![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/73/f2ef430bb3526defa5cc55ed3c2f452b.jpg)
え~と、クロコンドル Zopilote からいろいろ気になることが出てきました。
コメント欄で、「ろて」の -ote 部分は増大詞かも、なんて書きましたが、
微かな記憶を辿ってみると、
ナワトル語の -tle という語尾が言いにくいためにそれが訛って -lote になった
という話を聞いたような気がします。
それで、こんな本を持っていたことを思い出して引っ張り出してみました(写真参照)。
Tlahtolnahuatilli、古典ナワトル語の15巻にわたる教科書です。
15巻たって、一冊一冊が薄っぺらくて、中は漫画とか、まあ大した量は載ってません。
いつだったか文化会館で安売りしてて、興味本位に買って、
最初の数ページでくらくらして放り出した記憶があります。
なにしろ一ページ目から机に向かった恰幅のいいおじさんが本を広げて
XIQUITTACAN QUENIN TLACEMPANAHUIA INIC YECTLI IN NAHUATLAHTOLLI!
とか叫んでるんですよ。
さっぱりわかりませんて。
しかしそれは置いて、次のページにはほっとすることにスペイン語で説明が。
曰く、ナワトル語は地上でもっとも美しい言語のひとつであり、
その音声と柔軟さと豊かさにおいてギリシャ語やラテン語にも匹敵するとか。
ほー。
曰く、北メキシコから南は遥かエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアまで話されていたとか。
ほほー。
さまざまな民族が乱立するこの地域で、ナワトル語はかつてのラテン語のような共通語の役割を果たしていたんだそうです。
よってナワトル語を学ぶことはメキシコ人の義務である!
とおじさんは主張してます。
ま、メキシコ人じゃなくても学んでもいいでしょう、たぶん。
それから文法用語の説明が少々あって、
ナワトル語はuna lengua aglutinanteであると。
これ、私は早合点して「膠着語」だと理解したんですね。
ところが、次の項目には、ナワトル語は屈折語だと書いてある。
一回目はこの辺で挫折しました。
あんまり関係ないので飛ばしてもらっても結構ですが、
屈折語というのは代表的なのは印欧語です。動詞が人称や時制で変化(屈折)する。名詞が格によって変化(屈折)する。
膠着語というのは日本語や、モンゴル語もそうだったかな? 単語単位では変化しないで、助詞をくっつけることで格や時制を表わす。
また、孤立語というのもあって、代表的なのは中国語。これは単語がまったく変化せず、文中における単語の位置で格を表わしたりします。
なので、膠着語だと日本語と似ているということに。
しかし屈折語でもある?
と混乱しました。中間的な性格の言語なのかな、とか。
しかしよく読んでみると、文法的な分類が膠着語というわけではなく、
単に、単語をいくつもくっつけて(膠着)ひとつの単語にできる、という意味だそうです。
なんだー、そんなの日本語だってドイツ語だってできるわさ。
と思ったら……。
出てきた例がこんなのです。
TIPITZONACACUAZNEQUI = Tu quieres comer carne de puerco.
「君は豚肉を食べたい」
そ、そんなこといきなり言われても。いえ、今は別に食べたくないです。
てか、さすがにこれをひとつの単語にすることは日本語でもドイツ語でも難しげですな。
いや、日本語は読点をあいだに入れなければ、これもひとつの単語と言えるか……?
KIMIWABUTANIKUWOTABETAI
うん、充分ナワトル語に対抗できるわ。
これを分解すると
TI = tu 君は
PITZO = pitzotl 豚 の語幹
NACA = nacatl 肉 の語幹
CUAZ = 動詞 cua 食べる の直説法未来形
NEQUI = 動詞 ~したい(querer)の直説法現在形
になるそうで、
ふ~~ん、少なくとも語順は日本語と一緒だなあ。
というあたりで今日は息切れ。
でもちょっと各巻の巻末にある単語リストなど眺めてみました。
すると、ありましたありました。
Huexolotl = Guajolote 七面鳥
もっと見てると
Huilotl = paloma 鳩
おおっ、鳥だよ。さらには
Papalotl = mariposa 蝶
というのもありました。
ん? papaloteってスペイン語(?)で「凧」だよな。元は蝶だったのか。
で、あ、もしかして飛ぶものが -lotl なのか?
と思ってたら
Tlatzacuillotl = la puerta ドア
なんてのも。うーむ、ドアは飛ばんぞな。
じゃ、動くもの、とか?
実は別に全然規則なんかないとか?
アホロートル Ajolotl ってメキシコ特産の動物もいましたね。
まあもうちょっと読み進めば説明が出てくるかも。
ちなみに、拾い読みしてると
calco ってのが出てました。
cal は「家」で、カルコは「家の中で」という意味だそうです。
そう言えば地名に多いですよね、なんとかカルコ。
コマルカルコとか、ショチカルコとか。
コマル Comal ってのはトルティーヤを焼く薄い鉄板のことですから、
コマルカルコってのは家の中の鉄板、ってこと。
ほえ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
って、ホントか嘘か知りませんが、納得したところで今日はおしまい。
これからときどき(あくまでときどき)勉強していくことにします。
コメント欄で、「ろて」の -ote 部分は増大詞かも、なんて書きましたが、
微かな記憶を辿ってみると、
ナワトル語の -tle という語尾が言いにくいためにそれが訛って -lote になった
という話を聞いたような気がします。
それで、こんな本を持っていたことを思い出して引っ張り出してみました(写真参照)。
Tlahtolnahuatilli、古典ナワトル語の15巻にわたる教科書です。
15巻たって、一冊一冊が薄っぺらくて、中は漫画とか、まあ大した量は載ってません。
いつだったか文化会館で安売りしてて、興味本位に買って、
最初の数ページでくらくらして放り出した記憶があります。
なにしろ一ページ目から机に向かった恰幅のいいおじさんが本を広げて
XIQUITTACAN QUENIN TLACEMPANAHUIA INIC YECTLI IN NAHUATLAHTOLLI!
とか叫んでるんですよ。
さっぱりわかりませんて。
しかしそれは置いて、次のページにはほっとすることにスペイン語で説明が。
曰く、ナワトル語は地上でもっとも美しい言語のひとつであり、
その音声と柔軟さと豊かさにおいてギリシャ語やラテン語にも匹敵するとか。
ほー。
曰く、北メキシコから南は遥かエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアまで話されていたとか。
ほほー。
さまざまな民族が乱立するこの地域で、ナワトル語はかつてのラテン語のような共通語の役割を果たしていたんだそうです。
よってナワトル語を学ぶことはメキシコ人の義務である!
とおじさんは主張してます。
ま、メキシコ人じゃなくても学んでもいいでしょう、たぶん。
それから文法用語の説明が少々あって、
ナワトル語はuna lengua aglutinanteであると。
これ、私は早合点して「膠着語」だと理解したんですね。
ところが、次の項目には、ナワトル語は屈折語だと書いてある。
一回目はこの辺で挫折しました。
あんまり関係ないので飛ばしてもらっても結構ですが、
屈折語というのは代表的なのは印欧語です。動詞が人称や時制で変化(屈折)する。名詞が格によって変化(屈折)する。
膠着語というのは日本語や、モンゴル語もそうだったかな? 単語単位では変化しないで、助詞をくっつけることで格や時制を表わす。
また、孤立語というのもあって、代表的なのは中国語。これは単語がまったく変化せず、文中における単語の位置で格を表わしたりします。
なので、膠着語だと日本語と似ているということに。
しかし屈折語でもある?
と混乱しました。中間的な性格の言語なのかな、とか。
しかしよく読んでみると、文法的な分類が膠着語というわけではなく、
単に、単語をいくつもくっつけて(膠着)ひとつの単語にできる、という意味だそうです。
なんだー、そんなの日本語だってドイツ語だってできるわさ。
と思ったら……。
出てきた例がこんなのです。
TIPITZONACACUAZNEQUI = Tu quieres comer carne de puerco.
「君は豚肉を食べたい」
そ、そんなこといきなり言われても。いえ、今は別に食べたくないです。
てか、さすがにこれをひとつの単語にすることは日本語でもドイツ語でも難しげですな。
いや、日本語は読点をあいだに入れなければ、これもひとつの単語と言えるか……?
KIMIWABUTANIKUWOTABETAI
うん、充分ナワトル語に対抗できるわ。
これを分解すると
TI = tu 君は
PITZO = pitzotl 豚 の語幹
NACA = nacatl 肉 の語幹
CUAZ = 動詞 cua 食べる の直説法未来形
NEQUI = 動詞 ~したい(querer)の直説法現在形
になるそうで、
ふ~~ん、少なくとも語順は日本語と一緒だなあ。
というあたりで今日は息切れ。
でもちょっと各巻の巻末にある単語リストなど眺めてみました。
すると、ありましたありました。
Huexolotl = Guajolote 七面鳥
もっと見てると
Huilotl = paloma 鳩
おおっ、鳥だよ。さらには
Papalotl = mariposa 蝶
というのもありました。
ん? papaloteってスペイン語(?)で「凧」だよな。元は蝶だったのか。
で、あ、もしかして飛ぶものが -lotl なのか?
と思ってたら
Tlatzacuillotl = la puerta ドア
なんてのも。うーむ、ドアは飛ばんぞな。
じゃ、動くもの、とか?
実は別に全然規則なんかないとか?
アホロートル Ajolotl ってメキシコ特産の動物もいましたね。
まあもうちょっと読み進めば説明が出てくるかも。
ちなみに、拾い読みしてると
calco ってのが出てました。
cal は「家」で、カルコは「家の中で」という意味だそうです。
そう言えば地名に多いですよね、なんとかカルコ。
コマルカルコとか、ショチカルコとか。
コマル Comal ってのはトルティーヤを焼く薄い鉄板のことですから、
コマルカルコってのは家の中の鉄板、ってこと。
ほえ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
って、ホントか嘘か知りませんが、納得したところで今日はおしまい。
これからときどき(あくまでときどき)勉強していくことにします。
さんの記事で勉強になりました。
またお邪魔します^^
亀さん、ラブ=純毛のふとん
そう思えば、いいのか。。。しかし確かに重いんですよ。既に30kg超えています。おまけに、ポポの灰だらけです。
ナワトル語は、シティで子供達が通っていた、公立小学校で、体育の授業で数を教えていました。
何で体育の授業でだったのかは、わかりません・・・
メキシコのスペイン語には、ナワトルの語源の言葉がたくさんあるんですね。
日本の北海道に、アイヌの言葉がいっぱい残っているのと同じ?
ナワトルと日本語の構造が似ているのに、びっくりしました。
実は、私、日本語の教師の見習いです。
今、日本語の文法などを勉強中です・・
膠着語、屈折語、、、よくわかりません。日本語は膠着語ですか。ちょい検索してきまーす。
「責任者を出せ」と、ウェイターに言いつけ、責任者に土下座させ、勘定をすべてチャラにさせて、知り合い中に「あのレストランのビールにはハエが入っていたといいふらす」
そんな人もいるかな(いるわけね~)
書き込みありがとうございます!
ここの主の亀です。
サイト見せていただきました。
すごく充実してますね!
またゆっくりあちこち見せていただきます。
実は私もドイツにいたころ日本語教師してました。
まあ学費稼ぎのバイトでしたけど、ベルリッツ、インリングアに市民大学、個人授業と、当時の日本経済の勢いに比例して、けっこうな数の生徒でした。
せにしえんたさんもなんですね~。いやはや、こんなネットの片隅に偶然(?)にも三人も集まるなんて、これだからネットは面白い~。
chamoyさん、これからもよろしく~!
ナワトル語は毎日とはいきませんが、少しずつ載せていきたいと思ってます。
せにしえんたさん、日本語教師頑張ってくださいね~。
教材をいろいろ、と言いたいところですが、私のは全部ドイツ語ベースなので……。
でもこのところスペイン語でも日本語の基本語辞典とか出てますよね。
ラブちゃん、30kg超えてるのか~、さすがラブラドールだ~。
ポポの灰はちゃんと振り落としてからベッドに入ってほしいかも……。
ま、ダニよりマシですか?(笑
体育でナワトル語の数字……。
知り合いの子が柔道を習ってて、日本語で数字言えると言ってましたが、似たようなもの?(どこが?
でもそう言えばあの教科書に数字は出てたかしらん? あ、気になる!
メキシコの言葉にはナワトル語やマヤ語がいっぱい混じってますよね。
スペインじゃきっと通じない(笑。
その辺ドミニカ共和国とかどうなんだろう?
なんてところもchamoyさんにお聞きしたい、興味尽きない話題ですね~。
日本人の対応、せにさん、それ、フランス人よりたちが悪い……(笑。
でも私から見ると極端な潔癖症が多い日本人の中にはいるかもですね~。
いや、潔癖症の人だと、こんな店のものぜったいイヤ、とか言い張って何も飲み食いせず、がっぽり慰謝料取って出て行くかも?(笑
chamoyさん?
ドミニカ共和国にお住まいですか、サイト見つけられませんでした。
亀さん、ドイツで日本語教師ですか、先輩!
いろいろ教えてください。私、ホントに駆け出しでして、生徒の前に立つと、頭マッシロになってしまいます。
今のところ、ベテラン先生のアシスタントですから、何とかなってますが、ひとりで説明しろといわれたら、、どうしよう
サイト、行けませんか?
変だなあ。
chamoyさんのお名前のところのリンクから、私は行けるんですけど……。
せにさんとこ、そんなに生徒さんいるんですか?
私は初心者クラスも受け持ちましたが(20~40人くらい)、
だいたいは上級クラス(と言ってもたかが知れてますが)だったので、
生徒は4人から5人、緊張も何も、って感じでした(笑。
せにさん、だ~いじょうぶですって!
生徒の誰よりも日本語できるんですから(笑。
まぁ、日本人が思いもつかないようなトンデモ質問が飛び出すことはあるでしょうけど(笑。
それが日本語教師の楽しみでもあります!
私でわかることなら何でもお答えします!
まあベテラン先生がそこにいらっしゃるようだし、chamoyさんも私より頼りになりそうですが(お時間があればですけど)。
ふぁいとだ~!
私も、がんばらねば、ナワトル語
ドミニカ共和国はスペインの植民地化から短い間に原住民(TAINO)が死に絶えてしまったので、TAINOのネイティブはいないのですが、ドミニカ共和国や他のカリブ諸国にはTAINO語の単語があったり、スペイン語の中にTAINOが残っています。(例えばHAMACAとかTIBRONなど これらはもとはTAINO語)
ナワトル語そのものを習ったことはまったくないのですが、メキシコのスペイン語の中にけっこうナワトル語から来ているものが多かったり、あと地名に多いので興味を持っているのですが、発音難しいですね~。
今回詳しく説明されている記事を読ませていただいてなるほど!と思いました。
私のサイトにも遊びに来ていただいたようでありがとうございます^^
chamoyと言う名前のところをクリックしていただければOKですが、飛ばないようなら下記のURLです。
http://chamoy.nobody.jp/
なんか宣伝になってしまいました。すみません。今後もよろしくお願いします。
チャモイさんのサイト、見てきました。名前の下に線がある人は、自分のサイトをリンクしているんですね。gooブログの見方が、まだよくわかっていません。記事のタイトルをクリックすれば、コメント欄も出てくるというのも、知らなかった・・・
みなさん、前向きに生きていらっしゃる。私も見習わなければ。
亀さん、私の受け持っているクラスの生徒は、今のところ12人です。定員16名だそうです。
20人~40人なんて。。。そんな
80の目でみつめられたら、卒倒しそうです。
生徒達は、大学生がほとんどで、みんな覚えがいいです。お医者さんと、弁護士さんも混じってます。メキシカンの優秀な人材が、日本語を習ってくれるなんて、うれしいですよね。
チャモイさん、こちらこそヨロシク!
いろいろ、教えてください。
というか、もうついでに(?)ブックマークに載せてもよろしいでしょうか?
輪が広がっていくのが楽しいです。
で、タイノ、なんて全然知りませんでした~。
が、Hamacaを辞書で引いてみると、語源に小さく「タイノ」って書いてある!!!
今まで見ても、知らないから素通りしてたんですね~。
いやあ、民族が死に絶えても言葉が残っている、なんか感動です。
せにさん、Cielito Lindo ちゃんと行けたようでよかったです。
「見れる」は本来ら抜きなんですが、私が中学生だったころの朝日新聞も見出しで使っちゃってたくらい昔から普及しちゃってますからね~。
私もときどき使ってしまいます。
生徒さんは12人ですか~、それでもけっこうな数ですね。
うーん、ドイツの教室は机がコの字型に並んでいたので、全員がこっち向いてるわけじゃなかったんですね。
確かに、いっせいに見つめられると怖いかも(笑。
ま、何事も慣れです! 頑張ってください~
で、「ろて」ですが、ドアも入ってるってことは、蝶番みたいにぱたぱたするものなのかなぁ…。(とまだ「ロテ」が気になってる私。)鳥類、チョウチョ、ドアの共通部分って「ぱたぱた」すること位ですよね