子供たちでにぎわうゲームセンター。
営業時間を終えると、ゲームの中のキャラクターたちの時間がはじまる。
各ゲームのキャラの本当の生活があり、電気のコンセントを通してキャラたちが、行きかう世界があった。
「フィックス・イット・フェリックス」というゲームは、「ドンキー・コング」系のゲームで、数十年前に作られた8ビットの古いゲーム機。
そのゲームの中で、フェリックスに対抗して、ビルの窓を壊す悪役のラルフは、プレーヤーだけでなく、共演のキャラにも嫌われる自分の仕事に悩んでいた。
悪役キャラのグループセラピーで、「何とか悪役から足をあらいたい」と相談しても、悪役仲間には相手にされない。
意を決して、「ヒーローズ・デューティー」と最新のシューティングゲームに紛れ込み、敵の本部に一番乗りして金メダルをもらい、仲間達に自分を認めさせようとする。
シューティングゲーム内のキャラたちと全く違う動きをしたラルフは、偶然に金メダルを取ることが出来たが、その後にミスをして自分のゲームではなく、「シュガー・ラッシュ」というゲームに飛ばされてしまった。
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ドンキーコングのパクリ?
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8ビットのラルフ
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8ビットのフェリックス
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悪役に疲れたラルフ
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金メダルを目指した、最新シューティングゲームに入って行く
「シュガー・ラッシュ」は、お菓子の世界で女の子のキャラたちがレースをする、スターウォーズのポッドレースを彷彿させるゲーム。
ラルフは、そこで最初に会ったヴァネロペというお転婆な女の子に金メダルを取られてしまう。
「シュガー・ラッシュ」の世界は、本人もレーサーであるキャンディ大王に支配され、十数人の女の子キャラ達がトップを争いカーレースをしていた。
但し、ヴァネロペは、彼女のキャラのプログラムにバグが入っているため、大王をはじめ、みんなから除け者にされて、レースに参加させてもらえなかった。
どうしても、レースに出たいヴァネロペは、ラルフから奪った金メダルを次のレースの参加料として使ってしまう。
ラルフは、彼女が優勝したら金メダルが戻ってくるという言葉を信じて、彼女の練習を手伝うことにする。 最初はぶつかり合っていた二人だが、次第に友情が芽生えてくる。
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こんなに可愛い世界に飛ばされたラルフ
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みんなから仲間外れにされるが元気よく生きているヴァネロペ
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怪しいキャンディ大王
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ゲームのすべてのキャラがヴァネロペを邪魔者扱いしてる
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カルホーン軍曹もお菓子の国にやってくる
一方、悪の主役を失った「フィックス・イット・フェリックス」の、フェリックスがラルフを探しはじめる。
最初に「ヒーローズ・デューティー」に行くとカルホーン軍曹という、マッチョな女性キャラに出会う。
二人は、ラルフと、彼と一緒に逃げだしたカルホーン軍曹が追いかける“サイバグ”を探しに「シュガー・ラッシュ」と入ってくる。
ラルフとの練習で、みるみる運転の腕をあげるヴァネロペ。
そして、何故か必要以上にヴァネロペのレース参加を阻止したいキャンディ大王。
そんなキャンディ大王がラルフに、ヴァネロペは本来このゲームに存在しないバグキャラクターなので、彼女がレースに参加すると、ゲームにバグがあると思われてゲーム機自体が廃棄されてしまうと告げる。
そして、この世界のみんなを助けるには、ヴァネロペをレースに参加させない事なのだとダメ押しをする。
ヴァネロペと深い友情を築いていたラルフは、彼女だけを助けるか、ゲームの世界のみんなを助けるかを迷った末、彼女の車を破壊してしまう...
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喧嘩しながらも、仲が良くなっていくヴァネロペとラルフ
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レースに出ることを夢見ていたのに
この映画は、もちろん子供が楽しめるディズニー映画だが、たぶん80年代、90年代にゲームに夢中になった大人の方が数倍も楽しめる映画。
懐かしいゲームキャラクターがいっぱい。
パックマンのモンスター
スーパーマリオブラザースのクッパ
ストリートファイターのザンギエフとベガとチュン・リー、他にも出ているはず
ソニックのソニック自身とドクター・エッグマン
日本では馴染みがないQ*Bertもセリフ入り
新聞配達のペーパーボーイの少年
穴掘りゲームのディグダグ
カエルが向う岸わたるフロッガー
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ソニック
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悪者グループセラピー
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パックマン、ベガ、ドクター・エッグマン
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クッパ、ザンギエフ、ドクター・エッグマン
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Q*Bert
他にも、懐かしいビデオやキャラが沢山出ている。
そのキャラたちに、とっても人間味を持たせているので、懐かしいキャラを思い出したうえ、新たな感情移入をさせる。
何しろ、悪役が揃ってグループセラピーを受けて、みんなで励ましあっている。
しかもあの、ストリートファイターのキャラと、クッパ、パックマンが一緒になって。
それと、ヴァネロペのキャラがいい。
明石家さんまが好きなキャラ、間違いない。
ストーリーも上手くできていて、いじめ、友情、愛情、裏切り、嘘、等々、大人のドラマに必要な要素をわかりやすく盛り込んでいる。
仲間外れにされている女の子1人を助けるのか、その世界に生きるみんなを助けるのか、正義って多数決?
こんなメッセージを入れながら、子供たちを笑わし、ワクワクさせ、最後にハッピーエンドにもっていく、ディズニーの底力を見せてくれた映画だった。 星
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トリビア
当初、マリオもカメオのリストに上がっていたが、プロデューサーのクラーク・スペンサーが、どういう形でマリオを登場させるか思いつかないとして断念した。
ゲームのプログラマーが、一度つくったキャラを結局使わずに、プログラムコードの中に入れたままにするケースは決して珍しくはない。いらなくなったキャラを消す方が、そのキャラを使わなくするより、プログラム上もっと手間がかかるため。