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主演は、「ソーシャル・ネットワーク」のジャスティン・ティンバーレイク。
共演は、「マンマ・ミーア」のアマンダ・セイフライド、「ダークナイト」のキリアン・マーフィ。
ジャスティン・ティンバーレイクは、頭を丸めて「ソーシャル・ネットワーク」のチャラチャラしたキャラからは、全く違う雰囲気。
アマンダ・セイフライドの大作りな顔立ちと、キリアン・マーフィの能面のような表情のキャラは、いつのもまんま。
今回は坊主頭になったジャスティン・ティンバーレイク
25歳で、人生の残りが表示される
近未来の世界、バイオテクノロジーの発達で25歳以上、歳をとらない事が可能になった。
そのため、人口増加をコントロールする目的で、25歳になると全ての人間の腕にカウンターが現れ、余命1年の時間が刻まれる。
それ以降の時間は、自分で働いてカウンターに貯めていかなければならない。
生活の全ては、お金に代わって時間で営まわれる。
その時間は、人から人に譲渡も出来れば、盗もことも出来る。
富は時間で決められ、時間を持った者が世の中の支配層になり、多くの者はその日の時間を稼ぐために働いている。
そして人口増加を防ぐために、世の中は急激なインフレになって、人にどんどん時間を消費させる貧民世界が出来上がっていた。
その貧困層に住む、ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は酒場で助けた男から100年もの時間をもらう。
彼は、伝説の大時間持ちで、生きることに疲れたと自ら命を絶った。
そんなウィルも、あと数秒で時間が切れた母親を助けることが出来なかった。
前の日に、彼女から何時間かもらったばかりに。
ウィルは、時間持ちが住む富裕ゾーンに入り、ギャンブルで、さらに時間を増やす。
そして、カジノで知り合ったウェイズ家のパーティで、タイムキーパー捜査官のレオン(キリアン・マーフィ)に時間窃盗の罪で逮捕される。
捜査官の隙を見つけ、その家の娘のシルビア(アマンダ・セイフライド)を拐って、また貧困街に逃げ込む。
これからのスチールはみんな同じに見えるんだけど。その1
その2
その3
前半は、その特殊な設定でかなり引き込まれる。
時間とお金が変わっただけだが、お金と違い、死がデジタルでやってくるので、時間を失う時の恐怖は大きい。
貧困街に戻った途端、シルビアが持っていた膨大な時間も悪党に盗まれ、2人はそれこそ時間との戦いをはじめる。
2人を執拗に追いかけるレオンに、ウィルが撃たれそうになった時、シルビアが発砲して無事逃げ延びる。
2人が逃げてる時に、逆に本部に戻るまでの時間が足りなくなったレオンに時間を与えるシーンがある。
ウィルが、どうしてここまでするのかの動機が希薄。
本来、母親を殺した時間の制度と、その上にあぐらを書いている富裕層、制度をコントロールするタイムキーパーを憎んでいいはずなのに、何故彼が他人に優しくなれるのか、その辺が上手く描ききれていない。
ウィルが逃げるシーンで、時間を持っている人間は走らないと言うのが笑った。
時間があるから急がないわけだ。
ロボットのようで傲慢なシルビアのお父さん
相変わらず表情のないキリアン・マーフィ
シルビアの父親は、娘を助けるために時間を使うことを断った。
それによって、シルビアは完全にウィルの味方になり、父親の時間銀行を次々に襲撃しはじめ、ついに父親の隠し金庫の時間まで盗む計画を立てる。
最初の勢いは、中盤以降続かず、終盤にかけてちょっとダレ気味。
アイデアだけの勢いでは、ダメだったかな。
もっと、ウィルを中心に描いたらよかったのに。
母親を時間に殺されたウィルを丁寧に描けば、もっともっと面白くなったと思うけど。
彼の父親の事も出てくるけど、何か付け足しのようで。
いっぱい詰め込みすぎて、収拾がつかなくなったみたい。
それでも、プロットは面白く、日本ではそれなりに受けると思う。
まあ、観て損はないSF作品で、星は /5