メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

インフルエンザマスコット

2009-05-03 03:11:25 | ニュース
なんかこう、インフルエンザ騒ぎに関してメキシコと日本の温度差を感じつつも、
その一方で、インフルエンザについての科学的な知識の欠如は実は案外変わらないの?
みたいな日本人の反応のニュースを読んで非常に残念だったり……。
日本人、学校教育はメキシコ人よりしっかり受けてるはずでしょ、
テレビでも日本語でニュース流してたらちゃんと理解できるでしょ?

日本にあるメキシコ料理レストランは関係ないですから!
メキシコから輸入されるコーヒー豆その他も平気ですから!
豚肉だって平気ですから!
豚インフルエンザにかかったって豚になるわけじゃないんですから!
今年の二月や去年の十一月や、二年前にメキシコにいた人は、ぜったいインフルエンザかかってませんから!!



政府の公式発表から一週間強、
世界中の医療機関が協力してくれるようになってようやく、
「感染疑い」の患者数と死者数、「感染確定」の患者数と死者数が
区別がつくようになってきましたね。
検査を何人につき行ったうちの何人が陽性であった、
という科学的根拠を引き出せる報告が出るようになりました。
メキシコ政府、おめでとう~パチパチパチ (←イヤミです、念のため)

私のほうは、まあ普段からそんなに出かける用事はないし、
日本大使館からも「不要不急以外の用事では出かけないように」との要請が来ているので(マジ)、
ずっと出かけてませんでしたが、
昨日のメーデーと本日土曜日、お買い物に出かけました。
ダンナに言ってもわかりそうにない消毒グッズとか一応買っておきたかったですしね。

街中は、まあまったくと言っていいくらい平常どおり。
スーパーレストランも品揃え、客足ともに私が見てわかるほどには落ちてません。
もっとも私は人混みが嫌いなので、空いてる時間帯にしか行かないってのもありますが。
私の町ではマスクをしている人は、1%くらいかなあ?
たま~に、ちらほら、という感じですね。
かくいう私もマスクは手に入ってませんので、してません。
入ってても、まだしないで大事に取っておくかもですね。
でも、噂では街中の薬局で売り切れてるそうです。
というかきっとそもそも備蓄がほとんどなかったに違いない。

カンペチェ州は感染疑いの患者が一名、というニュースは数日前に聞きましたが、
その後どうなってんだか、ネットニュースではぜんぜんわからないので、
今日は地元新聞を買ってみました。
地元と言っても、町が出してるのじゃなく、カンペチェ州のです。

我が町セクションでは、週末にディスコやバー、カンティナ(酒場)などの閉鎖、
オープンなレストランや屋台は通常営業、
患者が出たとかいう話はまったくなし。

カンペチェ州セクションのニュースでは、
感染疑いの患者がひとり入院中だけど、まだ検査結果は出ていない、と
数日前と変わらない様子。
カンペチェとタバスコ、ユカタン、キンタナローの近辺州で団結して、
対策を立てようということでいろいろ話し合いがあったようです。
ま~こんなのもどのくらい真剣にやってるのか、
本当に役に立つ対策を講じてくれているのか、
今いち頼りにならない、相変わらずのメキシコ振りではありますが、
まあよろしいでしょう。

しかしその一方で、なぜかユカタンセクションってのも、薄いですが入ってまして、
それによるとユカタンでは感染疑いの事例が増えているとのこと。
メリダのある病院は、疑いがある患者について情報隠匿したという話で、
処罰を受けるとか何とか……。
州政府が情報隠匿とかなら、あーそうだろうね、と思うんですが、
病院が隠匿してどーするよ?
という感じで、ユカタン州(州都メリダ)ではやや事態が深刻なようです。
記事もインフルエンザ関連が2ページを埋めてました。

新聞は、あと、スポーツセクションと子供セクション、
そして国際ニュースセクションがあるんですが、
国際ニュースでももちろんインフルエンザ関連がトップを埋め、
そして、これまたメキシコの独特なユーモア感覚なんでしょうかねえ?

インフルエンザマスコットの写真が。

新聞には写真とキャプションだけで、記事本文には言及がないので、
ネットで調べたら、ありました。



Achufy君(アチュフィ、くしゃみの音をもじった?)という名前だそうです。
大きさは15cm、お値段は346ペソ+送料!?
ボッタクリもいいとこだなあ。

ただしこれはさすがにメキシコでも、趣味が悪いと言うか問題視されたのか、
ネット販売で、以前にここでもCMをお見せしたフリーマーケットで出ていたらしいですが、
今はもう削除され、今度は別のところで販売中とありますが、
そこの売り文句も一部?全部? 削除されたとか。
というか、ブツそのものがすでに削除されたようですね。

まあさ、こういうのを売り出して、収益金を患者の治療に寄付しますとか、
せめて表向きだけでもいいから(いいのか?)あればまだしも、
単に面白がってるだけ、
というか、高すぎ。
それにまあ、家族友人を亡くした人たちにしてみたら、
マスコットだとぉ~?と刺されても文句言えないレベル?

とりあえずメキシコはそんな感じで、
うちの近所もこんな感じで、
パニックも暴動もなく、気長~にやってます。



これだけでは寂しいので、まあもう有名かもしれないけど、
どこかからもらってきた写真を。

オシャレマスクのおにいさん、おねえさん。
うっとうしいマスクも、こうして楽しむ精神は前向きでステキですね。

 

ワンコもマスク。



これは、犬猫などのマスコットには感染しないので心配ないですよ~、
という記事についてた写真です。

ものすごく用心深い人。

 

チューのあいさつはしないよう言われてますが、これなら……?



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7 コメント

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こちらも~ (あさひ)
2009-05-03 11:49:19
さすがにDFは日常生活がかなり制限されているようですけど、ここ(GDL)はの~んびりしてますよ。
マスクも若者中心でファッションの一部ぐらいにとられているし。
お店もほぼ通常通り、街もそんな「危機的状況」だなんてまったく感じないし。
のどかなことこの上ないです。
ただ、予防策のうがい、手洗い、殺菌はそれなりにしてますね。個人の温度差はあれど。

なんか~、日本は騒ぎすぎなんじゃね?と思ってしまうのは、ここののどかな光景に慣れて来てしまっているからでしょうかね。。。
無防備なのも問題有りだけど、疑心暗鬼も問題有り、かと。。。
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流石メキシコ (忍者)
2009-05-03 14:26:50
日本では誰もが市販品をそのまま使うのに個性豊なデザインで自分だけの物を身に付けるのは素晴らしいですね
段々色々な形やデザインの物が市販されルチャリブレのマスクの様にコレクターアイテムになるのではないでしょうか
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インフルエンザマスコット… (紅茶)
2009-05-03 23:39:30
デザインが微妙にかわいいのがまた何とも…
まあでも実行に移すかどうかはともかくとして、これくらいの余裕で物事を考えられる人って大物なのかも?

ワンコのマスク姿に癒されました。かわいいじゃないか!
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お疲れ様 (カイマン)
2009-05-04 10:20:32
もう間もなく終わりますよ、この騒ぎ。だって皆もう飽きてきましたもん。メディアが期待するような劇的な展開は望めそうもなくなってきたし、そうなりゃ、政治家も張り切り甲斐がないし、役人はやれやれ良かっただし、学問的に関心のある人達は引き続き地味に研究を続けてくれるでしょう。後になれば何でもいえるでしょうけど、、、、
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Unknown ()
2009-05-04 13:35:34
>あさひさん
そちらもそんな感じなんですね。よかったです。
焦ったりパニックになっても仕方ないですしね、気長にやらないと。
あまり軽視するのも問題だと思いますが、日本は騒ぎすぎ、同感です。
まだ患者が見つかってもいないうちから……と思ってしまいますよね。
こういうのは最初の対応を間違えずに(そこそこ)きちんとすれば
充分押さえられるものだと思うんですが……。
でもまあ島国だから怖いとか、最近イヤなことばかりだからつい悪いほうに考えてしまうとか、
何かいろいろあるのかもですね……。
ともかくメキシコ、この調子で何とか切り抜けてほしいです。
そろそろ社会問題が出始めてはいるようですが、そんなのはたいしたことじゃないですしね。
そちらも予防に怠りなく、お元気でお過ごしください。

>忍者さん
こういうところにメキシコ人のたくましさを見てしまいますよね。
実際にはメキシコシティと言っても日中はけっこう暑く、
マスクをつけ続けるのはかなりうっとうしいんじゃないかと思うんですが。
それをこうやって、楽しみに転化していくのは知恵だなあと思いました。
いろいろ楽しいのが出てほしいですが、その前に機能のほうをしっかりと、
本末転倒にならないようお願いしたいものですね(笑。

>紅茶ん
そうそう、ストレスためるとよけい罹りやすくなるって言うしね。
てか、こんなの大物って言ってたらメキシコ人みんな大物です。
最初に発生したのがメキシコで、実はよかったのかもね!?
ワンコ、かわいいよねえ、なかなか似合ってるでしょ?
うちのには、特大マスクでないと耳に届かないなと思って諦めましたが(というか人間もしてないし)。

>カイマンさん
いえいえ、お疲れさまと言っていただけるようなことは何もしてませんが。
この件に関しては私は、珍しくメキシコ政府の初期対応はよかったと思ってます。
有無を言わさず全校閉鎖で、私も最初は大げさなと思ったんですが、
そのおかげでこのくらいでどうにか収まりそうですしね。
メキシコ人も思ったよりずっと統制の取れた行動を見せてくれましたし。
さすがメキシコの底力、と身贔屓でも何でも誉めてやりたいくらいです。
しかし初めて政治家にちょっぴり同情してしまいました。
こうやっていい対応をして大事にならずにすんだら、大したことでもないのに騒ぎやがってと言われ、
対応を間違えて大事になれば、当然無能を罵られますよね。
まあ普段の信頼のなさで、自業自得と言えばそれまでですが。
とにかくここで油断して、毒性の強まった第二波に大打撃を受けないよう、
しっかり事態を見極めておいてほしいものです。
本当は、ここからが目に見えない部分での勝負かなと思っています。
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かわいくない (かおっぺ)
2009-05-05 20:10:21
なんだか、かわいくないけど可愛いマスコットですね。ふざけ過ぎかもしれないけど非常に好感が持てます。だって、どんな形しているのかわからないのに、勝手にイガイガ付けて、なんとも愛らしい。
豚インフルにかかって豚になるっておかしいですね。そりゃそうだと頷きました(笑)早く収束してくれることを祈ります。
今日は、アメリカが毎年流行る(通常の?)インフルエンザに比べれば、そんなに問題視するほどの流行はないと言っておりましたが、なんだかなぁ。大騒ぎしていたようにも思えたけど~。
しかし、どうしてそういうウィルスが発生するのか、出どころは関係なしに気になりますねぇ。

亀さんは滝のような雨のなか、生活しているんですね。すごい写真でびっくりしました。しかし、メキシコはめりありのある四季のようなものがあるんですね。
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かわいくないですか…… ()
2009-05-06 08:13:43
>かおっぺさん
かわいくないけどカワイイ、どっちなんだーー!(笑
このイガイガはたぶんですが、
ウィルスのエンベロープ(核酸を包む蛋白質の膜)の外側についている
糖蛋白質(HとかNとか言われてインフルエンザウィルスの種類を特徴づけているもの)のつもりじゃないかと。
ちなみに、今朝のナショジオで、今回のインフルエンザのウィルス写真が出てました。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009050501
やっぱり似てないか……。

メキシコの医療制度が手際悪いせいで死者を出したりして、
それでちょっと必要以上に大げさになっちゃったってところはあるかもですね。
ただやっぱり、季節性インフルエンザなら健康な若い人が治療を受けなかったからといって
死んでしまうようなことはないはずなので、その点については
まだこれからも注意が必要だと思います。
これからさらに変異して毒性が強まる可能性も含めて。
出所を特定するのは難しいような気もしますが、
メキシコではこの病気になった豚が発見されてないのは気になりますよね。
どうしてこういうウィルスが発生するかのメカニズムは、まあほぼ解明されているのかな。
豚は鳥インフルエンザや人インフルエンザにも罹りやすく、それらに同時に罹患すると、
豚の細胞内でウィルスのミキシングが起こり、これまでと違うタイプが生まれてしまう、
ということらしいです。

滝のような雨、そーーーなんですよッ!
誰もそこには反応してくれなくて(笑)、
先日、前にここに住んでいた友人と電話でしゃべってたら、
あれは知らない人にはわからないでしょうって言われて(笑。
やっぱ、そう? あのすさまじい雨音と、流れ落ちるというより
なだれ落ちる水量は、今度は動画で撮ってアップしなきゃダメかなあ?
と思ってたんですよね~。
メキシコの季節はメリハリはあんまりないですが、
一応雨季と乾季とノルテ(北風)の季節と言われてます。
春夏秋冬っていうのとはだいぶ違いますね……。
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