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学習院 オリエント史

2011年04月23日 | 復習用入試問題

次のA・B・Cの文章を読み,それぞれ(1)~(10)の設問について〔   〕内の語句から最も適切と思われるものを選び,その記号を解答欄に記しなさい。

A 地中海の東岸に沿って細長くひろがっているシリア・パレスティナ地方は,オリエント世界の中でも早くから農耕の発展した先進地域であった。現在はパレスティナ自治政府統治下にある都市(1)〔① イェリコ ② イェルサレム ③ ガザ ④ テルアビブ〕の郊外には,「世界最古の都市遺跡」と言われる大規模な新石器時代の定住集落の遺跡の存在が知られている。青銅器時代に入ると,この地域にはセム系の(2)〔① アッカド ② アムル ③ カナーン ④ フルリ〕人が定住し,多くの都市国家が建設された。この地域の内,北部のシリアはメソポタミアの,南部のパレスティナはエジプトの諸王朝の影響を受けることとなった。
 紀元前2千年紀になると,北方から移住民がオリエント世界に到来し,(3)〔① 青銅製武器 ② 鉄製武器 ③ 戦車 ④ 騎兵〕を用いる新戦術が普及し,シリア・パレスティナ地方の都市も防御を強化した。中王国の衰退に伴ってエジプトに侵入した(4)〔① アッシリア ② ヌビア ③ ヒクソス ④ リビア〕も,新戦術を駆使してパレスティナ南部からナイル川デルタ地帯までを支配した。
 やがて独立を回復したエジプトは,新王国時代に入り,(4)の残存勢力を追ってパレスティナ地方に進出した。そのころ,北部のシリア諸都市の多くは,メソポタミア北部を本拠地とする(5)〔① アッシリア ② カッシート ③ バビロニア ④ ミタンニ〕の宗主権下にあった。第18王朝のエジプト王(6)〔① アメンホテプ4世 ② クフ ③ トトメス3世 ④ ラメス2世〕は,(5)を破ってシリア・パレスティナ地方を支配下に入れた。その後,小アジアを本拠地とする(7)〔① ウガリット ② ヒッタイト ③ メディア ④ リディア〕がシリアに進出すると,エジプトと(5)は同盟を結んで対抗し,シリア・パレスティナを舞台に力の均衡状態が生じた。
 シリア・パレスティナ地方の人々は,陸路のみならず海路を通じて,周辺地域と交流していた。ナイル川河口で船に乗ると,直接にシリア・パレスティナ地方の諸港に航海することができた。また地中海東部に浮かぶ島々の人々も,海路を通じて,エジプトやシリア・パレスティナ地方と交流を持ち,オリエント文明の影響を受けることとなった。クレタ島では(8)〔① クノッソス ② ティリンス ③ トロヤ ④ ミケーネ〕などの宮殿を中心とする開放的な文明が繁栄していた。ところが,紀元前1200年ごろ,(9)〔① アイオリス人 ② アカイア人 ③ 海の民 ④ ドーリア人〕と呼ばれる外敵が,地中海東部各地を襲った。(7)は滅亡し,新王国エジプトは衰退し,多くの都市が破壊された。その後,シリア・パレスティナ地方では,諸民族の独自の活動が目立つようになり,(9)の一派と考えられる(10)〔① アラム ② フェニキア ③ ヘブライ ④ ペリシテ〕人はパレスティナ南部の海岸平野に都市を建設して定住し,周辺民族と衝突を繰り返した。

正解
A (1) ① (2) ③ (3) ③ (4) ③ (5) ④
(6) ③ (7) ② (8) ① (9) ③ (10) ④


オリエント世界の統一

2011年04月23日 | トリオDE世界史

オリエント世界の統一
1、前7世紀以降のオリエント世界 �統一�分裂�再統一
�アッシリア
�4国分立時代
�アケメネス朝ペルシア

2、アッシリアの王3人 
�ティグラト=ピレセル3世
�サルゴン2世
�アッシュール=バニパル

3、アッシリア3人の王の業績 �ティグラト=ピレセル3世�サルゴン2世�アッシュール=バニパル
�ダマスクス征服
�イスラエル王国征服
�エジプト征服(アリエント初統一)

4、アッシュール=バニパルの業績 �都�政治的業績�文化的業績
�ニネベ
�オリエントを初めて統一した
�ニネベ図書館を建設(粘土板)

5、4王国時代の4つの王国 �イラン�メソポタミア�小アジア�エジプト
�メディア
�新バビロニア(カルディア)
�リディア
�エジプト

6、メディア �特徴�文化的業績�語族
�イラン最古の王国
�ゾロアスター教が成立(前7世紀)
�インド=ヨーロッパ語族

7、リディア �経済的業績�都�建国地
�鋳造貨幣を発明
�サルデス
�小アジア

8、新バビロニア �別名�王�都
�カルディア
�ネブカドネザル2世
�バビロン

9、ネブカドネザル2世 �事件�征服した王国�征服した年
�バビロン捕囚
�ユダ王国
�前586年

10、ゾロアスター教 �成立時期�二元論�キリスト教への影響
�前7世紀
�善神アフラ=マズダと悪神アーリマン
�最後の審判の思想

11、バビロン捕囚 �時期�征服者�解放者
�前586年~前538年
�ネブカドネザル2世(新バビロニア全盛期の王)
�キュロス2世(アケメネス朝ペルシア建国者)

12、アケメネス朝ペルシアの3人の王 �建国者�オリエント統一(エジプト征服)�全盛期
�キュロス2世
�カンビセス2世
�ダレイオス1世

13、ダレイオス1世(1) �行政の都�儀式の都�最大版図
�スサ
�ペルセポリス
�インダス川流域まで

14、ダイレイオス1世(2) �道路�知事�監察(スパイ)
�王の道(スサからサルデスまで)
�サトラップ
�王の目・王の耳(王直属の監察官)