アカデミー賞結果 特報 

2009-02-28 | 映画
81回アカデミー賞が、今終了した。

ヒュー・ジャックマンの歌と踊りが凄かった。
久々に、ジェリー・リー・ルイスを見た。
観客席には、多くのアカデミー俳優がいて、それぞれの受賞者に惜しみない拍手を贈っていた。

何だかんだ言っても、やはり映画の祭典だ。
裏でたくさんのお金と政治が働くと言われているが、ショーとしてはやはり年に一度の華やかさはやはり凄い。

全く予想していなかったが「おくりびと」が外国作品賞を受けた。
アニメの賞でも日本人が受賞した。
頼むからもう少し、英語のスピーチを練習してほしい。

ミッキー・ロークが主演男優賞を逃した。
これは、彼がヤンチャナころに恨みを持つアカデミー会員の陰謀としか思えない。


作品賞
「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「ミルク」
「愛を読むひと」
かめの予想 「スラムドッグ$ミリオネア
受賞: スラムドッグ$ミリオネア ノースター、ノーマネー でもすばらしい脚本と情熱があった。監督のスピーチより。

主演男優賞
フランク・ランジェラ(「フロスト×ニクソン」)
ショーン・ペン(「ミルク」)
ブラッド・ピット(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
かめの予想 ミッキー・ローク(「ザ・レスラー」)
リチャード・ジェンキンス(「ザ・ビジター」)
受賞: ショーン・ペン  大どんでん返し!!!!!!
ショーンは、最後にミッキー・ロークに敬意を表した。

主演女優賞
アン・ハサウェイ(「レイチェルの結婚」)
アンジェリーナ・ジョリー(「チェンジリング」)
メリッサ・レオ(「フローズン・リバー」)
かめの予想 メリル・ストリープ(「ダウト/あるカトリック学校で」)
ケイト・ウィンスレット(「愛を読むひと」)
受賞: ケイト・ウィンスレット 彼女のスピーチとパパの口笛は、観客を沸かせた。

助演男優賞
ジョシュ・ブローリン(「ミルク」)
ロバート・ダウニー・Jr.(「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」)
フィリップ・シーモア・ホフマン(「ダウト/あるカトリック学校で」)
かめの予想 ヒース・レジャー(「ダークナイト」)
マイケル・シャノン(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)
受賞: ヒース・レジャー 彼がアナウンスされた時、大スターたちが涙してた。

助演女優賞
エイミー・アダムス(「ダウト/あるカトリック学校で」)
ペネロペ・クルス(「それでも恋するバルセロナ」)
かめの予想 ビオラ・デイビス(「ダウト/あるカトリック学校で」)
タラジ・P・ヘンソン(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
マリサ・トメイ(「ザ・レスラー」)
受賞: ペネロペ・クルス スペイン語でのスピーチが感動的だった。

監督賞
かめの予想 ダニー・ボイル(「スラムドッグ$ミリオネア」)
スティーブン・ダルドリー(「愛を読むひと」)
デビッド・フィンチャー(「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」)
ロン・ハワード(「フロスト×ニクソン」)
ガス・バン・サント(「ミルク」)
受賞: ダニー・ボイル 彼は、自分の仲間たちが賞を取る度に、あふれる笑顔で称えていた。

脚本賞
「フローズン・リバー」(コートニー・ハント)
「ハッピー・ゴー・ラッキー」(マイク・リー)
「イン・ブルージュ」(マーティン・マクドナー)
「ミルク」(ダスティン・ランス・ブラック)
かめの予想 「ウォーリー」(アンドリュー・スタントン、ジム・リアードン、ピート・ドクター)
受賞: ミルク ゲイに対して、ハリウッドがポジションをハッキリさせた瞬間。


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七五三

2009-02-23 | 珠理
今日のネットで拾った面白写真 - 剃り味




美卯から代々引き継がれている七五三の着物を珠理に着せる。
季節はずれだが、これ以上待つと小さくなりそうなので、着せて記念写真を撮る。


珠理の七五三



今日の一言 
お得意先に行って、『君のところは何をつくっているのか』と尋ねられたら、『松下電器は人をつくっています。          
電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです』と答えなさい。
(松下 幸之助)

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ダウト -あるカトリック学校で- / Doubt

2009-02-16 | 映画
今回は、2009年のアカデミー賞で、5部門にノミネートされている、メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンの2大アカデミー役者主演の「Doubt ダウト -あるカトリック学校で-

ネタばれの部分は反転してますので、ご安心を




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1964年、ニューヨーク・ブロンクスに佇むカトリック系教会学校の校長、シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)はある小さな“疑惑”を抱いていた。
それは純真な新米教師、シスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)の目撃談から始まった…。
ある“疑惑”とは、生徒から人気のあるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が唯一の黒人生徒と“不適切な関係”をもっているのではないか…ということであった。
だが、シスター・ジェイムズはフリン神父を信じ、次第にシスター・アロイシスに違和感を覚える。果たして、全てはシスター・アロイシスの妄想なのか、それとも“疑惑”は真実なのか...(CinemaCafe.netより)


     
     怖いおばさんを演じさせたら世界一

     
     威厳のある神父だが、裏では?と思わせる演技はすごい

この作品は、2004年からブロードウェイで上映され、トニー賞とピューリッツァー賞を取っている名作、だそうである。
舞台作品が、一番似合いそうな芸達者のメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンに、知名度はあまり高くないが演技に定評のあるエイミー・アダムスがキャスティングされている。
それにしても、メリル・ストリーブとフィリップ・シーモア・ホフマンの声の重厚で、張りのある事。
演技もすごいが、声量もすごかった。
そのまま、ミュージカルかオペラでも始まりそうな迫力だ。
それにひきかえ、エイミー・アダムスの消え入りそうな声が対照的だ。

     
     無邪気で、ひたむきなシスター

     
     この人の演技には、驚かされた

作品の舞台は、1964年のニューヨークのブロンクス。
マンハッタンの北に位置する、あまり治安の良くない街だ。
自分は、去年夏にマンハッタンに行った時に、四女の珠理がコネチカットからの、ドライブ中、ブロンクス辺りで突然「トイレ!」と言われ、ブロンクスのマクドナルドに立ち寄ったことがある。白人の全くいないマクドナルドだった。 閑話休題

このブロンクスにある、カソリック教会でフィリップ・シーモア・ホフマン演じるフリン神父が、信者に説教をしているところから物語がはじまる。
この教会が運営する学校の校長が、メリル・ストリーブ演じるシスター・アロイシス、そして1人の若い先生がエイミー・アダムス演じるシスター・ジェームスだ。

冒頭の数シーンから、わりとリベラルな教会の長で信者や生徒たちにも人気のあるフリン神父と、階級的にはフリン神父の下だが、学校の責任者で徹底した保守主義のシスター・アロイシスの、どう考えてもそりの合いそうにない2人の微妙な関係が伝わってくる。


ここからネタばれ反転
ネタばれ
フリン神父は、酒もタバコもたしなみ、生徒にも寛容な神父。
それに引き換え、シスター・アロイシスは、生徒がボールペンを使っても、生徒が堕落したと思っている超保守主義で、自分は生徒達に嫌われるくらいがちょうどいいと思っている。そして、基本的に誰も信じていない。

この学校の初の黒人生徒、ドナルド・ミラーを受け入れたフリン神父は、彼がこの学校で上手くやっていけるよう、他の生徒以上に面倒見ている。
そして、彼をアルター・ボーイと呼ばれる侍者の任につかせ、神父のお祈りの儀式の補佐をさせている。

シスター・ジェームスの授業中に、ドナルド少年がフリン神父に呼び出された。
しばらくして、戻ってきた少年は少し取り乱していて、お酒の匂いをさせていた。
シスター・ジェームスは、その後のダンスの授業中に、体育館でドナルド少年のロッカーにシャツをしまう、フリン神父を目撃する。

彼女の中に、フリン神父がドナルド少年に対し、ふしだらな関係を強要しているのでは、という疑問が生まれてきた。
そして、彼女の疑問を、シャツの件を除いてシスター・アロイシスに打ち明ける。

シスター・アロイシスは、クリスマス行事の打ち合わせとの理由で、フリン神父を校長室に招く。
打ち合わせ中に、フリン神父がボールペンを使用したり、紅茶に砂糖を入れたりするのが、すでに気に入らないシスター・アロイシス。

そしてついに、本題のドナルド少年の件を尋ねる。
フリン神父は、最後まで、シスター達には、関係のないことだと説明を拒んだが、とうとうその真相を語った。
彼は、ドナルド少年がアルターボーイの仕事として管理する赤ワインを飲んだとの報告を、教会の管理人から受け事情を聞いたと説明した。
そして、これが公になればドナルド少年がアルター・ボーイの任を失うことを恐れ、自分だけで処理したと説明した。
神父は、彼を騙すような形で、この話題を詮索したシスター・アロイシスを非難して部屋を出て行く。

その後、シスター・ジェームスは、フリン神父にシャツの件も説明してもらい、彼への誤解を解くが、シスターアロイシスは、その疑いをいっそう深め、ドナルド少年の母親に面会を求める。

シスター・アロイシスが、母親から聞かされたのは、家族が彼をゲイだと疑っていることだった。
そして、そのために父親は彼に暴力をふるい、彼女は彼を公立の学校に行かせることでゲイであることが世間にばれるのを恐れた。
ドナルド少年を理解し、かばってくれるのはフリン神父だけだと訴えた。
そして、ドナルド少年が6月に中学校に行くまで、事を荒立てないように泣いて頼んだ。

ミラー夫人との面会を知ったフリン神父は激怒して、校長室にやってきた。
シスター・アロイシスの卑劣な行動を非難し、何の根拠もなく自分の周りを詮索する、シスターに詰め寄った。
シスター・アロイシスは、自分の直感が正しい事を主張し、神父の以前勤めていた教会のシスターに連絡を取り、神父がその教会を去った本当の理由を知ったと告げた。 が、実はそれは嘘だった。
神父は、彼女が正式な報告の手順を取らずに、シスター同士で連絡をしたことに、さらに怒りをまし、彼女をなじった。

結局、彼は教会を去っていくが、それは今より大きな教会と大きな学校の責任者になるという、昇格という形だった。
教会は、シスター・アロイシスに対しては、報告のプロセスを守らなかった事に降格という処分をした。

シスター・アロイシスは、最後に「疑い」を明らかにさせるために、自分のモラルにも反する「うそ」をついた事に、強く後悔して泣き崩れた。


ここまで

     
     会話の中から自然と疑いが晴れてくるシーン

     
     話せば話すほど疑問が出てくる2人。これで鼻が高かったら魔女だ。

やはり、この作品の見所は大御所2人の絡みだ。
大きな直接対決は2回で、いずれも校長室。

1回目の対決では、シスター・ジェームスが間に入り、表面静かだが、はらわたが煮えくり返っているような攻防。
このやり取りでは、シスター・アロイシスのメリル・ストリープの方が、狡賢く神父を罠に誘い込んでいく。その表情も、いやなおばさん丸出しで、こういう演技はさすがに上手い。
一方の、フィリップ・シーモア・ホフマンは、堂々と筋の通った反撃をして、神父という威厳を保っている。
間に入ったエイミー・アダムスが、演技で萎縮してるのか、本当に萎縮してるのか、張り詰めた空気の中に居づらそうなシスターを演じている。
こうした演技が認められ、彼女はアカデミー助演女優賞の候補だ。

そして第2ラウンドで、2人の怒りが爆発して怒鳴り合いが始まる。
ここは、やはり舞台向きのシーンだと思う。
それでも、狭い校長室の空間を、神父とシスターの2人が微妙に位置を換えながら、迫真の対決劇を演じている。室内の光と影もいい。
この2人はそろって、アカデミーの主演賞候補に挙がっている。
どっちもとってもおかしくないが、個人的には主演男優賞は是非ミッキー・ロークにとって欲しい。

もうひとつ忘れられないのが、ヴィオラ・デイビス演じるミラー夫人の泣きながら、彼女たち家族にとっての、子供の幸せを訴えるシーン。
わりと長回しのシーン(の様に感じた)を、涙と鼻水を垂らしながら、すごい演技をみせてくれた。
人間が泣く時って、こういう風に結構汚くなるよな、と実感させるシーンだ。
彼女も、アカデミーの助演女優賞候補に挙がっているが、歴代の候補者で一番出演時間が短いのではないかと思う。
それくらい、出ている時間の彼女のインパクトが強かったということだ。
自分では、彼女が賞と取ると予想している。

     
     プレミア会場から監督と出演者たち

     
     宮崎駿?

     
     普段は少しやさしそう

     
     役柄ほど若くはない

この作品は、人が人に対し、一度抱いてしまった何らかの感情、認識を変えることの難しさを伝えている。
例えば、「あいつは注意散漫だ」と思い込むと、そういうところだけが目に付き、気になり、いやになる。
100回に1回のミスでも「だからあいつは注意散漫なんだ」と見てしまう。
そして、それを裏づけする材料はいくらでも気づくのに、それを否定するものは無意識のうちに無視してしまう怖さ。

そして、シスター・アロイシスはそれを肯定するために、自分のモラルや、神の教えに反してまで、その疑いを追い詰める。
そして、その結果手に入れたものは?

内容の重い、作品で観終わった後も、もやもや感が残るが、ブロードウェイで磨かれた脚本と一流の演技を楽しめる作品だ。

トリビア
ナタリー・ポートマンは、シスター・ジェームスのオファーを断っている。

監督は、フリン神父が脚本上、無実かどうかはフィリップ・シーモア・ホフマンにしか知らせていない。
他の役者は、真実を知らずに演技をしている。



これが第2ラウンド対決シーン

珠理の返事

2009-02-16 | 珠理
今日のネットで拾った面白写真 - へそ曲がり




ある日の、珠理との会話。

自分「ねえ、あれはこうしたの?」
珠理「うん .........えっ ?」

自分「こうしなかったの?」
珠理「うん .........えっ ?」

自分「じゃあ、どうしたの?」
珠理「うん .........えっ ?」

自分「きいてるの?」
珠理「.........おとうさんのいってること、よくきこえないんだもん

毎回、返事「うん」ってしてるのに。
結局、見てるテレビを邪魔されたくないための空返事だった。

大人の知恵をつけていく5歳児だった。


今日の一言 
両親がひたむきに生きる姿自体が、どんな幼い子どもにもすばらしい影響を与えるのです。
(井深 大)

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ベンジャミン・バトン/数奇な人生

2009-02-08 | 映画
今回は、2009年のアカデミー賞で、最多13部門にノミネートされている、ブラッド・ピット主演の「The Curious Case of Benjamin Button ベンジャミン・バトン/数奇な人生

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1918年、ニューオーリンズ。黒人女性・クイニー(タラジ・ヘンソン)はある日、置き去りにされた赤ん坊を拾う。のちに“ベンジャミン”と名づけられたその男の子は、すぐにクイニーが営む施設の老人たちの中に溶け込んでいった。そう、彼は80歳の老人の姿で生まれてきたのだ。ベンジャミン(ブラッド・ピット)は、クイニーの惜しみない愛情に包まれ、車椅子から立ち上がって歩き出し、シワが減り、髪が増え…日に日に若返っていった...(CinemaCafe.netより)

     
     私が7歳のベンジャミンです。踊っているのではありません。

     
     醜いという理由で赤ん坊と捨てた父親バトン

     
     この船長役のジャレッド・ハリスはよかった

正直に言って、何故この作品がここまで人気があるのかが、残念ながら理解出来ない。
特にアカデミー会員たちは、かなりお気に入りのようだが、どうしてなんだか。
決して、この作品が面白くないという訳ではないが、だた何もそこまで騒ぐほどの作品ではないのでは。
ブラット・ピットは、前作の「バーン・アフター・リーディング」のほうが良かったと思う。(日本では2009年のゴールデンウィーク公開)

プロットは、とても面白い。
86歳の老人で生まれた男が、だんだん若返っていくというファンタジー、少年時代に一目惚れをした女性を生涯思い続ける純愛物語、そして戦争アクションも加わり、3時間近い上映時間を長く感じさせない。
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントンの芸達者な豪華キャストも、安心の演技を見せてくれている。

     
     ケイト・ブランシェット 変化その1

     
     ケイト・ブランシェット 変化その2

     
     ケイト・ブランシェット 変化その3

     
     ケイト・ブランシェット 変化その4

この数奇な運命のベンジャミンとデイジーの生涯を年表にしてみる。

1918年 
第一次世界大戦終了の年、ニューオーリンズでベンジャミン誕生。
母親は出産時に死亡。父親は醜い赤ん坊を嘆いて、老人介護施設の前に捨てる。
その老人介護施設を切り盛りしているクイニーに拾われ、ベンジャミンはその老人介護施設で育つことになる
この時、彼は86歳

ここからネタばれ反転
1930年
感謝祭に介護施設の祖母を訪ねて来たデイジーと初めて会う。
この時、ベンジャミンは70歳半ば。デイジーは7歳。

1930年代半ば
ベンジャミンは、知り合ったタグボートの船長の下で働く決心をして、長い遠洋漁業のたびに出る。
この時までに、実の父親トーマス・バトンにも、父親とは知らずに数度会っている。
ベンジャミン、約70歳

1930年後半-1940年
ロシアのホテルで、表向きはイギリスの高官だが実はスパイの夫をもつ人妻のティルダ・スウィントン演じるエリザベス・アボットと不倫の恋に落ちる。

1941年
日本が真珠湾攻撃を仕掛けた翌日に、エリザベスは「会えてよかった」とメモを残し、突然姿を消す。
ベンジャミン、約65歳

1945年
ドイツ軍との海戦に巻き込まれタグボートの船長はじめ多くの仲間を失ったベンジャミンは、ニューオーリンズに戻ってくる。
約60歳

1950年代
デイジーが、ニューヨークでバレーで成功している事を知ったベンジャミンは、彼女に会いに行くが、彼女にはバレー仲間の彼氏がいて失意のままニューオーリンズに戻る。

その後、彼女がパリの公演中に交通事故の被害にあったとの連絡を受け、パリに飛ぶ。
彼女は、右足を複雑骨折しバレーを踊ることは2度と出来なくなっていた。
それに、引き換えベンジャミンは若くたくましい男になっていた。
この嫉妬と、惨めな自分の境遇から、デイジーは「私の人生にもう入ってこないで!」と決別の言葉を告げる。
この時、計算ではベンジャミンは、若くても40歳代後半のはずだが、彼の容姿はそれよりも数段若い。

1962年
デイジーがニューオーリンズに戻ってくる。
2人は、再び恋に落ち、今度は一緒に幸せな生活を始める。
この時、ベンジャミンは42歳、デイジーは39歳。
年を逆行してきたベンジャミンと、普通に年を重ねてきたデイジーが、その中間で結ばれた。

1960年代後半
2人にキャロリーンという女の子が生まれる。
この間も、だんだん若くなっていくベンジャミンは、ゆくゆくは、デイジーが2人の子供を育てなければならない事を心配して、キャロリーンが1歳になった時に、全ての財産をデイジーに残し、旅に出る。
ベンジャミン30歳代半ば

1980年
各地で放浪の旅を続けたベンジャミンは、デイジーのダンス教室に突然現れる。
デイジーは、彼に彼女の夫と12歳の娘キャロリーンを紹介する。
2人は、思い出のホテルで再び会うが、2人の間には24歳のベンジャミンと57歳のデイジーの年の差の現実があった。

1990年半ば
デイジーは、老人介護施設から突然電話を受け、少年のベンジャミンが見つかったと知らされる。
10歳くらいのベンジャミンは、アルツハイマーの症状が出ていた。
デイジーは、60歳代後半

2003年
これ以上若くなることが出来なくなったベンジャミンは、赤ん坊の姿でデイジーの腕の中で息を引き取る。
デイジーは80歳

2005年8月
ハリケーン・カトリーナが近づくニューオーリンズの病院でデイジーが静かに息を引き取る


ここまで

     
     ブラット・ピット 変化その1

     
     ブラット・ピット 変化その2

     
     ブラット・ピット 変化その3

     
     ブラット・ピット 変化その4

この作品の一番も見所はCGだ。
ニューヨークに大津波が来たり、スタジアムが崩壊したり、自由の女神の首が飛んできたり、恐竜が迫ってきたりといった派手なCG効果ではなく、人間の年を自由に変える地味だが、見ていて驚く表現がされている。
ブラット・ピットの変化が話題になっているが、自分が驚いたのはケイト・ブランシェットの10代から40-50代、そして老婆への変化。
それとブラット・ピットの育ての親役のクイニー役を演じたタラジ・P・ヘンソンの変化がとても自然で、よくいる黒人のおばあちゃんになっていく。
自分は、「ダウト」のヴィオラ・デイヴィスだと予想したが、彼女のアカデミー賞助演女優賞はありえるかも。
YouTubeからメイキングをいくつか拾ってきてみたが、かなり手間のかかる作業だったようだ。
メイキャップ賞と視覚効果賞が有力だが、あの「ダーク・ナイト」と争っているので、ここも激戦だ。

     
     二人の中間地点

     
     二人のズレのはじまり

     
     二人のたそがれ時

この作品で、ハミングバード(ハチドリ)が命の絶える場面や、最後にも出てくるが、この鳥は、アステカ文明で精力、活力の人間のエネルギーの象徴とされているが、何か命を象徴しているのだろうか。

それと、ベンジャミンが物理的な距離を越えて、愛情を表現するのに絵葉書が使われている。
船で旅をした若い頃はデイジーに対して、いつも絵葉書を送り、1歳で別れた娘に対しても毎年の誕生日に絵葉書を送っている。
インターネットがなかった時代の、やさしい愛情表現や思いやりが伝わる場面だ。

ブラット・ピットは、声優としても、静かな語り口でいい演技だったと思う。
それとは反対に病院のベットの上で、臨終少し前のケイト・ブランシェットの張りのあるその声には少し違和感があった。
訓練された女優の発声が、声の質を変えても強さで出てしまったと思う。

ストーリーの中の、老人たちもいい味出してる。
子供のベンジャミン「私の死んだ爺さんにそっくりだ」と言ったおばあさん。
7回雷に打たれてるおじいさん。

最後に、ティルダ・スウィントンのエリザベス・アボットって必要だったの?
それとティルダ・スウィントン級の役者が必要だったの?
という、2つの質問が頭から離れない。

観るのはお勧めの作品だが、あまり期待しすぎは禁物。

     
     この人は、何で出てきたの?

トリビア
1990年には、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で企画されたことがある。

1998年には、ロン・ハワード監督、ジョン・トラボルタ主演でも企画された。

レイチェル・ワイズがデイジー役候補になったが、スケジュールの関係で実現しなかった。

ブラット・ピットのメイクアップは5時間かかる。

ベンジャミンとデイジーの娘の赤ちゃんは、ブラット・ピットの実娘のシャイロー。


映画のメイキング





2009-02-04 | 珠理
今日のネットで拾った面白写真 - じゃま




うちの子は、車に乗ると必ず寝る。
土曜日、うちからアリゾナ学園に行く15分の間も、美卯も紗南もしっかり寝ていた。
愛海は、週日にサボった漢字の読み書きを最後の15分にかけるので、あまり寝ない。
そのかわり、帰りの15分はしっかり寝る。

珠理は、眠ると楽しいことを逃すと思っているふしがある。
だから、極力寝たくない。
「おとうさん、少しだけ目つぶってもいい?」
これが、珠理の眠ります宣言だ。
寝たくないので、目をつぶるだけと、自分に言い聞かせている。


今日の一言 
僕は、生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だと考えます。
(松井 秀喜)

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残念 カーディナルズ

2009-02-02 | アリゾナ
今日のネットで拾った面白写真 - 激突




2009年のスーパーボールが終わった。
カーディナルズは、残念ながら4点差で惜敗した。
もう、神様のいたずらと言いたい試合で、最後の最後までテレビにくぎづけの4時間だった。

1Qは、カーディナルズは押されっぱなしで、全くいいところなし。
あのフィッツジェラルド(チームのレシーバーのエース)が、一本もパスをもらえない。

2Q、ディフェンスががんばり、流れをカーディナルズによびこびながら、残り1分をきったところで、スティーラーズの鈍足のディフェンスにインターセプトされ、その上100ヤードの独走を許し、屈辱のタッチダウン。

後半、フィッツジェラルドにボールをまわし、試合終了2分30秒前に、劇的なタッチダウンを決めて、7割がた勝利を決る。
が、...なんと残り35秒でスティーラーズのQBロスリスバーガーのパスをWRホームズのつま先立ちで奇跡のキャッチで万事休す。

凄いね。
スポーツって人を感動させる。
だから、アメリカ中がこのお祭りを祝っているんだ。
高いチケット代も、法外なコマーシャル代も、すべて感動のためなのだろう。
今後はお金をかけない、感動のさせ方を考えて欲しい。

それにしても、やっぱりスーパーボールの常連チームは強い。
でも、弱小チームのカーディナルズが奇跡をおこしてスーパーボールまで行ってくれたことは、あまりいいニュースのないアリゾナに活気を与えてくれた。

それにしても、あのデブの独走を何で止められなかったのか。
来年に期待しよう。
ビール飲みすぎた。


今日の一言 
「私は自分のことを、とても貧しいと思いました。靴もなかったからです。しかしその後、私は出会いました。足のない人に」
これは、北アイルランドの言い回しです。
(ベティ・ウィリアムズ)

管理人: 上を向いて自分の境遇を嘆くか、下を見て成すべきことをしるか。


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オレンジベルト

2009-02-02 | 珠理
今日のネットで拾った面白写真 - 顔面スピン




珠理が空手のクラスで、めでたくオレンジベルトに昇格。
やっとひとつの型を覚えたようだ。
このため、今まではYMCAの無料クラス扱いだったのが、正式の生徒となり、月謝を払わなくては。
まあ、5ヶ月間無料だった事を喜ぶべきか。

さて、この空手の道場は、とても日本を尊重していて、日本語が飛び交う。
「いち、に、さん...」の掛け声は当然のこと、インストラクターを「せんせい」と呼ぶ。

但し、みんな発音がおぼつかない、というかその独特の日本語が、標準語になっている。
稽古を終わると、「せんせーにれー、しょーめんにれー」と挨拶をする。

「先生に礼、正面に礼」と気合の入る挨拶のはずが、何か「にれー」が、どうかしたのか、とても気になる挨拶になっている。
それでも、これは聞いていて、意味が分かる。

全く意味不明な掛け声は、「きおいかたいぽめ」。
特に珠理が言うと、何を言っているのか理解不可能。

正解は、「基本型、一本目
正解というのもおかしいが。

それでも、生徒達は一生懸命だし、礼儀と努力を重んじる先生なので、珠理が好きな限り、通わせるつもりでいるが。


2008年12月の珠理



今日の一言 
自分の価値は、誰かにいいねと言われたから上がるものでもないし、けなされたから下がるものでもない。
(伊藤 守)

管理人: まず、自分を信じないと、日本人にはちょっと苦手だけど。


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シャッフル/Premonition

2009-02-01 | 映画
今回は、2007年3月に観て、感想を書いた「Premonition シャッフル





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美しい家に住み、夫ジム(ジュリアン・マクマホン)と2人の娘と幸せな毎日を送っていたリンダ(サンドラ・ブロック)は、ある日、夫が自動車事故で死んだとの知らせを受ける。
翌朝目覚めたリンダは、夫が何事もなかったように過ごしているのを見て、すべては夢だったのだと思い込む。
しかしその日から、彼女の日常は、夫が死んだ現実と夫が生きている現実とが交錯するようになってしまう。なんとかして夫を、そして家族を守ろうとするリンダだったが...(Junglecity.comより)

     
     相変わらず憂いを帯びた演技が光る、と言うかこればっかり

     
     サンドラ・ブロックの夫。この人って、「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」の悪役の人

     
     サンドラ・ブロックの友人。この人は、日本では未公開ですが、アメリカで少し前に公開された「Are We Done Yet?」のお母さん役だった人。

     
     夫の愛人。巨人の星の明子状態。


何でこんな古い作品を今頃日本で上映するのか?
この作品を観た時の感想を、そのまま前の映画ブログから持ってきた。

サンドラ・ブロックの得意の表情満載の作品。
夫が事故で亡くなったと聞かされた日から、目が覚めるたびに事故に遭う前の生きている夫と死んだ夫の葬儀の日を行き来する主人公。
混乱の中、何とか真相を探り、夫を救おうとするが、夫の愛人が出てきたり、母親からは精神病扱いされ病院に入れられたり、もう大忙しの1週間の物語。
サンドラ・ブロックの表情は、作品中、ほとんど同じままなのは、すごいというか何というか。

目覚めるたびに、時間が飛んでいるので、最初は少し事件の時系列がわかりづらいかも知れないが、全体的には上手くまとまっていると思う。
リメイクではないらしいが、日本の同名の作品が下地になっていて、そのおおもとは、つのだじろうの「恐怖新聞」でそうだ。
また、懐かしい作品を引っ張ってきたもんだ。

シリアスな作品だが、最後のオチは、観客を笑わそうとしているんではないかな。

2009年の追記
何で、今頃こんな作品を日本で上映するのか、理解出来ない。
他に、日本に紹介できるいい作品がたくさんあるのに。


     
     可愛い2人の子供たち。姉の顔が悲惨なことになる前。

     
     夫は生きているのか、死んでしまったのか。

     
     危険なシチュエーション

     
     過去4日間の出来事を並べてみると...

     
     なぜガラス窓が割れているのか?

     
     結末は...


トリビア
リメイクではないが、邦画の「予言」がベースになっている。