です。
この時期は、紫陽花が咲いているはずでしたが、まだ少し早いとの事で、日本庭園に花菖蒲がまだ残っているという事なので伺って来ました。
日本庭園入口
「美しい着物を作るには、美しい環境から」 大文字山の麓、金閣寺に隣接する景勝の地、前方には鷹ケ峯、広大な敷地の中央には、その昔タスキ掛
けの職人が紙を漉いたという「紙屋川」の渓流が流れ、この洛北に日本の「庭園美」そして「建築美」を集めた「しょうざ」の建設は、昭和26年にさかの
ぼります。 ここは、西陣に生まれ、戦後いちはやくウールお召しを開発して世に広めた創設者、故・松山政雄が思い描いた「花と緑の観光工房」で、京
の山々を借景に、さらに手をほどこした三万五千坪の庭園のなか、またそこに、戦後消失の運命にあった美しい日本の建造物を移築し、広く万人に訪
れてもらい無料で公開を始めたのが「しょうざん」の始まりと説明されております。
広く着物への理解を深めようと進めた「花と緑の観光工房」建設の源となっているのは、「長い歴史と伝統を誇る
西陣の織物は美の極地ですが、そのような美しい着尺の色や柄は、美しい環境から生まれる」という、創設者の
人間哲学があり、 四季折々に表情を変える庭園に、点在する日本の粋を集めた茶屋や屋敷などが配置されて
おります。
京都名産の北山杉(台杉)は、600年以上の歴史をもち、仙洞御所、桂離宮、修学院離宮などに用いられた朝廷御用木で、現在は「京都府の木」に指
定されております。 台杉とは、一本の親杉から幾本もの垂木(たるき)がとれるもので、「しょうざん」にある3000本の北山杉はすべて北山から移植さ
れた台杉で、350年から500年の歴史があるものだそうです。
江戸時代の初め本阿弥光悦は、京を一望に見下ろす鷹ヶ峯の高原に、一族をあげて移り住み、光悦芸術村を開きました。その足元にしょうざん庭園は
広がっており、光悦縁の光悦寺までは、車で1,2分の距離にあり金閣寺にも2,3分で到着する自然環境と、芸術環境に恵まれた地にあります。
この時期に咲く種類なのでしょうか、早咲きの萩の花が咲いておりました。
日本庭園は、敷地内の北側に位置し、北山台杉と青みをおびた紀州石とを贅沢に使い、モミジと梅林とをたくみに配置されております。
庭園内、東側に建つ茶室の「玉庵」
しょうざんリゾートの西側を流れる紙屋川を水源に庭園内を小川が流れます。
庭園北側に併設されている茶花園は、お茶花や山野草などが展示販売されております。 係りの方に大変親切に説明していただき、ついつい苔玉と鉢
を購入いたしました。
手前には、茶花や山野草の苗木が販売されております。
岩の様に見える植木鉢は、新聞紙とセメントから作られた鉢ですと説明を受け、その鉢に思い思いの山野草がアレンジされております。
数種類の草木を塊にした苔玉、値段も手頃で富士山の溶岩石で出来た鉢とセットで4,5千円で買い求めました。
盆栽用の台杉も販売されておりました。
新聞紙とセメントで出来た物や軽石の様な天然石の物、富士山の溶岩で出来た物など様々な形のものが販売されております。
草木と鉢が一体となった手水鉢
こちらの建物は、竹製品が展示販売されており、お茶やドリンクも用意された休憩スペースにもなっております。
竹筆 竹の先端を細かく裂いて煮出して繊維だけにした部分が筆先になります。
茶花園を後にし庭園に戻ります。
茶花園を出たところにある酒樽茶室
峰玉亭の西側には池が広がり、最後の花菖蒲が残っておりました。
池の南側にもう一つの酒樽茶室が建ちます。
庭園内は、どこも苔に覆われ緑が目を癒してくれます。
聴松庵茶室
庭園出入り口の門の西側に建つ二体の弁財天を祀るお社
園内を一周し門の所に戻ってまいりました。
紙屋川に架かる橋を渡りますと紫陽花園が小路にそって広がっておりますが、市内に比べ気温が低いせいか、まだ一部しか咲いておりませんでした。
眼下を流れる紙屋川は、王朝のむかし、天皇の綸旨(りんじ)に用いる紙を漉いたといわれる清流です。
紙屋川の西側には遊歩道が続きます。
向岸の川沿いには、納涼床がありバスで来られてる御婦人方の団体が食事を楽しんでおられました。
滝の横に佇む石像ですが、誰を表したものかは分かりませんでした。
姫甘茶
紙屋川を挟んで7月から賑いを迎えるプールがあります。
プールの横には、結婚式用のチャペルが建ちます。
夏場は、写真の右手がプールの入口になります。
こちらの写真は、昨年のものです。 京都市内にありながら緑に囲まれリゾート気分を味わえるプールです。 こちらのプールは、高校生以上の利用制
限があります。
入口に近い所は、子供用プールです。
向こうの建物が、プール用のレストランになります。
写真正面がプール入口で、右隣に中華レストランがあり、右手の建物が、ボウリング場になります。
プールの東側を北に進みますと日本料理の建物と、納涼床の併設された建物の前に出ます。
京の料亭「千寿閣」 玄関
京料理「渓涼床」 玄関 石畳を進みますと、駐車場と最初に回った日本庭園入口の門の前に出ます。
しょうざんリゾートホームページ
地図
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E135.44.7.828N35.2.47.262&ZM=10
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