クーデター / No Escape

2015-10-04 | 映画






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僕が初めて見たオーウェン・ウィルソンのシリアスな映画。
共演は、5代目ジェームス・ボンドのピアース・ブロスナン。

アメリカ人でエンジニアのジャック・ドゥワイヤーは、新しい出向先の東南アジアのある国に家族4人と向かっていた。
実はその17時間前に、アメリカ傀儡の国王と政府を倒すため、反乱軍が国王の暗殺を遂行し、大きな暴動の準備が進められていた。

現地の空港に到着したが、手違いで向かいの車が見つからず途方に暮れていると、飛行機で知り合った、この国を何度も訪れているイギリス人のハモンドが、彼が乗る友人の車をシェアしてくれる。
ジャック一家は、丸一日をかけた長旅の疲れを、外国旅行者が宿泊する高級ホテルで癒した。
翌日、ジャックが、英文の朝刊を買いに街に出ると、大勢の暴徒化した民衆と警官隊の抗争に巻き込まれる。
何とかホテルに戻るが、そこにも外国人、特にアメリカ人を狙った暴徒が、なだれ込んできた。
彼らは外国人と、それをかばうホテルの従業員を次々に殺しはじめた。
ジャックは、同じホテルに宿泊していたハモンドの力も借りて、2人の子供と妻を連れて、屋上まで逃げのびるが、そこにも反乱軍のヘリコプターが来て、屋上に逃げ延びた人たちを機銃掃射する。
彼のとっさの判断で、妻を隣のビルにジャンプさせ、子供たちを放り投げるようにして彼女に渡し、間一髪で暴徒たちから逃れるが、街は暴徒で溢れ、警察は壊滅状態だった。
保護してもらう為に、アメリカ大使館に向かうが、暴徒たち中でも一番凶悪なリーダー格の男が率いるグループに見つかってしまい、妻がレイプされそうになる。
と、どこからか、またハモンドと彼の現地の友人が現れ、彼らを救ってくれる。
ハモンドは、諜報部員で、暴動の原因になったアメリカの大企業が、この国の水源ををコントロールするためのオペレーションに関わっていたという。
アメリカ大使館も破壊されたため、川を渡って隣のベトナムへ逃げるとハモンドが提案するが、またそこにも銃を持った男たちが近づいけ来る。

思ったよりも、ハラハラドキドキの映画だった。
ピアース・ブロスナンは、結構はまり役だったけど、オーウェン・ウィルソンがここまでシリアスなストーリーに合うとは。
いつもの飄々としたコメディとは、全く違く彼が見れた。
少しはシリアスな、今後展開するのかなっと思ったら、彼の次回作って「Masterminds」って出演者から想像がついてしまう、お馬鹿コメディそうだし、その次はあのお馬鹿作品の続編「Zoolander 2」だし、また元のフィールドに戻るらしい。 



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マイ・インターン / The Intern

2015-10-04 | 映画






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アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの新旧の演技派が共演する、ちょっとコミカルはヒューマンドラマ。

ベン(ロバート・デ・ニーロ)は、40年以上の人生を仕事一筋に生きて来たが、定年後妻を失い、趣味もない老後の時間を持て余す老人。
ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、1年半前に立ち上げたファッションの通販サイトで大成功を収め、夫と最愛の娘と、忙しくも幸せな生活を送る経営者。
そんなジュールズの会社で、社会福祉のために定年したシニアをインターンに起用する制度をはじめる。
気晴らしにと応募したベンが採用され、ジュールズ付きのポジションに起用される。
しかし、もともとシニアインターン制度自体も忘れていたジュールズは、彼にペースを乱されたくないため、パソコンと机を渡して雑用さえも頼まない。
それでもベンは、周りの若者たちとすぐに解け込み、彼の経験から来るアドバイスで若者たちから一目置かれるようになる。
ひょんなことから、ジュールズの運転手をすることになったベンは、彼女の母親とのギクシャクした関係や、まだ働き盛りの彼女の夫が主夫をつとめる、彼女の私生活を垣間見る。
家族のため、従業員のため、そしてお客のために、まさに寝る間も惜しんで働くジュールズの姿に、歳を超えて尊敬を払うベンに、彼女もベンの声に耳を傾けるようになる。
ベンのマーケティングの経験を知ったジュールズは彼に、不振の地域の売り上げやウェブサイトのアクセスの分析を依頼するまでに信頼関係を深める。
そんな時、ベンはジュールズの夫の浮気現場を見てしまう。

いい映画だった。
映画館で、作品が終わると拍手が起きた。
アン・ハサウェイは、いつも通りさわやかで嫌みがなく。
デ・ニーロも、自然で元気なおじいさんを演じて。
今の若者が使わなくなった、皮のアタッシュケースや、アメリカではもう存在すらしていないようなハンカチのエピソードなんか、面白かった。
夏休みの大作のシーズンと、11月くらいからはじまるアカデミー賞向けの作品群の合間で、健闘した映画でした。 


トリビア
監督は、はじめジャック・ニコルソンにベンの役をアプローチした。

ジュールズ役には、リース・ウィザースプーンがキャストされてたが、アン・ハサウェイに交代された。


アン・ハサウェイとデ・ニーロのインタビュー




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オデッセイ / The Martian

2015-10-04 | 映画






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「インターステラー」でも宇宙に取り残されたマット・デイモンが、今度は火星に取り残された不運だが、不屈の宇宙飛行士を演じている。
監督は、やっぱり宇宙作品大好きな巨匠リドリー・スコット。

火星の調査隊のメンバーだったマーク・ワトニーは、嵐のための緊急脱出の際、事故に合い一人取り残されてしまう。
限られた食料しかなく、通信機も故障して地球との連絡も取れないワトニーは、一度は死を覚悟するが、植物学者の知識を生かし、火星でジャガイモ栽培を成功させ自給自足の生活をはじめる。
地球に帰還途中の彼の仲間も、NASAも、彼が死んだと思っていたが、火星の地表をモニターしている調査員が、火星基地の機材が明らかに動いているのを発見する。

NAZAは、彼の生存は確認したが、次の調査隊が火星に行くのは4年後、今すぐにロケットを発射させても7ヶ月はかかる宇宙に取り残された男を、餓死する前に救う方法は、考えられなかった。
しかし、その後ワトニーの機転で、1997年のマーズ・パスファインダー探査機を発見し、地球と連絡が取れるようになる。
ワトニーが、食料の供給を一年近く延ばしていること知った、NASAは、彼の救出計画を立てる。
しかし、食料補給の無人ロケットは、出発を急いだせいで、大気圏内で爆発し、次の有人ロケットの時まで、彼を生かす方法は途絶えてしまう。

この作品は、信じられないかもしれないが、かなりコメディタッチで描かれている。
クスッと笑わせるシーンがいっぱい。
マット・デイモン演じるワトニーの希望を捨てない、知恵と努力のシーンが、コミカルに進む。
たぶん、あんな状況になったら楽観的にならないと生きていけないのかも知れない。
そんな中で、一度だけワトニーが吐き出した絶望感が、また印象的だった。
そんな彼が、もう一度気を取り直し、仲間を信じ、淡々と火星脱出の準備をして、いよいよ死を賭けた離陸の時、主人公と一緒に涙が出て来た。

マット・デイモンを囲む、俳優陣もとっても良かった。
「インターステラー」でも共演したジェシカ・チャステイン、女性コメディアンで出てくるだけで面白いクリステン・ウィグ、僕の大好きな名脇役のマイケル・ペーニャ、ますます渋くなるショーン・ビーン、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォーと、豪華な共演者たち。
もちろん、リドリー・スコット作品らしく、火星と宇宙の映像は素晴らしく、3Dで観た価値あり。

10月公開作品では、歴代でアカデミー作品の「ゼロ・グラビティ」に次いで2位の五千五百万ドルで、メガヒットの気配がするおすすめ作品でした。
日本では2016年の2月公開予定らしい。
何で、「オデッセイ」なんて邦題なんだろう。「火星の人」でいいのに。 


トリビア
マット・デイモンの火星のシーンは5週間連続で撮影され、彼のこの映画のスケジュールは終了した。そのため、彼が殆どの共演者と実際に会うのは、映画のキャンペーン旅行の時が初めてだった。


出演者と監督が、宇宙にいる宇宙飛行士にインテビューしてる




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