メキシコの隅っこ

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アメリカの隅っこ:ローラの家

2007-04-12 10:04:24 | アメリカの隅っこ
管理人旅行中につき、このブログは一時的に「アメリカの隅っこ」になります。
なお、コメント返しがおっついてなくて申し訳ないですが、
メキシコに帰ってからゆっくりということでご了承くださいまし~。
皆様のコメント、友人ともども楽しく嬉しく読ませていただいてます。


さて、これは日本人として外せない観光ポイントであろうということで、
ドライブの目的地のうちのひとつとして行ってきました。

ミネソタ州の東を流れるミシシッピー川、対岸はウィスコンシン州です。
ミネアポリスから少し下ったところで河を渡って、ウィスコンシン側を南下しました。
ウィスコンシン州の道は、湖畔についたり離れたりしながら、
小さな町や村を通り抜けます。
町の入り口に立つ看板を見ていると、人口数千人のところから、
一番小さな町だと121人とかいうところも。
でも寂れた村などではなくて、それなりにこぎれいなお洒落な家が立ち並ぶ、
静かな湖畔の町、という雰囲気であるのが、いかにもアメリカらしい?

そういう町のひとつ、ペピンから左に矢印の小さな看板があります。
目的地まで7マイル、とあるので、そこを曲がって走ると、
両側、未だとすっかり葉を落とした灰色の木々が立つ森のあいだを、
何もない道路がただくねくねと。
もう案内の看板もないし、本当にこの道でいいのかなあ?と不安になるようなところ。



これが実は、『大きな森の小さな家』の「大きな森」に当たるんですよね。
そして、ふと森が途切れて丘の上に出ると、右手に看板がありました。



英語がお好きな方は、ぜひ拡大して読んでください。
1867年2月7日、ローラ・インガルスが生まれた家がここなんだそうです。



氷点下の晴天のもと、ローラの小さなおうち。
中に入ってみることもできます。
本当に小さな家です。
入ったところは暖炉と作り付けのテーブル、ベンチがある居間で、
右手に小さな部屋がふたつ。
その二部屋の上が、屋根裏のようになっていて、
おそらくテレビで見たように干草をそこに敷いて子供たちが寝ていたと推測。

私たちが入ったとき、ちょうどアメリカ人の女の子をふたり連れた女性が来てました。
女の子たちはちょうどローラの本を読んで感激したところで、
ぜひともその家を見たいということで訪ねてきたんだそうです。
ああ、いいなあ、と思いました。
私も本は一通り読んだはずですが、遥か昔のことで、
その細かい内容も感動も、すっかり薄れてしまってます。
こうしてその現場を目にすると、また読み直したいッ! という気持ちは湧いてきますが、
フレッシュな感動を持ってここを訪れる子供たちの目には、
この小さな小屋がどんなに生き生きと見えるかと思うと、羨ましいですね。



テーブルの上に乗って屋根裏スペースを覗いたあとの子供たちの写真を撮らせてもらいました。



小さな部屋のうち、窓のあるほうはこんな感じです。
がっしりとした丸太を組んだ壁、
きれいに削った板で作った天井。
ただし、これはそのものではなくて、当時を再現したレプリカだそうです。



もう一度、小屋のアップ写真。
このドアは私でちょうどいいくらいの高さですから、
背の高い白人男性などだと、頭をかがめないとぶつかるかもしれません。
その辺から、この小屋の大きさを想像してみてください。

しかし……寒かった!
小屋の中は、丸太の隙間に顔を寄せれば外が見えるところもありますが、
それでも中は充分風を遮ってました。
一歩外に出ると、まあこの日特に気温が低かったこともあるでしょうが、
風上に顔を向けられないくらい、肌を切る風が吹きつけます。
『北風と太陽』という寓話がありますよね。
うんうん、北風にはコートを脱がせられないよなあ、と本当~~に思いました(笑。

ちなみに、ローラ・インガルス『大草原の小さな家』シリーズに関して
こちらのサイトにいろいろ詳しく載ってます。
この小屋についてもきちんとした説明がありますので、参照してください。
そうそう、ここにも言及されているローラの博物館は、前を通ったんですが、
今はシーズンオフだとかで閉まっていました。ちょい残念。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うおーーー!!(興奮) (あやたろう)
2007-04-13 19:28:16
観てました!!
土曜日の夕方から「大草原の小さな家」!!
こんなところで、また再会できるなんて♪
亀さん、感謝です。

大好きな番組でしたもん。
あの屋根裏部屋にあるベッド・・・
ハイジのわらでできたベッドと負けんくらい、
羨ましい「ベッド」でした。

いいなぁ・・・。実際に見てみたいものです。
いいなー! (紅茶)
2007-04-13 22:48:53
ローラの本は小学校のころ全部読みました。
どこの会社か忘れたけど、同じ会社がクレヨン王国も出してて、クレヨン信者の男子と「どっちが面白いか」で喧嘩になり(お互い、相手の主張する方を読んでいないのに…)、私が勝って男子が泣いたのを思い出しました。

ローラのおうちは実際に見たら鳥肌たちそう。亀さんいいな~!
私の細かい描写好きは、あの作品によって植えつけられたと言っても過言ではありませぬ。
小花模様のキャラコ?素材のドレス着て、綺麗な包装紙で作った紙人形で遊ぶんですよ。キャー!
ありゃ、 (森羅万象)
2007-04-13 23:25:33
「大草原の小さな家」って実話なのか! 知りませんでした!(汗
本、というよりもドラマのイメージが強いですが。そのまんまの風景が残っている(ように見える)のはすごいなあ、と感心。
こんなに小さいなんて・・・ (KLE4c)
2007-04-14 00:40:14
子供の頃に見ていたせい?それともテレビでは違っていたのだろうか?
それにしても、こ~んなに小さいなんて。

でもレプリカとはいえ、丸太を積んだ感じがふぞろいで、そこがまたなんともいい感じ。
それから考えてみれば当たり前だけど、丸太と丸太の間に隙間が空かないように半月状に削ってあるんですね、そこんところが良くわかる。
バイブル (mie)
2007-04-16 16:11:50
大草原シリーズ、TVでも何回も見ましたし
本も全部読みました~。私的には、ローラが
結婚するまでが興味深く楽しかったです。
(半分づつ出版社が違っちゃっているのですが…)
農場の少年を読んでから、ローラの本の中に
出てくる料理レシピ本で作ってみたり、もう
私の理想生活、バイブルと化しております!

1度は行きたい所、ローラの家!!博物館は
シーズンがあるのですね、良く調べて行こうと
思います。
やっとこさのお返事です (亀)
2007-04-20 07:46:24
>あやたろうさん
そうですよね~、懐かしい番組、
って年代が違うのに一緒にしちゃっていいんでしょうか?(笑
でも私もけっこう見てたんですよね、日本でもドイツでも。
そういう舞台に自分が実際に行くことになるとは想像もしませんでしたけど。
実は、ウォールナットグローブにも行こうか~、って話にもなったんですけど、
さすがに日帰りするには遠い距離だったので諦めました。
また今度、とか思ってます。

>紅茶ん
うんうん、紅茶んならきっと好きだろうな~と思ってたよ!
喧嘩に勝ったか、さすが紅茶ん!(笑
やっぱりね、数あるローラゆかりの地でひとつだけ、となったら、
この一番小さな生家を見るのがよかったんじゃないかと思う。
行けて、ホントに幸運だったな~。
紅茶んもそのうち行ってみてください。

>森羅さん
実話っていうか、ねえ。
まあ創作の部分もたくさん入ってはいるようだけどね。
でも当時のアメリカ移民の生活って意味では、確実に実話だよね。
アメリカもちょっと田舎に行くと、まだ映画に出てきそうな
「古き良きアメリカ時代」っぽいんだよねえ。
でもそれが貧乏臭くないところが、メヒコとの違いかな(笑。

>KLE4cさん
お久し振りです~。
実際にローラが生まれたころは、これよりまだ小さかった、
とどこかで読んだ記憶があります(リンクしたサイトかな?)。
外壁の丸太は丸いままでしたね~。
で、意外とまっすぐとも言えるし、顔を近づければ外が充分見えるくらい
隙間があいているところもありました。
家の中の壁板は、削ってありましたね。
当時の人たちの工夫って、すごいです。

>mieさん
そうそう、私もローラが結婚するより前、子供時代が面白かったです!
まだ子供だったから共感しやすかったのかな~、とは思いますが(私の場合)。
博物館がシーズンオフで閉まってたのは残念でした~。
mieさんもいらっしゃるときはぜひ博物館見てきてくださいね。
私も、またチャンスがあれば、ちゃんと本を読み直して行きたいと思ってます。