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04 明治学院(経済)古代ギリシア史

2006年08月06日 | 復習用入試問題
04 明治学院(経済)古代ギリシア史

次の一節は『蛙』という文芸作品の一部である。これについて以下の問1~問5に答えなさい。

ソクラテスの傍らに坐りこんで
おしゃべりをしながらムゥサの技芸を捨て去って
悲劇の技の最も重大な事柄を
かえりみぬのはめでたからぬこと。
もったいぶった言葉の数々とつまらぬ屍理屈とに
無為の時を過ごすのは
正気をはずれた男のすること。
(『藤澤令夫著作集』第2巻,岩波書店より)

問1.この作品の作者は,ソクラテスとほぼ同じ時代に同じポリスで活躍した劇作家である。この劇作家はユーモアのある作品のなかで,当時の政治や文化の問題を取りあげ,風刺・批評した。この劇作家は誰か。
問2.「おしゃべり」,「庇理屈」などの悪口はいわゆるソフィストにもあてはまるが,ソクラテスとソフィストとでは「真理」に対する考え方が異なるように思われる。ソフィストの真理観を端的に表わすプロタゴラスの言葉を記しなさい。
問3.ソフィストの活躍の背景には,このポリスの民主政治が盛んになるとともに言論の重要性が高まったことがある。公職が抽選制となるなど,民主政治が最盛期を迎えたころの指導者は誰か。
問4.このポリスの民主政治は,ペロポネソス戦争中に腐敗した。腐敗の一因となった一群の扇動政治家をギリシア語で何と呼ぶか。
問5.この劇作家のようにソクラテスに対して批判的な人々がいる一方で,ソクラテスの言動に感銘を受けた人々もいた。その一人で,ソクラテスの「おしゃべり」をもとにして数々の対話形式の作品を書き,独自の哲学を発展させたのは誰か。

正解
人間は万物の尺度 ペリクレス デマゴーゴス プラトン