メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

雨季に入りました

2009-04-29 13:48:19 | ニュース
こっちではな~んにも書いてませんが、アクセス数だけが増えている……。
ので、インフルエンザの話はミクシィのほうで書いてたんですが、
まあこっちでも一応ちょこっと書いておきますか。
ミクシィ見られない人ももちろんいますもんね。

と言っても、むしろ日本のほうが情報出回っているらしくて、
私が書いても別に新しいこともないんですが。

とりあえず、私が住んでいるところはメキシコシティから1000km以上離れ、
ジャングルの真ん中と言っていいくらい高温多湿のところ、
しかも、幸いなことに雨季に入りました。
メキシコシティやそれより北でも、雨が降れば少しはマシになるでしょうか?
ともかく、私の住んでいるところでは患者が出たという話もなく、
あったとしてもそんなにすごい感染するとは思えないので大丈夫です。
それでも一応、用心はして、不要な外出は避け、
手洗いうがいを励行し、握手などもしないようダンナにきつく言ってます。
日に日に拡大しているようですが、
これで何とか押さえ込んでもらえるといいんですが……。



ところで、当初の「豚インフルエンザ」って名称が、
今日あたりから日本のメディアではいっせいに「新型インフルエンザ」に変わってますね。
そういうところ、日本って統制が取れててすごいよなあと思います。
ま、スペイン風邪にちなんで、メキシコ風邪にならなくてよかったです。
いや、将来はそうなるかもだけど。

いろいろ読んでいると、菌の発生地はメキシコなのか米国なのか?
スペイン風邪も、そもそもは米国が発端だったそうですね。
今回のも、情報が曖昧ですが、どうも米国で3月くらいから患者が出てたっぽい?
まあその辺は日本のほうが情報早いでしょう。
とにかく、メキシコでは大量の死者が出ているのは確か。

日本語サイトなんで、ご存知の人も多いかもですが、
私が見たうちの、科学的な説明を多少なりともしているところを
リンクしておきます。
ナショナルジオグラフィックの「豚インフルエンザに関するQ&A
ワイアードの「豚インフル:「死者は25歳から45歳」の理由や発生源情報

後者の下のほうには参考になるサイトへのリンクがさらに。
もっとも、英語みたいなので、私にゃ見る気も起こりませんが……。
それよりもワイアード記事の「シリーズ写真」のところをクリックすると、
flicklっていう写真共有サイトに飛ぶんですが……
そこに書き込まれているメキシコ人たちの意見に、ちょい愕然。
ここってメキシコの(いや世界の?)2ちゃんなんですかね?
こんなのは、ごくごく一部の若者、もとい、馬鹿者たちだと思います。
私が見聞きし、話をする範囲のメキシコ人はもっときちんと
事態を把握し、冷静に、自然災害には黙々と耐えるメキシコ人らしさを発揮して、
自己防衛と感染拡大の防止に努めています。



で、私の住んでいるところは湿度が高いので大丈夫、
と漫然と思ってたんですが、
実際のところ、どのくらいだと大丈夫なんだろう、と興味が湧いてきました。

ちょうど、上にリンクしたナショジオのサイトの関連記事に、
インフルエンザが冬に大流行する理由」なる記事があって、
相対湿度ではなく、絶対湿度が高いとインフルエンザ菌は死滅すると。

絶対湿度って何よ、どうやって計算すんの? と調べてみたら。
まずはこんな計算ページがありました。便利便利。
湿度計算シート

ここの気温のところに数字を入れると、全部計算してくれる。
ので、こちらのページとかから、たとえば私の住んでるところの
気温と相対湿度と気圧を記入します。
記入してエンター押すだけで計算してくれるよ~、すごい。
グレイのボックスにいろんな数字が出てきますが、
インフルエンザ菌の増加に関係あるのは「容積絶対湿度」だそうですので、
そこをみると、たとえば比較的涼しい現在、気温は28度、相対湿度は79%で、
絶対湿度は21.49g/m3と出ます。
へー。
多いのか、少ないのか?

で、さらに調べたら、インフルエンザ菌はこの絶対湿度が11g/m3以下になると増えるんだとか。
11g!!
うち、楽勝やん。
道理で、普段からインフルエンザなんか縁がないと思いましたよ。

……まあ、ってことはもう何年もインフルエンザかかってなくて、
免疫も抗体もないってことかもですが。

インフルエンザの流行と絶対湿度の関係に関する詳しい数値は
こちらのブログ記事などを参照してください。
もう、勝手にぼんぼんリンクしまくってすみませんが。

で、たとえばメキシコシティの現在(深夜を回ってますが)の気温その他を記入。
気温20度、相対湿度32%、気圧1027mb(高いなあ)。
絶対湿度は、5.53g/m3……。
インフルエンザ、これは流行るよ。

メキシコ在住の皆さん、ご自分とこの絶対湿度を計算してみてください。



ともかくも、インフルエンザが猛威を振るわないためには、
湿度、雨!

で、こないだからぼちぼち、しょぼい雨が降ってはいたんですが、
今日、さっき、サッカー見てたら大雨です。

やったーーー、本格的な雨季だ!
と言えるくらいのざんざん降り。

で、以前、雨垂れの写真を撮りたかったのにうまくいかなかった、
そのリベンジ~。


遠慮なくざばざば降ってるとき。


ちょっと雨足が緩んだとき。

これ、ちょうどお隣の家が駐車場に屋根をつけて電器をつけて、
そこに水の膜が透けて、きれいに撮れたんですね。
ざばざばと降ってる感じ、わかってもらえるでしょうか?

まあ普段は、というか今日も、
雨が降り出すと、テレビは映らなくなるし、停電はするし、
雨漏りはするし、あちこちカビは生えるし、
いいことと言えば、降ったあとすっきり涼しくなることくらいだったんですが、
今回は、
降れ~降れ~もっと降れ~~♪
ですね。

メキシコシティや中部高原地帯などの普段乾燥しているところも、
雨季に入れば多少は雨が降るでしょうし、
そうなればインフルエンザもちょっとは勢いを失ってくれないかなあ。
5g/m3くらいしかないところに、雨が降っても7gくらいにしかならない?

こっちの雨をお裾分けしたいくらいです……。

とはいえ、今回の菌がどんなパワーを持っているかはまだわかってませんので、
油断はしないで、予防には引き続き努力を怠らないようにしようと思います。


最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みんみん)
2009-04-29 15:41:19
なるほど。
メキシコに加湿器売ってるといいですね。
こっちは冬に加湿器大流行だったよ。私も買ったもん。
抗体ができるまでの3か月くらいはいろいろ大変だろうね。
ともあれ、お気をつけてお過ごしください
返信する
>みんみんさん ()
2009-04-29 23:08:10
シティとかあっちのほうは加湿器で何とかできるといいですよね。

と言いつつ、この記事、深夜に書いたので大事なところが抜けてますが、
湿気によって菌が活発でなくなるというのは、空気感染の率が低くなるというだけで、
接触感染(握手とか)はまた別の話だと思うので(乾燥してるところよりはマシでしょうが)、
特にメキシコ在住の皆さん、そこらは誤解しないでくださいね~。

にしてもホント、いつまで続くんでしょうねえ、これ。
みんみんさんもこれを機にいろいろ勉強しているようだけど、
惑わされずしっかりした知識を身につけるのはいいことですよね。
日本はこっちから見てると、満員御礼密室列島、って感じだからなあ、
いったん感染者が出ると大変だと思うけど、その分体制もしっかりしてるよね。
お互い、パニクらず軽視しすぎず、冷静に気をつけましょう。
返信する
さすが、目のつけどころが違う! (金太な郎)
2009-04-30 05:17:21
やってみました。「絶対湿度」計算。
こちらも20を超えてます。
ついでにあちこちの都市をやってみて(占いみたいで面白かったです)勉強になりました。
今日、銀行に行ったら3割の人がマスクしてました。(私も含む)
並んでいる列の中の一人が咳き込みました。
みんな思わず、その人に背を向けました。
公共の場で、くしゃみも咳もできませんね。
返信する
ご無事で何より (ぼこしゅう)
2009-04-30 08:29:26
こんにちは。特派員亀さんの記事ももちろん面白いのですが、今回の騒動に限っては「亀さん、ご自身がどうなのか?」が最大の関心事ですよ~。インフルエンザが飛び火することがなさそうで、ひとまず安心です。警戒レベルが4から5に引き上げられましたね。友人の会社ではメキシコ出張厳禁になってしまったそうです。ワクチンが出来て検疫体勢が充実し、早く収束してくれるといいですね。
返信する
Unknown (africa)
2009-04-30 10:58:21
私も、亀さんは大丈夫かなあって心配してたので、ひとまずほっとしたよ~。
しかし、今日のニュースでは、メキシコから米国の親戚に遊びに行ってた赤ちゃんが感染して死亡して、米国で死亡者が出たってことと、メキシコ旅行に行ったニューヨークの学生40人が感染が確認されたって話で、日本では思い切り「メキシコに行ったら最後」報道で、アメリカ発生説はないっす。
フェーズ3警告が発せられた時の、二本のニュースはさ、「そのせいで豚肉の売れ行きとメキシコ料理店の客入りに影響が出ている」って報道ばかりで、はなっから対岸の火報道だったのに驚いたよぉ。島国だから大丈夫って気がどこかにあるんだろうかね。
フェーズ5になるの速かったね。あー、しかし、まじで子供の頃の映画みたいなことになってて怖いっす。
返信する
Unknown (africa)
2009-04-30 11:02:04
あー悪文打ち間違い、ひどい(涙)書き直せないから、諦めた。お許しを~。
返信する
Unknown ()
2009-04-30 11:56:06
>金太な郎さん
むふふふ、楽しんでいただけました~?
よかった、頑張って(?)書いた甲斐がありました!
すごい違いが出てきて、面白いですよねえ。
やっぱりこの辺、ユカタンのジャングルに守られてるなあって思いました。
逆に、シティとかその周辺の乾燥具合には愕然……。
あのあたりの人たちにはしっかりと、何重にもマスクをつけて、気をつけてもらいたいですね。
でも、今ホントにうっかり外でくしゃみもできませんねえ。
埃が鼻に入ってのくしゃみでも、白い目で見られそう……。
金太な郎さんも、お気をつけください。

>ぼこしゅうさん
ま~たまた、ぼこしゅうさんたら~。
だから、私が住んでいるところはインフルエンザなんか広がりませんって記事じゃないですかッ!
まあシティ帰りの知り合いとあいさつのチューしたら移っちゃった、てな可能性だってありますが、
まあ今どきそんなことしてたら、まさに「自己責任」ってやつですかね?
とはいえ、ご心配いただいたのは素直に嬉しいです、ありがとうございます。
特派員(???)といえども、危険なところへ飛び込んではいきませんので、
これからもきっと大丈夫です、ご安心ください~。
もうこれ以上ひどいことにならないといいんですけどねえ。
何とか短期間で押さえ込んでほしいものですね。

>africaさん
誤変換なんかはへーきへーき、ウィルスの突然変異に比べれば無害でかわいいもんよ!?
そう、africaさんとかがここ以外であんまり接点ない友人だから心配してるかなあと思ってたのよね。
米国が最初ってのは、私は日本語の記事で見たんだよ?
えーと、と探したらたぶんここ。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090427-OYT8T00290.htm
記事そのものには何も触れてなくて、写真の「これまでの経緯」とやらに、
ニュースを最初から追ってる人には当然の知識みたいに、
カリフォルニア州での発症例とか書いてあるからさ~。
日本ではそういうことになってるのかな?とか思ってた。
とにかく日本と日本人は、メキシコみたいにスッチャカメッチャカで言葉が通じない人もたくさんいてテレビなんか見ない人たちもいてインフルエンザなんて単語知らない人もたくさんいて予防接種なんか怖いからイヤですって言う人たちが都市部でもいくらでもいる国とは違うんだから(あー長ッ)、
きちんと科学的な根拠と判断でもって冷静に対応してくれる、と思いたいけどなあ。
豚肉がどうしたって~? コラ。
インフルエンザにそんなもんでかかるわけがなかろうに。
日本ってのもそういう意味で変な国だよねえ。
でもむしろ、対岸の火事と思っててくれるほうがこっちとしてはありがたいけど?
しかしホント、これ、どこまで行くんだろうね。
返信する
うちの方は (monjablanca)
2009-04-30 14:23:49
幸いまだ感染者が発生してないんですけれど、それを
「政府が情報を隠しているからだ!」と言い出す人がいて、
いやそれ、グアテマラの政府にはそんな能力ありませんから!
って思うんですけれど、ちょっと疑心暗鬼になているのかなぁ~。

メキシコと国境を接していることもあって、今のところはまだ対岸の火事ですけれど、
ここにもやってくるのは時間の問題だろ!
と思われ、まあ仕方ないのかもしれないけれど。

実際、報道も医療面からのアプローチがほとんどで、
科学的に説明してくれてるものがありませんからねぇ。
亀さんの解説?を読んで、かなりすっきりしました。

グアテマラシティーも一応大丈夫かな。
計算してみたら12をちょっと越えるくらいでした。
ウチ、そんなに湿度高かったっけ?って思ったんですが、
今日も少し雨が落ちてましたねぇ、
今年は雨季が早いという予報でがっかりしていたんですが、
案外これは不幸中の幸いだったのかも。
何にしても、これ以上患者さんが増えないことを祈ります。

あ、そ言えばティフアナまでサッカーしに行ってたウチのU-17代表、
帰ってきたら早速隔離されてしまいました。
もちろん感染してるってわけじゃないんですが(今のところ)
とりあえず5日間の経過観察だそうです。
早くお家に帰りたいだろうにね。かあいそ。
返信する
Unknown ()
2009-05-01 09:01:33
>monjablancaさん
情報隠匿する能力のない政府、ってのも何だかかわいらしくていいですねえ~。
などと言ってる場合ではないのかもしれませんが。
グアテマラとメキシコ、国境を接しているとはいえ、そのほとんどはジャングルの中、
飛行機での行き来がどのくらいあるのかわかりませんが、
とりあえずグアテマラシティも湿気は充分なようでよかったです。
私も雨季が始まるとあれやこれやで頭が痛いんですが、
今回だけは本当にありがたいくらいですよね。

いよいよ日本でも患者が出てきたようで、
まあ日本は管理も医療機関もしっかりしてるから大丈夫でしょ、
とは思うんですが、それはこちらから見ていての意見で、
日本からはお叱りを受けるかもですね……。

しかし実体が掴みにくいのはある程度仕方ないとしても、
患者数や死者数がはっきりしない上、
実際の確実な検査がどの程度進んでいるのか疑わしい報道ばかり。
もうちょっと何とかならんもんかね、と思ってしまいますが……。

昨日の段階でですが、テレビでメキシコ各州の感染状況が図になって出て、
それによると北のソノラ、バハカリフォルニアスール、
そして南部のタバスコ、チアパス、ユカタン、キンタナローは
患者数ゼロになってました。
で、カンペチェだけが両側を2州ずつゼロに挟まれて、ぽつんと黄色。
感染疑いの患者がいるらしいので、調べてみたら、
ひとりだけインフルエンザ様の症状で入院したらしいです。
この広いカンペチェ州のどこだかは書いてないんですよね。
私の住むところは石油関連の外国大企業がいくつも入っていて、
カナダ米国、それにシティなどから人の行き来も多いので、
患者がここだとしても不思議はないんですが、まあひとりだしな~。
この5州だけで日本くらいの大きさですかね?

とはいえ、ソノラやチアパスに患者がゼロと言われたって、
それは「わかっている範囲でゼロ」だろ、と呟きたくなりますからね。
まあ本当のところはどこまで行っても決してわからないのかもしれません。

ともかくも、そちらは都会ですから、いったん患者が出ると広まる可能性はあります。
空気感染しなくても接触感染しますからね。
でもそれは気をつけていれば避けられることですから、まだしもでしょうか。
monjablancaさんも、情報に気を配って、お気をつけください。

U-17のグアテマラ選手たち、こちらでは、帰りの飛行機が乗り継ぎ悪くて、
メキシコシティで6時間も待たなきゃいけないことになった、
てな話がニュースになっていました。
それでやっと帰ったら今度は隔離とはかわいそうですが、
まあ国中の健康のためですからね。
何事もなくおうちに帰れるといいですね。
返信する
Unknown (nao3)
2009-05-01 12:41:50
ほおぉぉ、湿度が関係あるんですね、どうりで日本では冬に流行するはずだ。
んでもって日本は「フェーズ5ですっ!」ってエライこっちゃ的な報道の一方で「冷静に生活してください」みたいな。
「邦人に感染者有りっ!!」とチョット興奮気味にコメントしたアナウンサーが「冷静に対応し感染防止に努めましょう」って・・・・・。
上司にいたっては「おまえ、メキシコに滞在してたけど大丈夫か?」って・・・俺、2年前ですから。
いま発症したら何インフルエンザやねん?
ともあれフェーズ5ですからね、空港などの国際的な場所には気をつけたほうがイイかもしれません。
とにかくはやく終息するといいですね。
返信する