エベレスト 3D / Everest 多少ネタバレあり

2015-10-10 | 映画






オフィシャルサイト


出演者たちがすごい。
「ゼロ・ダーク・サーティ」、「ターミネーター:新起動/ジェニシス」のジェイソン・クラーク、「ミルク」、「アメリカン・ギャングスター」のジョシュ・ブローリン、「ナイトクローラー」、「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、「ターミネーター4」、「アバター」のサム・ワーシントン、「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「イミテーション・ゲーム」のキーラ・ナイトレイと、渋い主役が出来る人たちばっかり。
そして、僕には何故かいつもちょっと目立つ脇役のマイケル・ケリーもよかった。

1996年にエベレスト登頂隊の悲劇を描いた実話。
登山ガイド会社を経営するロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)は、1996年5月のエベレストの登山ツアーのためネパールに到着した。
ツアーメンバーを標高5000メートルのベースキャンプに連れて行き、そこで1か月間の準備をしながら8000メートル近くの第4キャンプまで徐々に登っていった。
高額な費用の掛かるツアーの参加メンバーは、主に医者や弁護士といった高額所得者、またはアウトドア雑誌編集者で半分仕事も兼ねているものが多かった。
異色な参加者では、47歳まで七大陸最高峰のうちエベレストを除く六峰の登頂していた日本人女性や、安い公務員の給料からお金を貯めて、去年途中下山したエベレストに再挑戦している郵便局員などがいた。
いよいよ5月10日、第4キャンプを夜中の12時に出発、途中いくつかのアクシデントで時間を取られ、大半のメンバーが登頂に成功するが、下山をしなけらばならない午後2時をすでに過ぎていた。
そして、大きなブリザードが発生しはじめていた。

アメリカでは通常版と3D版、両方があるのだが、邦題は「エベレスト 3D」となっているので、日本では3D版だけなのかな?
もちろん絶対に3Dで観る作品なのだが。
映像は素晴らしい。白い頂と青い空の雄大なエベレストの景色も、ブリザードが荒れ狂う映像もどちらも大迫力。
もちろん、それぞれの役者の演技もとてもよかった。
中でも、ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホールのからみがよかった。
それに引きかえ、サム・ワーシントンの贅沢な起用のしかた。もったいない。
そして、僕は今回初めて知ったが、エミリー・ワトソンというイギリスの女優さんもいい味出してた。

2時間の中に、上手くエベレストでの出来事が忠実に描かれている。
ベースキャンプでの、わりっとゆったりした生活。
登山者が作る渋滞。(富士山と同じらしい)
違う登山チームのちょっとしたいざこざ。
メンバーの体調、自分の体調への甘い認識。
そして、絶対に下山しなければならない午後2時を守らなかった大きな判断ミス。
また、助かる命を助けるために、くださらなければならない非情な決断が出来なかったことも、命を落とす原因になっている。

結局、ロブのメンバーの12人の内、4人が犠牲者となってしまった。
また、行動を共にしたスコット・フィッシャー(ジェイク・ギレンホール)のチームからも被害者がでた。
ウィキペディアを見ると、この事故で生き残ったメンバーの内、2人がその後の登山で命を落としているという。
悲惨な事故だが、それだけ山に魅せられた人間たちの物語。 



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トリビア
ロブ(ジェイソン・クラーク)の遺体は、2週間後に発見されたが、妻の要請でそのままエベレストに残してある。
また、スティーブ(ジェイク・ギレンホール)の遺体もそのまま山に残されている。


ジョシュ・ブローリンのテレビショーインタビュー


キャスト達のインタビュー



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