オデッセイ / The Martian

2015-10-04 | 映画






オフィシャルサイト


「インターステラー」でも宇宙に取り残されたマット・デイモンが、今度は火星に取り残された不運だが、不屈の宇宙飛行士を演じている。
監督は、やっぱり宇宙作品大好きな巨匠リドリー・スコット。

火星の調査隊のメンバーだったマーク・ワトニーは、嵐のための緊急脱出の際、事故に合い一人取り残されてしまう。
限られた食料しかなく、通信機も故障して地球との連絡も取れないワトニーは、一度は死を覚悟するが、植物学者の知識を生かし、火星でジャガイモ栽培を成功させ自給自足の生活をはじめる。
地球に帰還途中の彼の仲間も、NASAも、彼が死んだと思っていたが、火星の地表をモニターしている調査員が、火星基地の機材が明らかに動いているのを発見する。

NAZAは、彼の生存は確認したが、次の調査隊が火星に行くのは4年後、今すぐにロケットを発射させても7ヶ月はかかる宇宙に取り残された男を、餓死する前に救う方法は、考えられなかった。
しかし、その後ワトニーの機転で、1997年のマーズ・パスファインダー探査機を発見し、地球と連絡が取れるようになる。
ワトニーが、食料の供給を一年近く延ばしていること知った、NASAは、彼の救出計画を立てる。
しかし、食料補給の無人ロケットは、出発を急いだせいで、大気圏内で爆発し、次の有人ロケットの時まで、彼を生かす方法は途絶えてしまう。

この作品は、信じられないかもしれないが、かなりコメディタッチで描かれている。
クスッと笑わせるシーンがいっぱい。
マット・デイモン演じるワトニーの希望を捨てない、知恵と努力のシーンが、コミカルに進む。
たぶん、あんな状況になったら楽観的にならないと生きていけないのかも知れない。
そんな中で、一度だけワトニーが吐き出した絶望感が、また印象的だった。
そんな彼が、もう一度気を取り直し、仲間を信じ、淡々と火星脱出の準備をして、いよいよ死を賭けた離陸の時、主人公と一緒に涙が出て来た。

マット・デイモンを囲む、俳優陣もとっても良かった。
「インターステラー」でも共演したジェシカ・チャステイン、女性コメディアンで出てくるだけで面白いクリステン・ウィグ、僕の大好きな名脇役のマイケル・ペーニャ、ますます渋くなるショーン・ビーン、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォーと、豪華な共演者たち。
もちろん、リドリー・スコット作品らしく、火星と宇宙の映像は素晴らしく、3Dで観た価値あり。

10月公開作品では、歴代でアカデミー作品の「ゼロ・グラビティ」に次いで2位の五千五百万ドルで、メガヒットの気配がするおすすめ作品でした。
日本では2016年の2月公開予定らしい。
何で、「オデッセイ」なんて邦題なんだろう。「火星の人」でいいのに。 


トリビア
マット・デイモンの火星のシーンは5週間連続で撮影され、彼のこの映画のスケジュールは終了した。そのため、彼が殆どの共演者と実際に会うのは、映画のキャンペーン旅行の時が初めてだった。


出演者と監督が、宇宙にいる宇宙飛行士にインテビューしてる




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