明徳2年(1391年)に金山明昶(きんざんみょうしょう)により創建された東福寺の塔頭で、重森三玲氏による「波心の庭」が有名です。別名「虹の苔寺」
とも言われております。
位置的には、東福寺の南門を真っ直ぐ南に下がったところにあります。南門から徒歩3分ほどの距離です。正面の玄関前に摩利支尊天をお祀りするお
堂があります。
東福寺の方丈や塔頭も含む庭園は重森三玲氏による作品が多く、この庭園もその一つの「波心の庭」と名付けられた庭園です。 右手が本堂になり
ます。
池泉式の枯山水庭園は、昭和14年東福寺方丈庭園と同時期に設計されたもので、重森
三玲氏の初期の名作と評されております。
方丈庭園とはうってかわって、平安式の洲浜型の枯池に多数の石組を配しており、寺号に
ちなんで光明をテーマに作庭されており、大海を表す白砂に構成された三カ所の三尊石組
から仏の光のごとく斜線状に立石が並んでおります。
本堂を見下ろす位置にある茶室からの眺めです。
本堂北側の茶室の悟りの窓
本堂前
本堂からの眺めです。
波心庭の背後には皐月やツツジの大刈り込みでダイナミックに雲紋をデザインし、その雲の上には茶亭「蘿月庵(らげつあん)」が佇みます。
なお、蘿月庵の左手の朱色の建物は、本堂廊下より庭を見た時、民家の見えることを防ぐための建物です。
ちなみに、この3枚の写真は、昨年の27日のものです。 今年が29日ですので毎年時期が多少前後しているのが分かります。来年もベストを狙ってま
いります。