京都市内から京都縦貫道を通り1時間半の距離にある安国寺は、足利尊氏の生誕地として知られており正式名称を景徳山 安国寺と云い臨済宗
東福寺派に属し正歴四年(993)ごろ地蔵菩薩を本尊として開創されたと伝えられており、もとは光福寺と称したそうです。
右手に進みますと駐車場があります。
寺伝によりますと、今から千年程昔、平安時代の名僧恵心僧都作とされる地蔵菩薩を、この地に祀った光福寺に創まると伝えられております。 そ
の後鎌倉時代に、六代将軍宗尊親王の側近勧修寺重房が丹波上杉荘を拝領して上杉と改姓、 当寺を氏寺といたしました。 上杉重房の孫清子
は、足利貞氏に嫁して尊氏を出生し当地が尊氏生誕の地とされ、山門下には産湯に使われたと伝わる井戸が残っております。
嘉元三年(1305)足利尊氏の生誕によって当寺は、上杉氏・足利氏の尊崇を受けるようになり、その尊氏が室町将軍となって幕府を開いたおり
に、足利尊氏が元弘元年(1331)に後醍醐天皇が企てた鎌倉幕府討伐のための、いわゆる元弘の乱から後の戦死者について、その霊を弔うた
めに夢窓疎石の提案で発願し、全国六十六ヶ国二島に一寺一塔の設置をすすめ、光厳上皇の院宣をあおぎ寺は安国寺、塔は利生塔と称しまし
た。 駐車場横の開山堂
その折に当地の光福寺を丹波の安国寺となし、諸国安国寺の筆頭において、安国光福寺とされました。 尚、山城の安国(北禅)寺では一休宗純
(一休さん)がいたことで有名な寺院です。
康永元年(1345)尊氏は、南禅寺に住した天庵妙受禅師を招請して、安国寺の始祖とし、多くの寺領を寄進し、それ以降、塔頭十六、支院二十八
を有する大寺院でありましたが、江戸中期に至るまでの間に大半の寺領は押領されて、塔頭、支院は減少いたしましたが、今なお多くの重要文化
財、府市指定文化財、重宝等も蔵する名刹として、とくに紅葉の時期には多数の参拝者が訪れております。
楓の向こうには、和知と天橋立を結ぶ京都縦貫道の高架が見えております。
こちらの石門を下った所に産湯の井戸があります。
山門は四脚門(よつあしもん、・又は、しきゃくもんともいい、正背面の柱間が一間の門で、本柱の前後に二本づつ、計四本の控柱のある門の形式)
になっております。
前日に、紅葉祭りが催されたそうで境内にはテントが残っておりました。 足利尊氏の帰依を得てより、全国安国寺の筆頭、後さらに十刹となり、境
内は茅葺きの仏殿を中心に、方丈・庫裏(茅葺)・表門・鐘楼を備えております。
仏殿(本堂)左手に建つ庫裡と方丈
茅葺の仏殿
現在の仏殿は寛保三年(1743)に完成したことが、仏穀内部の虹梁に貼付された梁札銘によって知られております。
仏殿内部は、禅宗独得の手法をうまく応用した貴重な建物と説明されております。御本尊の釈迦像を中尊に左右に文殊・普賢を配し、文殊は獅
子、普賢は象に坐乗しております。 三尊とも玉眼で品位あり、中尊の端正な表情は鎌倉時代の特性を伝えているとの説明です。 この三尊像は
歴応四(一三四一)年、円派の仏師豪円により、安国寺筆頭となる当寺の本尊として刻まれた傑作であるとも書いてあります。
右奥には木造地蔵菩薩半跏像が祀られ、上杉清子はこの像に祈願して足利尊氏を生んだ事から現在でも子安地蔵として尊崇されております。
仏殿と方丈を結ぶ廊下
方丈庭園
丸に二の字の足利氏 家紋
仏殿の向かって右側にある池の周りは色とりどりの楓で蔽われております。
開山堂 (正賓庵)
境内の開山堂右側に建つ宝篋印塔三基は、古くから足利尊氏母子の墓碑とされており向かって
左側に母堂清子(一三四二年没)、中央が初代尊氏(一三五八年没)、右側に妻登子(一三六五年
没))、二代将軍義詮が父母等の没後に遺骨の一部を当地に迎え建立したと云い伝えられます。
舞鶴の実家に帰る途中で寄った安国寺でしたが、舞鶴市内に入り何時も寄らせていただく水島鮮魚店で松葉カニを仕入れてきました。
11月6日に解禁された松葉ガニ(ズワイガニ、福井では越前ガニ)は、写真の雌のこっぺ(セコガニ、コウバコガニ)は、1月10日までの二か月しか
食べられず、この時期には必ずお出しする一品です。
あおり烏賊や水カレイ、つばす(はまちの子供)や勘八などが並んでおります。
店内には、活けカニがおり、舞鶴の地カニですと1万5千~2万以上の値段が付きます。 兵庫、鳥取産の小ぶりですと1万前後の物も置いておら
れます。 舞鶴以外のお客さんもこの時期には多数訪れ、週末には、一日に雄カニで50杯も売れるそうです。 もちろん地方発送もなされておりま
す。
中には、足や爪の取れているカニも有り、こちらは割安で求めることが出来ます。
自家製の一夜干しも人気があります。この時期ですと笹カレイやカマス、アジなどが並びます。
舞鶴は、蒲鉾が有名で地方からの注文も大変多いそうです。 私がいつも買いますのが、写真上部の「極」です。 味、食感とも大変評判が良いで
す。 舞鶴にお越しの際には是非立ち寄ってみてください。 「ふじ原」のブログで見たと仰っていただければサービスがあるかどうかは分かりま
せんが、間違いなく私のポイントは上がりますので宜しくお願いします。
水島食料品店 舞鶴市引土104番地 0773-75-1346 FAX 0773-76-8386
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